木の棒じゃ無いだけ圧倒的にマシ
別作『現代風幻想異種婚姻奇譚』も見てくれると嬉しい。
街の武器屋で『鉄剣』を防具屋で『頑丈なローブ』を道具屋で『薬草×99』を買った後に、神聖教会で目を閉じ『戦いの神』に祈りを捧げる—ファミチ…JOB下さい—目を開けると同時に《戦士》のJOBに切り替わった|事が理解できた…少なくてもこれで最低限の準備が整っただろう。
「あれ、アリスさん戦闘職を習得したんですか?」
教会の神父に不思議そうな顔をされたがそれはそうだろう、普通見習いとは言え『鍛治士』でそれなりにレベルを上げていた人物がいきなり『戦士』に鞍替えするとは思わない—現代で言うなら工業系の就職が決まっていたのに急に格闘技で生きて行こうとする様なものだ—親には正気を疑われたし必死で止められたがすでに冒険者ギルドに登録したし覚悟は決めている。
それはそれとして、ゲームの頃は『生産職』も『冒険者ギルド』も存在しなかったんだが…現実と考えるとあっても可笑しく無いのだろうか?とは言え道具屋に片っ端からドロップを売るのもヤバいなと思っていたので別に良いが。
ゲーム時代では設定でしか無かったがこの世界では神の恩恵がある。具体的に言うと『知恵の神』の慈悲で有る『閲覧』などだ。所謂『調べる・ステータス』枠で有ると無いとじゃ可成り違う…因みに私のステータスがこれだ。
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〔戦士Lv1/99〕 next level0/50
HP5/5 MP3/3
攻撃:5《+15》
防御:5《+5》
知力:1
精神:1《+5》
俊敏:2
幸運:1
『特技』
『スラッシュ:c1』
▼斬撃の威力を1,5倍
〈装備〉
:鉄剣 攻撃15
:頑丈なローブ 防御5 精神5
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…まって?必要経験値が多く無い?余り覚えてないけど記憶の5倍くらい差が有る気がするんだけど…才能の差か?
幸いにも同じJOBに於けるステータスは同じだと聞いたし良いか。精々周辺の雑魚MOBを倒し続けてレベル99まで上げる作戦が頓挫したくらいである。
因みに『薬草×99』は『商売の神』の恩恵『道具袋』—アイテムボックス的なあれ—の中にしまってある。
99で一スタックになるのは本当に助かる。
ゲームだと主人公たちは敵が対策するより早く強くなってるけど、そう考えると一般人は5倍くらいは必要経験値に差が有るよね?って言う(成長速度的に)
実際2桁単位の敵が5倍の速さで強くなればそりゃまあ負けるだろうな。