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詩集⑥

僕が居なくなったら。

作者: 桜ノ夜月

僕が居なくなったら、誰かが泣いてくれたら嬉しい。



大きな声で、獣みたいに叫びながら泣いてくれたら、とても嬉しい。



僕が居なくなったら、誰かが怒ってくれたら嬉しい。



「なんでだよ!」って。



「ふざけるな!」って、怒ってくれたら嬉しい。



僕が居なくなったら、誰かが笑ってくれたら嬉しい。



「ああ、清々した」って、綺麗に笑ってくれたら嬉しい。



そうしたら、きっと僕は、やっと自分の存在価値が理解できるから。



僕は弱くて、狡くて、そしてとっても我が儘だから。



「大丈夫。大丈夫」



って、微笑んでくれる存在が居ないと、不安になるんだ。



手を離される瞬間は、もう、何度だって見たから。



ただ、壊れたように誰かの体温を求めているんだよ。



不安で、怖くて、寂しくて堪らないから。



家族や、昔の友人の体温ばかりを求めたがる。



それはいけないって、頭の中では理解しているのに。



僕が居なくなったら、誰かが大声で泣いてくれたら嬉しい。



獣みたいに叫びながら。「ふざけるな!」って、泣きながら。



ただ、泣き喚いてくれたら、とても嬉しい。



そうしたら、きっと。



僕は、やっと。



「生きてて良かった」



なんて言いながら、心の底から、笑えそうな気がするんだ。



ここまでお付き合いくださり、本当にありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] とても悲しいのが、この『僕』は自分が消えない限りは『体温』を感じられないと考えているところだと思いました。 寄り添えば温かいのに、彼(彼女)にはそれを感じられなくて、自分が消えることで周囲の…
[良い点]  こんにちは。タケノコです。  拝読しました。ロマンチックで良いですね。読んでいて優しい気持ちになりました。素敵な作品だと思います(^_^)。  これからも頑張ってください(^-^)/…
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