エピローグ
新学期が始まってしばらく経ったある日の放課後。図書室には、試験を乗り越え、冬休みを終えた生徒たちが自然に集まっていた。机の上には参考書もあれば小説もあり、誰かが静かに本を開き、誰かがノートに書き込んでいる。勉強と読書が同じ空間に並び立つ光景は、委員会がずっと模索してきた「両立」の形だった。
「ねぇ、思い出すね。試験前はここ、自習室みたいだったよね」
真琴が笑いながら言うと、優が静かに頷いた。
「でも、委員のみんなが工夫してくれたから、読書の場も守られていた」
その言葉に、周囲の委員たちも少し照れながら笑った。
顧問の先生が図書室に入ってきて、生徒たちを見渡した。
「試験も、冬休みも、そして新学期も。みんなよく頑張ったね。最初は図書委員会だけの工夫だったけれど、やがて美術部や料理部、写真部、書道部まで巻き込んで、学校全体の動きになった。図書室を中心に広がったこの流れは、まさに“図書委員会の革命”だと思うよ」
その一言に、場の空気が少しざわめいた。
「革命……?」
誰かが小声で繰り返すと、真琴が笑顔で言った。
「いいじゃん、それ! 図書委員会レボリューション!」
自然に声が広がり、委員も部活の仲間も笑いながらその言葉を口にした。
「図書室レボリューション」――それは、図書室を自習室にも読書の場にも変え、学校全体を巻き込んだ生徒たちの挑戦を象徴する言葉となった。
夕方、窓から差し込む光が柔らかく部屋を照らす中、生徒たちはそれぞれの机に向かいながらも、心の中で同じ合言葉を抱いていた。
――こうして、『図書室レボリューション』は、学校の一角から始まった小さな挑戦が仲間たちの絆となり、未来へ続く物語となった。




