表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

9/60

スライム

 勾玉ダンジョンのボスは、5階層にいる怪鳥マホガラスだ。マホガラスは黒く、そして大きな体の鳥で知能指数が高い。そしてマホガラス最大の特徴は、魔法を使えるということだ。


 魔法を使うということはつまりMPが高いんじゃないかと俺は予想している。だから、今回のダンジョン探索の最終的な目標はこいつを倒すことになる。


 ただ、マホガラスのもとに行く前に、念には念を入れて一番倒しやすいスライムを倒してステータスを上げておくことにした。


「よーく、黒田たちに馬鹿にされたな。お前とスライムは弱い、そして使えないって点で似たもん同士だなぁって。」


 スライムからドロップするアイテムはほとんど使えず、倒したところで微妙な経験値くらいしかもらえない。そのためスライムは探索者たちからは相手にしてもらえない悲しきモンスターなのだ(ただ、倒されず、長生きできるという点から見ればスライムたちはラッキーだと思うけど)。


「でも、俺のスキル【ドロップ】だったらステータスをドロップしてくれるからスライムだって、めちゃくちゃ効率のいいモンスターになってくれるぞっ」


 そりゃそうだ。いろいろなモンスターを何体も倒してやっと1レベルが上がって、ステータスが少し上がるくらいだ。それに比べて俺の【ドロップ】なら、スライム一匹倒すだけでステータスが1ずつ上がるのだからはるかに効率がいいのは明白だ。しかもスライムのステータスボールは今のところドロップ率100パーセント。これを使わないという手はない。


「ステータスが上がる前の俺は、スライムといい勝負だったな。でもステータスが上がった今なら簡単に倒せるっ」


 俺は短剣を使ってスライムと戦う。

 でも、スライムを倒すときには体を傷つけるだけじゃぁだめだ。なぜなら傷のある場所に粘液を出してすぐに回復しちゃうっていうのと場合によっちゃ分裂しちゃうからだ。

 スライムを倒すコツはただ一つ、核の部分を狙う。それだけ。スライムたちの体が半透明になっているおかげで、人間でいう心臓の部分がうっすらと見える。そこを武器で一突きすると簡単に倒せる。

 

 前まではスピードが低かったせいでかなりの確率で攻撃を避けられていたのが、俺のスピードが上がったおかげで楽に攻撃を当てることができる。

しかも攻撃力もかなり上がったせいか短剣がスライムに当たると、スライムの体ははじけ飛ぶようになった。わざわざ核を狙わなくてよくなったし、分裂するのを気にしないで倒せるから楽だ。


 こんな調子でスライムを30匹ほど倒した。

「1時間でこれだけステボ(ステータスボールのこと)取れるんだったら、ステータス上げ楽すぎね? もうスライムだけ倒してればいいんじゃね?」

「でも、スライムは…、もういなそうだな。そしたらそろそろ下の階層に行くか」

 周りを見渡すと、いつもはスライムたちの集まりができてにぎやかな場所も静けさだけが残っていた。

「後から来た人、ごめん。スライム全部たおしちゃって。あと4時間したら復活するだろうから我慢してくれよ」

 誰もいないけど一応謝っておく。


 俺はスライムからドロップしたステボをすべて消費する。


「ステータス、オープンっ」


―――――――――――――――――――――――――

ステータス


田中秀明

レベル    : 1

HP     : 140/140 

MP     : 10/10

SP     : 0

スピード   : 140

攻撃力    : 140

防御力    : 140

ラック    : 10


―――――――――――――――――――――――――


――――――――――――

固有スキル

【ドロップ】

所有スキル

【分裂】Lv.100、【ヌルヌル】Lv.2

――――――――――――


「ヌ・ル・ヌ・ルっ?」

 俺はいきなり出現したヌルヌルというキモイ謎の文字列に戦慄した。


設定がガバガバなんで間違いがあったら優しく指摘してほしいです…。

あと、不定期になる可能性が高いのでよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