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『凍結しろ』

ご主人様の体が氷に覆われていく


「そんなことしてもただの時間稼ぎですわ?

せいぜい生きれる時間が少し伸びただけ」


外野がうるさいなあ…

思わず殺気が出そうになってしまった

「危ない危ない」

殺気なんか出してしまったら大抵相手がおびえて勝負にならない

それじゃあもっとつまらなくなる

とはいっても勝敗なんて目に見えてるけど


『空間生成』

空間が構築されていく

『魔術拒絶』

空間内の魔法が全て消滅した

「時間が惜しいんだよね

遊びは終わりにしようか」

ほんとにご主人様は間抜けだ

一応注意はしたんだけどなあ

「まあ、そんなところがご主人様らしいかな」

ぽつりとつぶやいた


「彼女が死んだらあなたは元の場所に戻るのでしょう?」

余裕そうにサリナは笑った

「僕たちは時間を稼げばいいだけ」


『闇人形』

僕の人形がはい出てきた

『行け』


サリナに向かっていく

「そう来ますの?」

『聖結界展開』


「…!?

発動しない!?」

『聖なる剣よ現れたまえ』

しかし何も起きない

「どうしてっ」


どうしても何も僕が空間内の魔術を拒絶したから使えないに決まってるのにね

僕より弱い奴は魔力は使えない

『闇の剣』


サリナをちらりと見てプレセアは剣を握って10位に突っ込んでいった

「……」

魔術を使えないことを察したのか10位はあらかじめ持っていた剣を抜いた


キィン


「終わりだ」

「は?何をいって……っ」


脇腹から血が吹き出していた

「何も1本だけだなんて言ってないよ?」

もう片手には短剣が握られていた

それが脇腹に刺さっている

「空間って便利だよね?」

「ぐっ……」

「力が入らなくなってきたねぇ」

サリナは闇人形に蹂躙されていた

「お前は、何が、目的だ……!」

「……なーんだ?」

ニヤリと笑って剣にさらに力を入れた

「ち、く、しょ……」


昔からこいつが嫌いだった

常に余裕そうで何事も楽しんでいる

戦いだって遊びながらする

こいつが嫌いだ

僕は努力を重ねてこの地位を得たのに

こいつは…


ザンっ


鮮血が舞い散る


ジェシーが倒れていく

そしてそのまま動かなくなった

「ほんとは殺したいとこなんだけどねえ…」


『空間解除』

闇人形も消した

「ジェシー!!」

まだ生きていたらしい

ボロボロになったサリナはよたよた歩きながら10位に向かって歩いていく

そこに剣を突き立てた

「10位との関係をやめるならそのまま返してあげるけどどうするの?」

「…ジェシーは生きているの?」

「生きてるよ

急所は外したからね」

「わかった…関係はやめる」

「だって10位」

「…」


10位の横のほうに門が現れた

「自力じゃ無理そうだから僕が入れてあげるよ」

いうが早いかジェシーを放り投げた


「君もさっさと行ったらどう?10位みたいになる前に」

そういって睨みつけるとどこかに走り去ってしまった

ほんとは殺したいとこだけどご主人様は殺さないのがモットーらしいから仕方がないかな


「ほんと手がかかるご主人様だなあ」


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