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勇者PTからはずれたおっさん

勇者PTからはずれたおっさん、魔王城へのカチコミを決心するが……

作者: リエッタ

流行りものに乗ってみようとしたらこうなった

 盗賊さん、38歳

 勇者(クソガキ)PTに捨てられる

 勇者(クソガキ)曰く、「俺のハーレムにおっさんはいらん」とかなんとかでPTメンバーから外された

 いや、でもお前ら、俺の代わりがいないけどいいのか?って聞いてみたけれど……盗賊がPTいて欲しくないとか、おっさんの仕事なんてなんもないじゃんとか散々言われた

 ……まぁ俺もお守りは疲れたし、いいんだけれど、飯とかほとんど俺だぞ?手抜き料理なんだけれどな

 寝ずの番も半分ぐらい受けているんだけれど……あと、索敵、地図作成、罠解除、宝箱開錠……これって仕事じゃなかったのか?まぁいいや

 それで、一旦王都に帰って王に報告

 何か散々怒鳴られた

 つかえねぇー、とか、勇者(クソガキ)に何かあったらどうする、とか、高い給料払っているのに、とか

 ってかあんた、給料未払いなんだぞ?俺ほぼただ働きなんだぞ??

 全部依頼とかは勇者(クソガキ)名義で受けていたから、俺には1Gも入っていないんだぞ??

 って文句を言ったら、王に向かって何事か!!!!っとまた怒鳴られた

 ……一生懸命働いた人間に対してねぎらいの言葉も無いとか……この国はあかんね

 まぁ勇者(クソガキ)を異世界から呼んでる時点でもう他力本願だし、……こんな国にいたくもねぇ

 説教さながらで俺は消える

 この国に対して願わくば、あの可愛い姫さんがこの馬鹿親の影響を受けないで健やかに育ってほしいぐらだわ

 ってことで俺はこの国から脱出し、隣の国で冒険者になった

 しかし、勇者(クソガキ)のお守りで暫く仕事していなかったため、ランクがDに落ちていた

 しかも何故か勇者(クソガキ)PTに追放された噂が出回っていた

 あのクソ王……人の再就職の邪魔かい……暇人め

 PTを組んでくれる人がいない

 PTが組めないとできることが限られてくる

 まぁソロならソロで逆に出来ることもあるから俺的には別に不満もなかったんだが……周りの反応は違った

 おっさんになってPTも組めないとか、終わっているって目をしてやがった

 ソロでオークを狩って来たが、受付嬢が塩対応

 そして、ソロでミノタウロスを狩ったときなんか、完全にごみを見る目だった

 おっさんに狩れる訳無いじゃん、誰かから譲ってもらったの??それとも奪ったの??

 目がそんなことを語っていた

 ってことでもういやになり、別の国に行って見たがどの国も同じ

 勇者(クソガキ)PTに追放されたクズのレッテル貼りによって、嫌なバイアスがかかりまくっている

 俺もう疲れたよ

 

 

 

 

 ………………ふと見上げるとそこは魔王領

 そうだよ、魔王だよ

 ヤツが魔物なんかを操って、人間領に放つから、あのクソ国が勇者(クソガキ)召喚なんかしたんだよ

 んで、そこそこ名の知れた俺が指南役としてただで雇われたんだよ!!ただで!!!!!

 給料未払いとかマジ○ねよ

 どうせもう俺の人生とかどうでもいいし、そうだなーーーーーー、いっちょ魔王城にかちこみに行ってみようか

 そういや、俺を捨てた勇者(クソガキ)PT、1年前ぐらいから全然進めていないらしいしな

 曰く、抵抗が激しくなった、だそうなんだが……俺知ってる……ってか盗賊系なら皆知ってる

 あそこらへんってちゃんと整地された道がなくて、さらに迷いやすくなってる天然要塞だからな

 地図作成も何もしてこなかったやつらがほいほいいけるところじゃないし

 かといって盗賊を入れるのもやつらのPTポリシーから外れるから入れれないのかなぁ

 もしかしたら、盗賊を入れようと思っているけれど、ハーレム用として盗賊(女)を探しているのかなぁ??

 ってことは容姿端麗な盗賊(女)を探しているのかな?

 でも、盗賊(女)で優秀なのってホンの一握りだぞ?その中でさらに容姿端麗って言ったら……俺が知っているのは全国でも2人

 あ、そういえば、その2人、半年前ぐらいに俺に接触してきたから……まぁあの時が勧誘されたのか?

