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あの契約者の男よく見れば顔を見たことある

ギルドのお尋ね者の掲示板にあった似顔絵に似てる

「あなたがヤラ・カーチェリー?」

「俺の名前知ってるとは有名になったなぁ!」

ニヤリと笑う


『来い私の下僕達』


床に魔法陣が大量に出てそこからゾンビが這い出してきた


「きゃはははは!

踊りなぁ!」


ゾンビが全部こっちに向かってきた


『床よ!盾となり私たちを守りたまえ!』


咄嗟に魔術を発動した

これで少しはもつはず


「うわっ悪趣味ーい

流石9位」

「プレセア、あれ何とかできる?」

「面倒だなぁ

あのゾンビ全部肉体強化かかってるんだよねぇ」


あれ全部に肉体強化!?


「とんでもないわね・・・」

「ほんと、あんなので僕を倒せると思うなんて舐められたものだよね?」

「へ?」

『ここに具現化し現れろ』


床が光る

「何を呼んだの?」

プレセアがニヤリと笑った

「なんだと思う?」


・・・こんな時だけどいやな予感がする


数秒後


「いやあーー!!」

大量のスライムが現れた


「ご主人様の大好きなスライムだよ」

プレセアは楽しそうに言った


「いいから、何とかしてー!」


さっきから私の周りがブヨブヨしている

私はもう涙目だ

スライムにはいい思い出がない

そうこうしているうちに盾が破られてゾンビがなだれ込んできた


「ゾンビもスライムもいやー!」

「あははっ楽しいなぁ」


そんな楽しさいらない!


「さてと」

『合体しろ』


瞬く間にキングスライムになった

スライムが大量だっただけにその数10匹


ゾンビが次々スライムに飲み込まれていく

「これ、どうなるの…」

「消化されるでしょ

スライムは雑色だよ?」

「うわぁ・・・」



「あたしの下僕がっ!

3位の奴!」


うち漏らしたゾンビは私が魔法で倒していく


「ご主人様魔力だけは多いよね」

「プレセアも手伝ってよ!」

「え〜?僕はスライム出したからここはご主人様の役目でしょ」

「あー!もう!」

『火玉よ現れろ』

言いつつゾンビを殲滅した


向こうを見ると誰もいない


「え!?」


「どーこだ?」

ヤラの声が後ろから聞こえた

「なっ」

口を塞がれて剣を首に当てられる

横にいたプレセアはアネッサに攻撃をかけられていた


「ひゃは!終わりだ!」

剣が首にくい込んでくる


殺される・・・っ


「その面良いねぇ!」


良くない!


「はぁ、ご主人様はやっぱり弱いね」


プレセアの声が聞こえた

ふっと後ろにいたヤラが崩れ落ちていく


「え?」

後ろを見るとヤラは血を出して倒れていた

クズ野郎とはいえ見ていて気分はいいものじゃない


「プレセア?」

「なあに、ご主人様?」

「助けてくれてありがとう

ところでアネッサは・・・」

横を見ると前に見た黒い糸で縛り上げられていた


「邪魔だったから縛り上げといたけど?」


だろうな


「クソッタレ!

力さえ上げてなきゃやれてたのに!」

「それも心外だなぁ

僕が腕を取ってなくても勝てたよ」

「このままで終わると思うなよ?」

『我が半身よ現れよ』


ブン


アネッサの手に剣が握られた


「最初からそれで来ないあたり馬鹿だよね?」

「糞がっ」


その剣でたやすく糸を切るとアネッサはプレセアに突っ込んできた


『闇の剣』


黒い剣が現れた


ガキンッ


「なっ!?」

「僕の半身使わなくてもこれで充分だね」

「チッ」


二人とも剣を持って戦っている


「残像ね・・・」

あいにく凡人の私には何が起きているのか分からない

加勢しようにも出来ない


「ぐっ」

後ろで声が聞こえた

「まさか」

後ろを見ると予想通りヤラがゆらゆらと立ち上がるのが見えた

「こんの、やろーが!」

「まだ立ち上がれるなんて」

「殺してやる!」

ヤラは落ちていた剣を拾った


「今の貴方じゃ私を殺せないよ?」

「うらぁっ!」

こっちに走ってきた

『闇よ拘束しろぉ!』

「は!?」

黒い糸が出てきて体に巻きついた

「ひゃっはっは!死ねやあ!」


「・・・っ『床よ形を作りたまえ』」


棘の形状になった床がヤラの腕にささる


「ぐっ」

カランカラン

持っていた剣が落ちていく

そのまま体が崩れ落ちた

一緒に魔法も解けていく


パチパチパチ


後ろから拍手が聞こえた



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