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第二話 赤ん坊ライフのはじまりはじまり




「ふふ。ソフィアったら、お腹が空いて起きちゃったの?」

 

 隣から鈴のような澄んだ声が聞こえる。

 僕はその声のした方向に顔を向けた。

 其処には僕の新しい母親である、フランソワ・シュビア・ローラントが女神のようなほほ笑みを浮かべて僕を見つめていた。

 あれから2ヶ月経った。僕は強制羞恥赤ちゃんプレイを耐え続け、現在も進行中である。

 それで、周りの状況を見てきて分かったことがある。

 どうやら僕は異世界で転生したみたいだ。何故わかったかと言うと、周りの人たちは明らかに外国人です! ってかんじの容姿で、髪の色が赤とか青とか金髪とか…… と、日本人なら有り得ない色の人達しかいないからだ。それに、絵本を読み聞かせしてもらった時に見えた文字が英語とハングル文字がごちゃ混ぜになった形してるしね。


 それよりなんで僕は転生なんてしたんだろう? 記憶を深く探ってみても思い当たる節は無いし…… 家族は今どうしてるかな。前の生活に特別思い入れがあった訳ではないけど、もう会えないんだろうなぁと考えると悲しくなる。

 まぁ、とにかく、今は赤ちゃんとして、新しい家族の一員として生きていかなければならない。これからは前世? での思い出は極力忘れよう。んでもって、大きくなったら何故転生したか調べてみよう。絶対何か理由があるはずだ。

 ちなみに今の赤ん坊ライフ、のんびりできて気に入っていたりする。


「ちょうどミルクの時間だものね」


母様はそう言うと、ベッドで寝ていた僕を優しく抱き上げた。

 うっ、もうそんな時間か……


 現在の僕は母乳が必要な体なのだ。だけど元男であり、元16歳の身としてはすごく恥ずかしい。これなんの罰ゲーム?


 最後の抵抗とばかりに泣き声を上げて、腕の中で暴れて抗議してみるも、「ふふ。そんなにお腹が減っていたのね」と綺麗な胸元をあらわにされる。

 うわぁ、大きい。僕のバストサーチャーによると、Eカップはある…… ってそうじゃない!

 僕は拷問に等しいこの状況を早く終わらせるため、目を瞑り、意識を遠のかせることで赤ちゃんの本能に身を任せる。これは最近知ったことなのだが、本能に身を任せると、僕の意識と反して体が勝手に動いてくれるのだ。


 そして、僕は手に柔らかい感触を覚えながら、赤ちゃんの本業である睡眠にとりかかるのだった。



 それから、日々慣れつつある生活を過ごしていき、周りで交わされる会話を聞きながら、すくすくと育っていった。


 離乳してからは、拷問的罰ゲームを受けることもなくなり、歩けるようになってからは、1日中歩き回りながら喜んでいた。怪我をしてしまうことはよくあったが、ご愛嬌ということで。


 


「ソフィア様。朝食の準備が整いました」


「ふぁ~い。あ、きがえるからまってて~」


「畏まりました。よろしければお手伝しますが?」


「うぅん、じぶんでできるよ」


「では、お待ちしております」


 そうして、早くも3年が経った。

 もう気づいていると思うけど、「ソフィア」というのは僕の新しい名前。ソフィア・シュヴィル・ローラント。最初はなんで女みたいな名前にしたんだよと思ってたけど、鏡をみたら本当に女だったんだよね。しかも美少女。あ、美幼女か。

鏡の中に銀色の髪を伸ばし、海のように透き通った青い目の、まるで絵の中から出てきたような美少女が現れたのには驚いたけど、それが今の僕の姿みたい。

 

 そういえば僕は第一王女の生まれで次期女王(予定)だったりする。もうびっくりだよ。メイド達から「ソフィア様」と呼ばれることに、最初は戸惑ったけど今では全然違和感ないんだよね。あれか、適応能力が早いんだな。


 さて、待たせるといけないので着替えてしまおう。

 僕は白色のフリル付ワンピースに着替え、無駄に広いこの部屋を出て、待っていた栗色のふんわりとしたショートカットが特徴のメイド、シエルさんに話しかける。


「きがえたよぉ~」


「では、行きましょう」


 僕とシエルさんは食事場所である隣の部屋に向かった。

 僕と家族と一部のメイド達は、城とは別の屋敷に住んでいる。この屋敷は父様が、広すぎる城には住みたくないということで建てた、別荘のような所だ。なので、屋敷はかなり小さめに作られている、といっても僕にとっては十分広いんだけどね。


 部屋の中に入ると、母様が出迎えてくれた。

 

「あらあら。お寝坊さんかしら?」


「ごめんなさい。おそくなりました」


「ふふ。いいのよ。さぁ、早く食べましょう。せっかくの朝食が冷めてしまうわ」


「はい。かあさま。……あれ? とうさまとヴィードにいさまは?」


「二人は中庭に行きましたよ。今日からヴィードに家庭教師がついてね、今は勉強でもしてるんじゃないかしら?」


「ねぇかあさま。あとでわたしもいっていい?」


「ふふ。ソフィアも勉強したくなったの? 朝食を食べ終わったら行ってきなさい」


「ありがとぉ、かあさま」


 ヴィード兄様と父様は中庭で勉強してるらしい。どうやら先に食べちゃったみたい。まぁ、僕が寝坊したからなんだろうけど。

 

 そうして僕は母様と周りに居るメイド達に見守られながら朝食を済ました。

 あぁ、母様の笑顔は人類を救えるね。

 さて、中庭に行こうかな。




そういえば王様の名前が決まってないですね……


誤字脱字、文法の間違いなどがありましたら指摘をお願いします。感想も待ってます。

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