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「こけたの・・・って誰?」

「この状況でこけるって間抜けだね

 誰って君が呼んだでしょ?」

「え・・・・」


私が呼んだ?


立ち上がって声のする方を見た

深い青い髪に金の目をした青年が立っていた

後ろを見るとキングベアーは伺うようにこっちを見ている


「やあ、間抜けなご主人様

 ふふっしかもよく見たら泣いてるし」

いわれて涙をぬぐう

「間抜けって失礼な・・・!

 確かにドジなとこはあるけど・・・

 あなたは誰?」

「僕はプレセア・サタリーだよご主人様」

「プレセア?」

「なあに?」

「えっと、何者なの?」


凄い憐れみを込めた目で見られた


「・・・そんなことも知らないで呼んだの?

 ご主人様間抜けなうえにバカなんだね

 僕は悪魔だよ」

「悪魔・・・・悪魔!?!?」

「あーもーうるさいなあ

 殺しちゃうよ?

 あ、でも僕の主人だから無理だったや」

「殺さないでよ!

 悪魔ってあの悪魔?」

「そうだよ?」

「・・・・!?

 私とんでもないやつ呼び出しちゃった・・・!!」


悪魔といえば大昔地上で暴れまわり国を2つも滅ぼしたといわれる種族だ

その後賢者が苦労の末にその悪魔を元の場所に返したという言い伝えがある

やばい・・・!

キングベアーもヤバかったがこっち(プレセア)のほうがはるかにヤバイ


「どうしよう私・・・」

これはもう私がどうにかするしかないんじゃ


「くくっ・・あはははは!

 全部声に出てるよ?

 それで、ご主人様が僕を・・・っ倒す気なの?・・・・あはははは!!」


プレセアは笑い転げている

うう、確かに私じゃどうにもできないと思うけどさ・・・


「あはははは!!ご主人様が僕を倒すなんて無理もいいとこだね

 あんな熊も倒せないで泣いてるのに

 くくっ...久々にこんなに笑えたね

 さてと・・・」


プレセアはこっちを見て言った


「まだ言っていなかったね

 僕の対価は僕にとって面白いことだよ?

 久々にあんなに笑ったし特別に2回だけ従ってあげようかなあ?」

「従うって?」

「言うことを聞いてあげるっていってるの」

「えっ!いいの!?」

「嫌だけどね」


どっちだ!


「じゃ、じゃあ、あのキングベアー倒してくれたら嬉しいかなって・・・」

「ふーん」


プレセアが手を前に突き出した

『闇よ貫け』


手から黒い何かが出た

それはキングベアーの体を貫いてなお前に進んで地面に当たった


ズドーーーン!!


少し大きいクレーターが出来上がった


「・・・・え」

「お仕事おわりー」

「今のどうやったの?」

「普通にやっただけだけど?」


普通がおかしい


「プレセアってやっぱり悪魔なだけあって強いんだ・・・・」


いや、強いの域を超えて異常な気がする


「ご主人様が弱すぎるんだよ」

「それは・・・否定できないかな・・・・」


気を取り直してさっきの場所に戻って白甘草を採取した


「それで、どうするの?」

「町に帰る・・・・って」


プレセアどうしよう・・・


………まぁ、なんとかなるでしょ!


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