表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/20

新型潜水艦

1942年2月15日

南支那海フィリピン沖南西180キロ沖


超弩級多目的戦艦龍神艦橋


「艦長、集合地点です。」

「分かったわ。」


岸本航海長の言葉に篠田艦長は頷いた。

先日連合艦隊司令部から緊急暗号電文が届いた。龍神は他の連合艦隊にも行動を秘匿している為、基本的に無線は使用していない。そこへ連合艦隊司令部の方から電文を飛ばして来たのである。その内容がフィリピン沖南西180キロ地点での集合である。理由も分からず集合地点に到着した龍神であった。


『艦長!!音探(音波探知機)が急速浮上中の潜水艦を捕捉しました!!』

「急速浮上?」


電波室(レーダー室)からの報告に篠田艦長は驚いた。潜水艦を捕捉したのは見事だが、その潜水艦が急速浮上しているのである。


「砲術長どう思う?」

「敵ならば魚雷を直ぐに発射する筈ですし、急速浮上しているなら攻撃の意思は無いと思われます。」

「そうね。この潜水艦が連合艦隊司令部からの電文に関係あるかもしれないわね。砲術長一応念のために、全砲門を浮上位置に向けて。」

「了解しました。」


川村砲術長は敬礼すると艦内電話で命令を下した。




その僅か1分後。龍神の目の前に潜水艦が浮上した。その潜水艦は今まで篠田艦長が見た中で最大の大きさであった。潜水艦は浮上すると発光信号を送って来た。


『我特大型潜水艦海神なり。』


龍神と海神の初めての出会いであった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