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「面白かったねぇ」
「もう二度と、二度と会いたくない…」
「え〜すっごく面白かったのに
ご主人様の顔、途中からヤバかったよ?」
ニヤニヤしながらこっちを見てくる
「そりゃそうもなるから
あー!疲れた…取り敢えず宿探すかな」
取り敢えず歩きながら周りを見渡す
周りの女子がチラチラ見てくる
プレセア無駄にイケメンだしな…
「ねぇ、あそこ宿なんじゃない?」
「えっ」
指さされた方を見ると確かに宿があった
「聞いてみよ」
取り敢えず中に入った
「いらっしゃい」
「空いてますか?」
「ああ、空いてるよ
何泊だい?」
「う〜ん取り敢えず5日で」
お金ならヤラの懸賞金があるし…
「一部屋かい?」
「あ、はい」
「2人で一部屋ね、あいよ」
何故か店主にニヤリと笑われてジャラ鍵を渡された
「3階だよ」
「分かりました」
三階に上がって行く
ってこれもしやカップルと間違えられたのでは…
うう…まぁ、もういいや…
「何ぼーっとしてるの?」
「何でもない…」
ガチャ
部屋を開けて早速荷物を置く
「今日はもう疲れたから明日でいい?」
「仕方ないなぁ〜」
「ねぇ?プレセア」
「なにー?」
「悪魔と契約してる人たちってみんなヤラみたいな人なのかな?」
「ん〜分かんないかなぁ?
でもあいつらの趣味だとその可能性は高いかもね」
「…そっか」
みんなあんな感じなら願い事もヤバそうな奴だろうな…
これは私が頑張るしか無いのでは…?
そんな考え事をしつつしばらくゴロゴロしていたら意識が遠くなった
「ご主人様?
……寝たんだ、つまんないの」
このご主人様は面白い
一緒にいて飽きないのは久しぶりな気がする
そう言えば昨日誰かの魔力が上がってたなと思い出した
言うの忘れてたけどまあいいか
それにしても5位はこっちに来たのだろうか
「う〜ん……面倒だなぁ」
暇なのでご主人様の髪をいじりながら起きるのを待つことにした