 包み隠さず勇者(クソガキ)PTの内情話しちゃった☆

 ……あひゃっ、絶対に仲間に入れることは不可能だわ

 それじゃ暫く、勇者(クソガキ)PTには仲良く天然要塞と遊んでもらって、俺は魔王城へ行きますか

 うん、うまくいけば勇者(クソガキ)PT(笑)になるし、だめだったら死んでどうでもいいし

 お?こういうのはどうだろう???

 もし俺が魔王に勝った時、「よっ遅かったじゃねぇか??」とかいって魔王の玉座で出迎えてやるのは??

 万年発情勇者はどんな顔するかなぁ?

 脳桃筋騎士、淫乱聖女、むっつり魔女……やつらもどんな顔するのかなぁ?

 あひゃっ、なんか漲ってきたぁぁぁぁぁぁ

 

 

 

 

 んじゃどうやって行くかだが……先ずは中間地帯……魔族領と人間領の間にある領地……ここに行く

 ここは紛争禁止領

 ここで魔族も交易を行っているから、魔族領の情報が手に入ることができる

 うまくいけば、それに紛れ込んで魔族領へと侵入することができる

 ま、ダメでも魔族の特長さえつかめれば、変装して中に入ることができるしな

 

 

 ……中間地帯に紛れこんで1ヶ月……なんか普通に魔族領に入れてしまった

 ちょっと遠出して、簡単な依頼をこなした帰り道、馬車を襲っている魔物を屠っていたら「ファンタスティーーーック」とかいって、女商人に好かれた

 ってかこの女商人、魔族で、この縁から、キャラバンの護衛として魔族領に入れたわけなんだが……ちょっと待て

 何で魔物が魔族のキャラバンを襲うんだ???

 お前ら仲間じゃないのか???

 可能性を考えた見たのだが、1つは演技……が、俺を騙すしてなんになる?

 1つは本当に襲われていた……いやしかし、魔族が魔物を操ってるんで無いの??

 って、ちょっとまて?魔物は魔族の使い……コレをいっていたのは誰だ???

 ……あのクソ王じゃねぇか!!!!?

 何故俺はあんなクソ王の言うことを信じていた??

 ってかこれが嘘だとすると……じゃあ何が本当だ??

 魔族と魔物は別物なのか??

 ……わからん

 キャラバンに揺られながら、思案するが、答えが出ない

 

 

 護衛すること2日間……暇なときに思案していたが、結局答えが出なかった

 なので、鍋をつつきながら、情報を持っていそうな女商人に聞く

 

 「お前ら魔族と魔物ってどういう仲??」

 「どしたの急に??」

 「ん~~とだ、俺たち人間側は、お前ら魔族は魔物を使役する側と今まで思っていたんだわ

 ところがどうだい??俺なんかに依頼をして護衛を頼む始末だ

 んで、考えたんだが、魔族が魔物を生み出したんだけれど、制御できなくなった説

 魔族と魔物には何も関係が無い説

 魔族と魔物に関係があって、確執ある魔族にけしかけられている説

 まぁ色々有るんだが、情報が少なすぎる

 そこで、ちょっと答えを聞いてみたくなってな」

 「う~~んとね、2番かなぁ」

 「2番って言うと、魔族と魔物には何も関係が無い説か??」

 「そ~だよ~、ほとんどがそ~だね~

 ただし例外もいるよ??人間でもネクロマンサーとかテイマーとかっているじゃない?」

 「いるなー」

 「こっち側にもそういう人たちはいる

 んで、そういう人たちは、まぁ挑戦的で結構な頻度で人間領を襲おうとしているからそいつらのイメージが強いんじゃないの??

 逆にこっち側も人間側の人間は悪逆非道の限りを尽くす人間が多いと思っているし」

 「!?」

 「だって、なーにもしていないのに、魔族ってだけで次から次へとまぁやっちゃてくれて

 勇者PTに捕まった娘さん泣いていたよ?」

 「あ~~、勇者(クソガキ)か~

 ホントろくでもない勇者(クソガキ)だからなぁ

 すまんなー」

 「だから、魔族側の人間の評価は最低かなー」

 「ほー、なら、よー俺みたいなどこの馬の骨かもわからないやつを魔族領に入れようとするな?」

 「そりゃー命の恩人だからね

 人間でも魔族と知っても商売してくれる人もいるし、いい人だって若干いるってのは知っているし」

 「ほー、俺はいい人枠か」

 「そーゆー友人こそどうなの?

