表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/26


私の家は一階建ての小さい家だ

元は師匠が住んでいたもので独り立ち記念にもらったのだ


「へぇ〜

面白くもない普通の家だね」


余計なお世話だ

中に入っるとプレセアはドスっとソファに座った


ここは私の家なんですが・・・



「そうそう、僕ご主人様に話さないといけないことがあるんだった」


椅子に腰掛ける


「何?」

「あー説明面倒くさいなあ・・・

僕がここに来たのも第一位の命令でさ

第一位の体探ししないといけないんだよねぇ」


第一位の命令?


「第一位ってなに?」

哀れみを込めた目で見られた

「魔界のトップさ

そいつの命令できたの」


魔界のトップ…


「魔王!?」

「う〜ん、まぁ第一位だしそうなるのかな?」

「魔王の体?」

「そうそう、面倒だよねえ」


体がこっちにある?


「じゃあ、魔王は体がないの?」

「うん、本性だしたまま生活してるよー」


本性ってなんだわけわからん


「声だだ漏れ

本性は本性だよ

肉体がないときの姿」


わかるようなわからないような


「なんでそんなことになってるの・・・」

「昔賢者って呼ばれてるやつにやられたって言ってたかなあ?

そろそろ封印が解けそうだから集めてこいっていわれてさ~

あー面倒・・・

ああ、そうそう、ここからが本題かなあ」


プレセアは面白そうに笑った


「体を全部集めたらご褒美がもらえるんだ」


プレセアが楽しそうに笑った


「ご褒美?」


「人間の場合はね、「何でも1つ願いを叶えてやる」だってさ」


何でも....!?


「僕たちの場合は欲しい物が貰えるんだってさ

ね?探さない?」


それを言ったプレセアの顔はとても悪い顔をしていた


「うーん」


何でも叶えてくれる....

……….

…….

….

.


「探査機が欲しいかも・・・高性能なやつ!」


探査機があれば魔物の場所もわかるし周りに何があるかもわかる!

高性能ならなおさらだ

探知スキルをあいにく私は持っていない

探知機があれば色々楽になること間違いなしだ


「・・・やっぱりご主人様アホだね」

哀れみをこもった目で私を見た

アホは余計だ


「でも、悪魔に命令したら叶うんじゃないの?」

「へぇ、アホなご主人様にしてはいい質問だね

自分が欲しいものは自分で手に入れるのが普通だよ

それを僕達に叶えて欲しかったら代償を貰う」

「代償って?」

「さあ?悪魔によって色々だね

大体その人が1番嫌がることとか?

うーん後は命とか魂とかだよね」


うわぁ……


「今回はそれを1位がタダで叶えてくれるっていうから人間は必死になるんじゃないの?」


うん、良くわかった


「うん、それは必死になるね…」

さすがに探知機のためにそこまではしたくないなあ・・・


「ま、人間だけじゃなくてあいつらも必死かもだけど」

「あいつらって?」

「10から2位までの連中だよ」

「え・・・?他の悪魔も来てるの?」

「そうだよ?

ま、あんな奴らに殺されるのは勘弁だけどね」

「殺される?なんで?」

「当然じゃん?

1位の体持ったら力が強くなるのが面倒だよね~」


当然って、え?

それは・・・まずくないだろうか?

殺される?

体を持つと強くなる?

嫌な予感しかしない


「体を持ったら力が増すってやばくない?」

「まぁ、6位から下なら一つ集めた位じゃ大丈夫だと思うけど二つ持った奴がきたら流石に僕でもキツイかもね」


そんなの集めるしかないじゃん!


「ちなみにプレセアの順位は?」

「3位だけど?」


お、お強いことで


「体集めましょう!」

私の保身のためにも!

「おー」


「で、何処にあるの?」

「知らないよ

第一位が言うには体に魔物が群がるだろうからそれを目印にしろだってさ」


なんてアバウトな!


「じゃあ、まずは情報集めからね…

今日は遅いから明日にしましょう」


外はもう暗い


「えー!寝るの?」

「えーって…

睡眠は大事だよ!」

「人間って面倒だね」

「じゃあ、シャワーだけ浴びてくるから」


そう言うと私は風呂場に向かってシャワーを浴びた

シャワーを浴びながら考えていた

「なんだか今日だけで色々あったなぁ…」


あり過ぎて今だあまり状況が掴めてない気がする


「とにかく殺されるのは勘弁!」


部屋に戻るとプレセアがソファに横になっていた


ここ私の家なんだけどな・・・

めっちゃくつろいでる


「ご主人様、もう1つ言い忘れてたよ」

「え、なに?」

「ご主人様の事だからあの本よく見てなかったでしょ?」


あの本?


「もしかして禁断の書?」

「それそれ

僕達との契約についての欄」


……なんかあっただろうか

覚えてない


「あーやっぱりわかんないって顔だね……流石ご主人様」


褒められても嬉しくない


「1つご主人様から命令する場合は対価が必要

2つ悪魔は行動を起こしたい場合ご主人様が了解した場合のみ起こしていい

3つご主人様を殺してはいけない

以上だよ」


そんな決まりがあったのか


「うん、わかった

大丈夫!」

「普通なら契約なんてしたくないけど1位の命令だから仕方ないって感じだよね〜」

「私も出来れば巻き込まれたくはなかったかな…」


でもあの本に出会わなかったらキングベアーに殺されていたのも事実だ

不幸中の幸い

……いや、不幸中の不幸じゃないかこれ


「……そういえば契約無しでこっちまでこれなかったの?」

プレセアが首を振った

「それができるのは1位だけだね

僕達は帰ることしか出来ないなー」

「え?じゃあ本人が来ればいいんじゃないの?」

「こっちに来るには体が必要不可欠なんだ

だから今の1位じゃこれないってこと」


それで部下を使ったっていうことか


「話は大体分かったかも」

「当然だね

ご主人様にも分かるように説明してあげてるんだから」


いつも一言おおいな・・・

なんだか眠たくなってきた


「……もう寝てもいい?」

「どーぞ」


私は明かりを消してベッドに入った


これからの事を考えているといつの間にか眠ってしまった



「他の奴ら何してるんだろーな」


こっちに来てから魔力は人間と同等に抑えている

何故ならあいつらに場所がバレてしまうからだ

バレたら殺しにくるに決まってる

他の奴らも人間と同等にしてるのか場所は分からない


「ま、殺される気はないけど?」


とりあえず朝が来るのを待つことにした


「人間って面倒だよね」


…………

……

.


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