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『転移』

人気のない道まで転移して近くの公園に入った


ガシッ


「捕まえた」

「……っ

離せっ!」

「離すと思う?」

地下で探知した魔力は1人ではなく二人分だった


「で、僕に何のようかな?

バレないとでも思ったわけ?」

「チッ……僕は周りを監視してただけだ」

「まぁ、隠密行動は君の十八番だもんね

はっきりいって僕には無意味だけど

で、誰と組んだの?」

「……言うと思う?」

「あはは!それ、誰かと組んだって言ってるようなものだよ?」

「チッ…」

顔を歪めた


「ま、僕の予想だと、6位ってとこかな」

「さあね」

「んー…

君をここで殺っときたいとこだけどご主人様がいないんだよね

運がいいね10位」


許可がないと動けない


「だから、さ

次会った時は容赦しないよ?」

「……」

「黙りかい?

じゃあ、僕は帰ろうかな」

『転移』

家に戻った

ご主人様はまだ戻ってない

「退屈だなぁ」




次の日やっと開放された

ヤラを私が殺したということにされてしまい警備の人達から凄い目で見られた

正当防衛とは言え殺し方がえげつない


まぁ、お尋ね者だったから私が捕まるなんて事はなかったけど…


ヤラを倒せたのは私が冒険者だということで納得してもらった

後、懸賞金も貰った


でも、周りの視線が…


「あーもー!何でこんな目に…」


これでギルドのランクが上がったのは言うまでもない

嬉しくないけど


私は帰り道をとぼとぼ歩いていた


「プレセアさえ、いてくれたら…!」

「僕がどうかした?」

「きゃっ!って驚かせないでよ!

いつからいたの!?」

「ん?あそこから出てきた時から?」

「どこいってたの!?」

「えー、散歩?

あんまり遅いから来ちゃったよ」


散歩って…


「おかげで、えらい目にあったんだから!」

「ふーん

まあ、いいから行こうよ」

「良くない!

うう…」


家に向かって歩き出した


「そう言えばあの時珍しく助けてくれたよね?」

「あの時?」

「ヤラに私が殺されそうになった時」

「ああ、お気に入りを壊されるのは誰だって嫌でしょ?」

「お気に入り…?」

「だってご主人様面白いからさ」

プレセアがニヤリと笑った


私は面白いもの扱いか…


「でも、なんで場所が分かったんだろう・・・」

「魔力が増えたから偽装が難しくなったんだよね

ただでさえ人間って魔力少ないから偽装も難しいんだよねえ

ほんと面倒だったよ」


ん?つまり


「今は偽装してないの?」

「ん~それなりに抑えてるかな

でも近くにいたらバレるかもね」


それまずいんじゃ・・・


話しているうちに家に着いた


「そう言えばドアがなかった…」

「そこにあるよ?」


外されたドアがあった


「しょうがないか」


私は家にある修理セットを取り出した


「いっちょやりますか!」


「へぇ、直すんだ」

トントントントン


1時間後


「出来た…疲れたぁ…」

家に入った

プレセアはソファでくつろいでいる

「ちょっとくらい手伝ってくれたっていいのに」

「そんな面倒なことするわけないじゃん」


まぁ、プレセアならそうだよね…




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