 魔族の用心棒なんかやっちゃっていいの?」

 「ん~、人間側に居場所なんてねーし、それに助けちまった手前、お前を無事送り届けるまで安眠できねーし」

 「そういうもん」

 「根がいいもんでな??あひゃっ、まぁ冗談だけどな

 まぁ魔族領の見学もしてみたかったし丁度良かったんだよ」

 「魔族領へ行って何するつもり?」

 「ちと……見極めかなぁ」

 「見極め??」

 「本当は魔王でもぶっ飛ばしてみようかなーと思っていたんだけれど……この2日間、各町を見回ってて気が変わった

 少なくても魔族側の民衆はどーも魔王のこと好きっぽいみたいだしな!?

 先代魔王はクズらしかったから、それならぶっ飛ばしにいったんだがなー」

 「ぇ?本当?それ」

 「どれ?

 魔王をぶっ飛ばすつもりだったこと?

 魔王が民衆にすかれていること?

 先代魔王がクズなこと?

 ってか1番目だな?

 2番目3番目は商人なんだから当然の事実だもんな

 ってかお前、商人なのになんで、商品を無料で配っているんだ?」

 「……」

 「ま、なんでもいいんだけどな」

 「明日になったらわかるよ?」

 「?そうか?

 それはそうと女商人……おめー野菜全然とってねぇぞ??

 ほれほれ、俺の分もやるよ」

 「魔族は……野菜はほとんど食べないんだよ」

 「マジでか?それで皆ふけているんだな?」

 「え??ちょ???何それ??」

 「ん?魔族側ではそんな調査をしたことが無いのか?

 人間側ではある噂が流れてたんだわ

 都会の娘より田舎の娘の方が若々しいってな?

 子供の頃はどっちも可愛いといわれていても20歳を越えたときから段々と……」

 「ち、ちなみに僕は何歳ぐらいに見える?」

 「30」

 「……野菜チョーダイ」

 「まー、おっさんの戯言を真剣に取るなよ」

 「ってことは何かい?君は僕を同年代ぐらいの人間だと思っていたってこと??」

 「???同年代???俺40手前だぞ??」

 「ぇ?????」

 「ェ……30に見える」

 「(コクコク)」

 

 女商人と俺の野菜争奪戦が始まった

 盗賊の器用さを遺憾なく発揮した俺が5:5の取り分でおいしゅういただきました

 ……ホントは8:2ぐらいで取り分取れたんだけれども……まぁ可哀想だったしな

 女性の若さへの執念はかなりってどっかで聞いた気がするし

 

 

 

 

 さて次の日、馬車に揺られながらついたのが………………城だった

 魔王城

 目の前にどーーーん

 めっちゃでけぇ

 おいおい、どういうことだよコレ???

 

 「魔王城へようこそ、僕の友人」

 「???お抱えの商人さん???」

 「ぶー」

 「???お抱えの料理人さん???」

 「ぶっぶーー」

 「????まさかまさかの……メイドさん????」

 「ぶっぶっぶーーー……正解は魔王さんでしたーーーー」

 「ちょっとまて、確か魔王って……去年就任したばかりで、先代の魔王の親父をぶっ潰して魔王になった娘って噂じゃ

 しかもなったのが15歳だっていうから今16歳ってことだろ?

 鯖読むにも程があるぞ?」

 「16歳です!!!!

 16歳なんです!!!!」

 「ふけすぎだ……「それ以上言ったら友人でも許さない」……お、おう」

 

 この殺気を喰らって俺は始めてこの女商人が魔王ってことを確証する

 

 「ってか……魔王城に誰もいないですけれど??

 主の帰還であれば、皆が出迎えにきたりするんで無いの??」

 「あぁ、財政が酷いからちょっと暇を出すことになった」

 「ふーん、聞くついでにもうちょい、なんで商人の真似事をしている?

 何で、弱いふりをして俺の近づいた?」

 「商人の真似事しているのは、まぁそうしないと民が飢えるから

 誰か他の人にさせようと思ってもダメだった

 みんな裏切った、だから任せれる人がいないの

 2つ目の弱い振りだけれども……振りじゃなくホントに弱いわよ?僕」

 「先代魔王をぶっ潰したのは?」

 「隙を見て毒殺

 好き放題お金を使って荒らしまわって、色々とやばかったから責任とって死んでもらったわ

 僕自身はそんなに力は無い

 多分友人が本気を出せば僕は殺せる」

 「……つまり、お前はクズ親父が搾取しすぎてたまったヘイトを解放させるつもりか

 昨日一昨日の施しもその一環って所か」

 「うん、そんなところ」

 「んで、おまえ自身にはそんなに力はない、と……さっきの殺気は何だよ??」

 「駄洒落??」

 「んなわきゃない、それで先ほどの殺気についてはどうとればいい?」

 「女性にふけるという単語を使ってはいけないと教わらなかった?

