10
「出なくていいよご主人様」
「え、何で?」
「何でも」
プレセアの言う通りそのまま出ないでいたらドアが蹴破られた
ドカッ!
「あたしを無視するなんていい度胸じゃねぇか」
入ってきたのは髪がオレンジの髪で目が金色の女だった
・・・金色!?
「なんだ、9位か
何の用?」
「チッ3位かよ
決まってんだろ
体寄越しな」
「何のことぉ?」
「しばっくれんな
魔力上がっただろ?」
「持ってたとして渡すとでも?」
「はぁ?お前1番興味無さそうにしてただろーが!」
「それは心外だなぁ
ほんとに興味がなかったとしても渡すなんて一言も言ってないし」
「面倒だな・・・おいご主人、交渉決裂だ」
奥からもう1人出てきた
この人が主人なんだ
「ああ?じゃ、力づくで取ってこいよ」
「残念だけどあたしじゃ力が上がっちまつまったこいつには勝てねぇよ」
「チッ使えねぇ」
「知らないね
魔力が上がったのは感知したけど誰かは分からないっつったろ?」
「ああ?」
プレセアがこっちを見た
「どうするご主人様、叩いとく?」
「え、倒すってこと?」
「それ以外に何があるのさ」
「おいおい、あたし倒す相談かよ」
「いざとなったらお前盾にして逃げるわ」
「なんつー主人だ
最悪だね」
「え、えと
大丈夫なんじゃ・・・」
戦う気があるようには見えない
「ふーん・・・
ねぇ人間、お前の願いはなに?」
男が振り返った
「はぁ?俺?
そんなの決まってるじゃねーか
力を貰うんだよ!」
「力ねえ
で、何がしたいの?」
「殺したいのさ!」
殺したいのさって
え?
「・・・人を殺したことがあるの?」
「ああ?当然だろ?」
狂ってる
「困惑してる感じかあ?
ひゃっはっはっは!
人間が死ぬ時のあの恐怖してる顔堪んねぇんだよ!
力を貰ったらもっと見れるだろぉ?
最っ高だね!」
なんだそれ
「9位の選んだ人間だけあるね〜」
「お前に言われたくはないね」
「・・・ねぇ、プレセア」
「ん?ご主人様どーしたの?」
「戦おう」
だってここで戦わなかったら
「いきなりどうしたの?」
珍しいものを見る目でこっちを見た
「こいつらが胸糞悪いだけだよ」
こいつらが体を集めて願いを叶えたら
「へーえ・・・ふふっ
ま、叩いとくのは僕も賛成だね
9位に体集められたら後々厄介だし」
きっと私は後悔する
「話しはついたかぁ?
で、無理ならなんで逃げなかったんだよアネッサ?」
「逃げても場所なんか直ぐにバレるんだよ」
「逃げ場はないってわけだ!じゃあ、殺しちまうしかねえな
ひゃっはっはっは!ぶっ殺そうぜえ?」
「3位が厄介だねえ」
『空間生成』
辺りが白く覆われていく
「なんだこれは?」
「3位の空間魔法だな
あたしも見んのは初めてだ」
「これでいい?ご主人様
まあ僕にとっても都合がいいけどね」
「うん、家を破壊しなくて済むわ・・・」
流石に戦って家が壊されるのはごめん被る