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ドラゴンの数歩前に現れた


「やあ、ドラゴン」


言っているうちにドラゴンが襲い掛かった

ひらりとドラゴンの爪をかわす

「あっぶないなあ」

「チッ」


『空間生成』

白い空間が出来上がっていく

それと一緒に私の周りにあった渦巻きもなくなった

「あ、危なかった……」

もう少し遅かったら飲まれるところだった


『空間か…』


「水がなくなっちゃったね?」

『笑止

水がなくなったからと言っていい気にはならない事だな』

「これはさっきのお返し『闇よ引き裂け』」

ドラゴンの腹部に発動した

「かたいなあ」

『きかぬ

 水柱』


下からすごい勢いで水が上がっていく


ドンっっ!!


空間の一番上にたたきつけられた


「ぐっ、空間の中にいるのになあ・・・

流石魔法の威力は桁違いだ」

『ふん』

「ま、普通のドラゴンよりは、だけどね?」

『威勢のいいことだ

氷刃』

ドラゴンの周りに氷の刃がいくつも出現する

『引き裂け』

「…面倒だなぁ」

『闇はその動きを止める』


襲ってくる氷に闇がまとわりつく

氷の動きを止めた

『ふん、中々やるようだな』

「さてと、こい

『闇の剣』」

『そんな剣で切れると思うな』

「うーん、それはどうかな?」

『ふん、氷固め』


みるみるプレセアの体が氷に覆われていく


「へえ」


へえじゃない!


『火玉!』


プレセアに炎を送るが氷が全然解けない


「うそ!」


『そのような炎で解けるわけなかろう人間』

「そうだよ?それに熱よご主人様」


せっかくやってあげたのに!


「じゃあ自分でなんとかしてよ!」

「せっかちだなあご主人様は

そうだなあ、しばらくこのドラゴンの相手でもして待っててよ」


そんな無茶な!


「無理に決まってるでしょ!」

「でも、そろそろ全身凍っちゃいそう

 ばいばー・・・・」


全身凍り付いた


「だから無理だってばあああああ!!!」


『ふん、とんだ食わせ物だな』

「無理無理無理!絶対無理!」


私死んだ


『氷刀』


照準は完璧に私に向いている


「プレセアのバカああああ!!『床よ!盾となり私を守り給え!』」


こんなの無理に決まってる

目をつむった


・・・・・


何時までたっても衝撃はやってこない


『チッ』


ドラゴンの声がして目を開けると

盾は健在だった


「え?ええ!?」


これは、いけるんじゃないか!?


『床よ私に呼応し形を作りたまえ』


棘状にしてドラゴンを下から貫いてみた


『ぐッ・・・な・・・・に・・・・』

え!?えええ!?

想像以上の成果だった

ドラゴンの腹に穴を開けてしまった


『・・・・格上、か

おい・・・そこの悪魔、さっさとそこから出てこい・・・』


バキン!


「あ~あ、面白かったのになあ

何の用?」

「プレセア!」

というか面白かったって……もしかしてわざと!?

『私の、負けだ』 

「ふ~ん、つまんないの」

「え、体を貰えるってこと!?」

『私は、もう動けぬ…』

「へえ」

「というか……私、いつの間にあんなに強く…」

プレセアがびっくりした顔でこっちを見た

「え?ご主人様、自分が強くなったとか思ってたの?」

「違うの?」

「あはは!そんなわけないじゃん!」

「ええ?」

「ここは僕の空間だよ?

それを使ったんなら当然の結果だよね?」


ど、どういう事だ


「あーもー面倒だなあ

要は僕がドラゴンより強いって話だよ」


わからん


『……あれはこの悪魔が作った空間

すなわちその悪魔の魔力で練り上げられている

私たちドラゴンの強度は魔力によって作り上げられている

攻撃が貫いたのもそこの悪魔の魔力が強かったからだ』


「なるほど!」

何となくわかったような気がする

要は私がプレセアの空間を使ったから勝てたってこと…だよね?


『…ふん、しばし寝るとしよう』


そう言うとドラゴンはその場で目を閉じた


『空間解除』


「早く行こうよ」

「あ、うん

あれ?でもプレセアの魔法きいてなかったよね?」

「あれはわざとだよ」

わざとって……

ため息をついた


そして私たちがドアに向かおうとした時だった


「俺様参上!ってね」


ドアの前に赤髪で金目の青年が立っていた



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