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「とりあえず森を出るよ!」
「はーい」
どんどん歩いて行くとまたスライムに出会った
「今度はヘマ踏まないんだから!」
さっきの失敗を思い出して歩いて近づいていく
そして剣を突き立てようとしたその時
ベシャっ
何かが顔にへばりついた
なんだかブヨブヨしててヌルヌルで冷たい
っと言うか息がっっ!!
「あははははははは!!」
横でプレセアの笑い声がする
必死に手でそれを掴んだ
「うっ・・・・」
すごくぬるぬるして掴みづらい
べりっ
やっと掴んで引き離したそれを見るとさっきのスライムだった
「・・・いやあああ!!!!」
思いっきり地面にたたきつけた
いや、何となく予想はついてたけどさ!
認めたくなかった・・・・
「あはははははは!!」
プレセアはまだ笑っている
「ちょ、笑ってないで助けてくれたらいいじゃない!」
「あれ見て笑わない方がどうかしてるね
くくっ・・・その助けてって言うのは命令なの?」
「命令って訳じゃないけど・・・ああもう!」
私は複雑な気持ちのまま剣をスライムに突き立てた
スライムはそのまま消滅していく
「家に帰ったらお風呂入ろ・・・」
精神的ダメージを食らった私は落ち込んだ
もうスライムには出会いたくない
「ほんとご主人様面白いねぇ」
「・・・ううっ」
そのまま何事もなく森を出て町の入り口に着いた
このまま入り口にいる門番に身分証を見せないと中には入れない
「プレセア!ここからは私の話に合わせるのよ!」
「命令だね?りょーかい」
私は門番のところに向かった
「お!リリィさんご苦労様です!
身分証お願いします!」
私はよく外に出るから門番の人とは顔見知りなのだ
「後ろにいる人なんですけど・・・」
「見ない顔ですね
リリィさんの知り合いですか?」
「それが、名前以外覚えていないらしくて身分証も持ってないんです」
「身分証がない・・・ですか
君名前は?」
「プレセアだよ」
「プレセアさんですね・・・
ちょっと待ってて下さいよ」
そのまま奥の部屋に入っていった
「よし!行けた!」
「アホなご主人様にしては頭が回ったよね」
「私だってこれくらいやればできるんだから!」
しばらくすると門番さんが出てきた
「これが新しい身分証だから無くさないようにね」
「はーい」
「門番さんありがとうございます」
「いえいえ、じゃあドア開けるからプレセア君もゆっくりしていくといい!」
そう言うと門の横にあるドアを開けてくれた
「ありがとうございました!」
無事町の中に入ることができた