第1話。
(好きだったのに・・・・・。)
(愛してたのに・・・・・。)
( なんで? )
土砂降りのなか傘もささずに駅前の裏路をあるく。
こんな姿誰にも見せたくない。 こんな惨めな姿を誰にも見せたくないから 。 私のプライドが許さない。
暗い顔をし 雨にうたれながら歩く私の 脳裏に三ヶ月前の事が脳裏に浮かんだ。
いつも自身高くし、仕事もテキパキとこなし 仕事の技術も磨き、 自分より後に入ってきた後輩達を厳しくもあるが、育ててきた。それは、これから一緒にやって行く仲間なのだからこその指導だからだ。 まわりからは、 潔癖とか、お局とか言われていたが気にしない。 私は私だ。 仕事についてこれない子がいればその子を見て観察し、 何が足りないのか、どう声を掛けて指導をして行けばいいかと研究をもした。 結果 辞めて行く子もいたけど 仕事を続けている子達もいる。 みんな私より年下で あたふたしている子や、 私の顔色を伺いながら仕事している子。 恐る恐る私に質問しにくる子もいた。 私は、怪物じゃないんだから 怖がらなくていい。 と言ったら 質問した子が 目を大きくし 驚いた顔をしていった。
「アンドロイド女史が笑った」 と。
「アンドロイド? 私は、ちゃんと血が通った人間だ。 そうか、加藤は 私をアンドロイドだと思ってたんだな?」
と言えば顔を青くしペコペコと頭を下げた。
思わず声をあげて笑った。
そうしたら まわりにいた部下もが 笑いだした。
「なーに笑ってんだお前ら?」
部署入口から社長が入ってきた。 ダークグレイのスーツ 背丈は、189。 髪型は、黒の髪をオールバック。 銀色のフレーム眼鏡がポイントだ。
「だって日高社長! 小野主任が声をあげて笑ったんすよ!? 」
ふわふわな短く軽いパーマをかけた 加藤。 私に 恐る恐る質問し、アンドロイド女史と言った 入社して四年目だ。
「僕、主任笑うとこ初めてみたかもしれない。可愛いな~」
こちらもフワフワして茶髪、片方が刈り上げ。タレ目が印象深い、安藤。ハニカムように笑いながらった。
入社して四年目
「私 今日槍でも降るんじゃないかと思いましたよ~」
金髪と派手な髪をしている割に、のほほんしている神崎。入社して5年目。
「俺もビックリしました。小野主任さんいつも無表情だったから 、加藤さんが前に「マヂ うちの主任、アンドロイドだから人間だと思うな」って言われたの鵜呑みにするとこでした。」
「そうそう!加藤さん真顔で言ってましたもんね」
「身近にアンドロイドがいると喜んでたんですけどね。」
今時珍しい スポーツ刈り。 そして若々しい 有馬。
黒髪にポニーテールの 芹田。
茶髪で両耳にピアスをしている山田。
この三人は、今年の新卒の新人だ。
私の部下は、六人と パートの 川谷さんがいる。
川谷さんは、私と同期で サブリーダーをしていたが父親と2人暮らしをしていたが 一年ほど前に、 父親が脳梗塞で倒れて、右半身麻痺となり介護に着きたいといい退職を願ってきたが 社長と、私で パートの提案をし、 今現在にいたる。
言いたい放題新人に言っていた事が私にバレ 顔をますます青くする加藤が可哀想になってきた。
「まぁ!そう青くなるなって!小野も怒ってねーからさ! コイツ そー言ったこと気にしないから、な? 」
社長が私の肩を掴んでくる。
「社長。 肩を掴まないでいただきたい。 手汗が私のスーツに滲む。」
社長の手を叩き落とした。
「わ!ひで~。 未来の旦那さんにそれはないんじゃね? 」
と 手を摩りながら訴えてくる。
「職場で上に立つものが言うことじゃないですよ。社長と言う肩書きがあるのですから、そこをしっかりとなさってください。
それに加藤。私が君にとって無機物なアンドロイドだと認識していることは、今日よくわかった。 私は、血の通った人間だから、アンドロイドのように 、仕事、仕事といい、加藤に仕事をさせるつもりはない。 ・・・・・そうだな、 仕事は、自分で見つけて来るがいい。 今まで私が教えただろう?明日からは、アルナイラのリディガーさんの所に行き、自分で仕事を取りに行けばいい。 」
「わぁ~! 社長と主任婚約してるって本当だったんですね!おめでとうございます!」
戸口が嬉しそうに言った。
「え!?えぇ!?ちょっと待ってください!イロイロと待って下さいよ!主任申し訳ありませんでした! 主任をアンドロイドだと認識してたわけじゃないですし!ジョークです~ジョークですから!
だから仕事とってこいとか言わないでくださいよ!アルナイラのリディガーさん何てムリっすよ! 行ったら絶対アイアンクローされますもん! ってか婚約!? 社長と!? 」
加藤がマシンガンのように早口で喋る。 そしてアタフタし始める。 見ていて飽きない奴である。 だが 明日は、リディガーの所に行ってもらう。 ご指名だからである。
「まぁ、アルナイラのリディガーさんウチとの共同開発してる人だし。取引先だからね~。 多分 主任に言ったんでしょ、 「次に来てもらうときは、加藤君で頼むよ。 」ってさ。 なんせ・・・・・加藤オキニだもんな。
やっぱりお相手は、社長でしたか~~・・・・・残念ですが、おめでとうございます! 社長が嫌になったら いつでも僕の胸に飛び込んできてくださいね? 」
と安藤が、なんか キラキラして言ってきたが無視だ。 それにしても 何故婚約しているとの情報が?
「玉のッ!むが。」
山田が何かいいかけていたが 横腹を押さえ隣に立っていた芹田を睨んでいた。
芹田は、有馬と顔を見合わせてニコニコしていた。
「私!主任と社長のなり初め聞きたいです!」
「そうよね~。 婚約は、突然だったみたいですけど~。 付き合ってただなんてみんなしりませんでしたよ。 私達、小野主任の可愛い部下じゃないですか! 教えてくださいよ~」
戸口が胸の前に手を組 キラキラした目で見つめてくる。 それを見ていた他5人も同じ格好をし見つめて来た。