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「プレセア場所とかわかる?」

「まぁ、何となくね」


おお!


「何処にある?」

「1番下だよー」


よしっ!


「階段はこっち!着いてきて!」

「ご主人様が前でいいの?」

「大丈夫!ここは何回か来てるから

それにしてもくっさ!」


さっきから凄いにおいがする

ここってそんなに臭い場所じゃないのに

明らかにおかしい


「ふーん、じゃあ任せようかな?

ほんと臭いよね」

後ろでプレセアが悪そうな顔をしたのを私は見ていなかった


数分後


「ぎゃーーー!!!」


私はゾンビの大軍に追われていた

階段に行こうとしたら溢れんばかりのゾンビたちが潜んでいたのだ

ゾンビは倒せるけど流石にここまでの数は相手したことが無い

それにキモイ


「あはは!

涙目になってるよ?」

後ろからプレセアが追いかけてくる


「いいからあいつらを何とかしてー!!」

私は火の魔法も少し使えるけど倒しきれる気が全然しない


「それは命令?

せっかく面白いのになぁ」

「はーやーくー!」

「しょうがないなあ」

プレセアが足を止めた


『闇はその動きを止める』

そこら中から真っ黒な糸のようなものが出てきてゾンビを縛っていく

ゾンビは動けなくてただ呻いていた


「止めたよ?」

「・・・これじゃ奥に行けないじゃない!

階段はこの先よ!」

「さー?」


さー?じゃない!


「お願い!奥に行けるようにして!」

「しょーがないな」


『滅せよ』

黒い糸がゾンビの核を潰していく

どんどんゾンビ達が消滅する


「あ、核集めなきゃ」


魔物には核があってそれを壊したら魔物も消えてしまう

逆に壊さずに奪ったら原型をとどめて死んでしまうのだ


私は10体分の核を集めて依頼を達成した


「ふぅ、これで進める」

「やったの僕だけどね」


プレセアの言葉をスルーし先に進む


ようやく2階に着いた


「用心していかないと・・・!」


さっきみたいな目に合うのはゴメンだ


「ねぇ、プレセア」

「ん?なにー?」

「今度は先頭歩いてくれない?」

「んー・・・いいよー」

「うん、わかっ・・・え?」

「先行くよ?こっちでいい?」

「うん、あってるけど・・・」


断られると思ったから以外だった

でもこれで少しだけ安心かもしれない


プレセアが前に進んでいく


・・・・?


なんか後ろが騒がしい気がする

後ろを振り返って見た


・・・・!?


「プレセア!走って!!」

「どーして?」

「来てる!来てるから!」

「何が来てるの?」

「いいから走ってー!」

私が走ろうとした時プレセアがこっちを笑って見た


まさかプレセア最初から気づいて!?

後ろからは昆虫系の魔物が大量に追いかけてきていた

ゾンビも無理だったけど昆虫も無理!!


「いやああああああ!!」

「気づくの早かったねぇご主人様

もう少し遅く気づいてよ

つまんないの」


「面白くしてたまるかあああ!!」


これ以上ないスピードで走った


階段が見える!


「きゃっ」

足がもつれてこけた

こんな時までドジ踏まなくていいから!

後ろを見る

もうそこまで迫っていた


「どーするの?ご主人様」

ニヤリと笑ってこっちを見た

多分プレセアには私を助けるっていう選択肢はない気がする


「あーもー!!」

キングベアーの時を思い出した

でも、今の方が遥かにマシだ


『大地よ私に呼応し形を作りたまえ』

魔力を練る


「ギャッ」


悲鳴が響き渡る

ゆっくり目を開けると壁が棘の形になり魔物を何匹か貫いていた

それで壁が出来ている

私の主な能力は物質変化

まあ、大雑把にしか操れないけどね


慌てて立ち上がる


「さっさと行くわよ!」

「へーご主人様もやれば出来るんだね」

「これでも私は魔法使いの端くれよ!」


私達は3階に降りていった


もう、後ろも前も信用が出来ない

私は先頭になって歩いた



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