雨の夜はいつも奇跡が起こる
たるみがうらシリーズを読んでいただいた方にはぜひこれも読んで欲しいです。誤字多いと思うので見つけたら教えていただくと嬉しいです。
雨の日室内にいると安心する。深夜2時、僕は自分の部屋の窓を開けて、雨の街を見ていた。この時間雨が降っている状況では外に出る気は普通しないと思う。ふとコンビニに行きたいと思い外に出た。この夜中で雨が降っているから、人はいない。家からコンビニまでは300メートル、人がいない雨の街ここで僕が倒れても誰も気づかないだろうな、そのかわりここで僕が寝転がっても誰も気づかない、この空間が好きだった。と考えてる内にコンビニに着いた。コンビニはこの夜中でも人に会えるという安心感がある。コンビニに入ると客が来たと知らせるコールがなり、店員が慌てた様子で出てくる。何を買おうか迷ったけど、いつものノーマルのモンスターを買いコンビニから出た。コンビニから家の間に屋根のついているベンチがありそこに座り、モンスターを飲んでいると、近くで子供の泣いている声がした。こんな時間にと僕は思いながら周りを見渡したが、子供どころか人すらいなかった。泣き声はすぐに消えて、僕がどこで泣いていたのだろうと考えていると、目の前に70前後ぐらいのおじさんがいた。僕を見て微笑むと、「お隣いいですか?」と言われて、僕は少し右にずれて、「どうぞ」と答えた。少し気まずい沈黙が続いた。雨に打ち消されそうな声で、「私、死んでるんですよね」とおじいさんは言った。僕は「えっ」とおじいさんの周りを見ながら答えた。特に死んでるようには見えず、ただ嘘をついてるようにも見えなかった。ただただ、そのおじさんからは優しい感じがした。