 それを使った場合、どのようになるかってことも??」

 「わりーな、あんまり友達いねーんだ

 女友達ともなると0人だ、職業上あんまり話す機会がなくてだな」

 「そっかー、じゃあ覚えておくといいよ?

 温厚な人でも切れておっかなくなるって」

 「そういうもんか、忠告サンキュー

 で、雇った護衛も魔物にぶっ潰されたやばいところに俺が偶々いたと」

 「うん、そーだねー」

 「で、そのまま俺を護衛にしたまま家に到着したと」

 「うん、うん」

 「俺をここへ招いた理由は?

 別場所で依頼完了にしても良かったんじゃないの?

 ……あー、そーゆーことか

 俺を友人とか言っていたわりには、潜んでやがるのか

 15,6人って所かな?

 さて、コレは俺の歓迎かい?」

 「ぇ?なにそれ?ちょっと待って?僕が呼びかけてみるよ『ひれ伏せ』」

 

 魔王城の空気が変わる

 重苦しい

 ……なーにが僕は弱いだ

 …………いっかれた能力もっていやがる

 おぉぉぉ、潜んでいたやつらがぽろぽろ落ちてきやがる

 執事スタイルにメイドスタイルの人間がぽろぽろ

 獣耳の人間いぱーい

 うはー、パネェ

 

 「『何も……』って爺??皆??」

 「友人とか言っていたくせに、暇を出したとか言ってたくせに……あひゃっ、俺を騙して楽しいかい?

 まぁなんでもいいんだがな??」

 「『話なさい』」

 

 そして、執事、メイドたちは話し出す

 おひょ?拷問いらずって便利ーーー

 聞いた話をざっくり要約すると、ただでもいいからお嬢の力になりたいとのことだったそうで……

 実は商人スタイルで行脚していたときも数人陰から見守っていたらしい

 んで馬の骨がいたから、ちょっと脅かしてやろうと思ったところ、このざまだと

 

 「あひゃ、まぁなんでもいいんだけれどな」

 「友人、ごめんなさい」

 「弱い振りをしていたこと?」

 「僕は弱いのは事実ですよ?

 謝罪は未遂とはいえ、元使用人があなたに害をなそうとしていたことです」

 「あの程度なら害にならないし、それに何もされていないし問題ない

 ってか、『言霊』使いだろ?全然弱く無いじゃん……ってかチートじゃん」

 「でも簡単に死にますよ?1回死ねば終わりですし、ほら、ナイフをさすだけで簡単に血が出ますし」

 「わぉ、魔王の血って何か魔力もってそうだよね?」

 「飲みます?」

 「人間辞めそうな感じになるからやめとく

 それで本題、何でお前さんは俺をここに連れてきた」

 「えっと、1つは私が魔王である証明のため

 で、もう1つはお願いがあります、この魔族領を助けてもらえませんか?」

 「???」

 「この執事メイドでも魔族領ではそこそこの実力者なのです

 ですが、15人束になっても友人1人に勝てやしないといわれるほどの実力程度でしかないのです

 正直一部を除いてそこまで強い魔族はいません

 なので、友人にお願いしたいのです、魔族領を助けてもらいたい」

 「一部の魔族に頼むのは?」

 「信用ができない

 彼らはクーデターを考える可能性が高い」

 「具体的な案

 魔族領の人間を鍛える

 魔族領にいる魔物駆逐」

 「その両方」

 「報酬と期間」

 「なんでも、期間は可能な限り長く

 望むのなら僕の命でも」

 「いらねーよ

 ちなみに魔族を鍛えたら、人間領を襲う?」

 「今のところは考えてはいない

 人間が来るようならば潰すが……」

 「ふむ、OK、クズ王の国とやりあうときは全力でやらせてもらうわ

 後、勇者(クソガキ)たちを捕まえて歪んだ顔を見るのも楽しそうだし、引き受けよう

 報酬は別途相談として、3食衣食住は整えてもらえると嬉しいんだが……」

 「そこは僕に任せて」

 

 ガシッ

 人と魔族が手を取りあった瞬間である

 俺は安定収入をゲットした

 

 

 

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― 新着の感想 ―
[一言] ヒャハー、リエッタ様の新作ダー!
[一言] 流行り…? なんか違わね? いや、軽妙なやり取り、楽しませていただきました。 読ませていただきありがとうございます。
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