12話
文化祭の熱気が冷めやらぬまま、学校は次の活動「読書週間」に向けて動き出していた。放課後の図書室に集まった委員たちは、机を囲んで企画会議を始めた。
「文化祭は盛り上がったね。次は読書週間。図書室らしい企画を考えよう」三年生役員が口を開く。
「本の紹介カードを作るのはどうですか?」一年生が提案する。
「いいね。でもそれだけだと地味かも」別の委員が応じる。
「部活と組んだら面白いんじゃない?」誰かが言った瞬間、空気が一気に盛り上がった。
「美術部に表紙デザインを描いてもらうのは?」
「書道部に名言を書いてもらうのもいい」
「料理部なら物語に出てくる料理を紹介できる」
「写真部は“読書する瞬間”を撮影して展示したらいい」
さらに、スポーツ系の部活からも案が出た。
「バスケ部は“選手の愛読書”を紹介できる」
「セパタクロー同好会は“集中力を高める読書”をテーマにできる」
委員たちは次々に意見を重ね、黒板は提案で埋まっていった。文化祭での成功体験が自信となり、自然に「学校全体を巻き込む」方向へと議論が広がっていく。
「じゃあ、各部に交渉に行こう。誰がどこに行くかは後で決めよう」三年生役員がまとめると、委員たちは一斉に頷いた。名指しではなく、全員で分担する流れが自然に生まれていた。
会議の終盤、黒板に「読書週間テーマ:本と部活の出会い」と書かれる。
「今年は、部活と読書を結びつける展示にしよう。学校全体を巻き込めるはずだ」
拍手が起こり、図書室は熱気に包まれた。夕陽が差し込む中、机の上には新しい企画のメモが散らばり、委員たちは次の挑戦に胸を膨らませていた。
――こうして、読書週間の企画は「部活とのコラボ」を軸に動き出した。文化祭の勢いをそのままに、学校全体を巻き込む新しい挑戦が始まろうとしていた。




