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姉妹

 私の名前はアリス・ディアーナ・リリス、39歳。身体年齢は23くらいで魔法で遅延している、いわゆる魔法少女だ。

 今年でになる17になる姉に会うため、飛行機で日本へ向かっている。

 夏休みの間なら泊まりに来ていいとツクヨミ様を通して聞きすぐに準備した。




 姉が息を引き取る前に遺書詳しくかけなくてごめんとか言っていて、実際セツナを名乗るから宜しくって遺書を見たときには意味不明だった。

 しかし十数年前にいきなり私宛に手紙が届きそこには姉の状況の事細かな説明があった。

 そこに書かれていたのは衝撃的な内容で何故優しく病弱な姉があんなに私が魔法少女になろうとすると怒るのかを理解するには十分だった。


 それからは幸いお金の心配はなかったので魔法少女としての仕事は一切受けず人を助けることをしなくなった。体が勝手に動いてしまうことはあるが。

 ストレスだけがたまり、姉の身体を使うツクヨミさんにあたったりもした。

 


 全部優しくて、気高くて、可愛くて、大好きな姉のせいだ。

 私がどんな魔物をどれだけ倒したか話す度に見せてくれた笑顔が何処か引き攣っていたのは自分を贔屓している罪悪感なのだと今では簡単に想像できる。

 そのせいでどの思い出もあの時も本当は笑っていなかったのかな?って考えてしまうんだ。

 

 ただ、今悩んでも仕方ない、懐かしい悪魔の気配はすぐそこにあるのだから。

 笑顔で言うんだ。久しぶり!ルナ、元気してる?って

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