小話集
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「パペットスンスン」
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伊丹「雲雀、雲雀、ちょっと聞いて」
青崎「なん」
伊丹「(裏声)僕ねぇ、最近ハマってる物があるんだ〜当ててみて」
青崎「パペットスンスン」
伊丹「そう。ピンネタ考えてた時に思いついて、練習してん。似てる?」
青崎「……んー。スンスンやったら、もうちょっと動きつけてやってみ?」
伊丹「なるほど! (裏声)どうかなぁ、似てる?」
青崎「っぽくなってきた。台詞はもうちょっと工夫したほうがいいな。一発でスンスンて分かるようにしたい」
伊丹「(裏声)ふわ〜。頑張ってみるよぉ」
青崎「……、なかなかクオリティ高くていい感じだっぺなぁ」
伊丹「おわぁぁ!?!? なんで?! お前はノンノンでけんの」
青崎「ふふん、ええやろ」
伊丹「ずるいわ〜俺より上手いやんか。こっそり練習しとったん?」
青崎「ひとりやと正直弱いと思っとったんやけど、お前がスンスンの真似ものにしたらちゃんとネタになりそやな」
伊丹「(裏声)ふわ〜、スンスンも漫才のネタにするの、すごいねぇ」
青崎「スンスンに褒められてるみたいでちょっとおもろい。もっとやって、ネタ膨らますから」
伊丹「待って待って、まだ見てる途中やからそんなにストックないねん。今から一緒に見て、ネタ考えよ」
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思い出すあの人
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伊丹「ひ……」
青崎「い……」
伊丹「……いま同時やったな」
青崎「いや、お前のほうがちょっと早かった。先どうぞ」
伊丹「いや、全然大したことちゃうねん。雲雀先言うて」
青崎「……この俳優さん誰かに似てるな〜と思って」
伊丹「俺も! 何で見たんやっけなぁ?」
青崎「多分、先月ぐらいのライブで一緒になった誰かやと思うんやけど」
伊丹「あー! あの会場か! ほな俺分かるかも。写真撮ったから」
青崎「写真とか撮ってんの……?」
伊丹「なんかその場のノリで空き時間に話した人と撮った」
青崎「コミュ力の化け物」
伊丹「あ! この人かな」
青崎「あー、そう、この人。……顔見たらネタ思い出してきた。金ダライ使って架空の金魚釣ってた人や」
伊丹「顔はうろ覚えでもネタ覚えてんの……お前の記憶力もなかなかのバケモンやで」
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夜食の後悔
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伊丹「…………すみません」
青崎「まだ何も言うてないけど」
伊丹「つい夜中に小腹がすいて……!!」
青崎「うん、別にええて」
伊丹「人のラーメンに手を付けるなんて大罪やと分かってるんやけど、お前寝てたから……!!」
青崎「なんやねん、ラーメン一個やろ」
伊丹「いやしいことしてしまった……すみません、気をつけます」
青崎「それよりも、俺も腹減ってんよ。半分くれ」
伊丹「半分でええのん? 一個まるまる食べる権利あんのに?」
青崎「具材入れて美味しそうに作ったんはお前やろ」
伊丹「……ありがとう。そんなお前には卵をあげよう」
青崎「お前卵好きやろ、半分でええわ」
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長所と短所
(青崎と伊丹がやっている定期配信のポッドキャストの内容です)
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伊丹「今日はリスナーさんにコメントもらいました」
青崎「ほう」
伊丹「『お二人が思う相方の長所を教えてください。短所もお願いします』」
青崎「長所と短所か」
伊丹「え〜なんやろか。長所はそうやな……お笑いバカなとこかな。シンプルによう勉強してるし、その熱量を尊敬してる」
青崎「短所て言われると思ってたわ」
伊丹「短所もお笑いバカなところです。人の話は聞いてない、よその舞台に熱中しすぎて自分の出番忘れかける、律儀に電源オフしてるから探すのにめっちゃ手間取る」
青崎「今日の昼の話やないか。だいぶ根に持たれてるな」
伊丹「お前こんなん日常茶飯事やからな。出番の合間にふらっと一人でよその劇場行くのほんま勘弁してくれ」
青崎「…………お前の短所はその口うるさいところやな」
伊丹「なんでやねん、俺が言わんかったら誰が言うねん」
青崎「まぁ、だから長所でもあるわな。人のことよう見てるし、自分の役割やと思ってんねやろ」
伊丹「よう分かってるやないか。……いや、分かってるなら俺に注意されんようにもうちょっと気ぃつけてか!」
青崎「あーはいはい。……あ、お前の長所もう一個あるわ」
伊丹「なに。教えて。褒め言葉は積極的に口にしていこう」
青崎「…………」
伊丹「うわぁ気になる。なんやろう。見た目的な話? 内面の話?」
青崎「どっちかって言うと内面かな」
伊丹「内面か〜〜俺そんなに自分に自信ないからな……思いつかんな……」
青崎「…………」
伊丹「答え教えてよ〜〜なぁ」
青崎「また気が向いたときに教えたるわ」
(※伊丹の長所……怒り終わったらすぐ忘れるところ と青崎の手元のメモに書いてある)




