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短編小説どもの眠り場

この愛の告白には死が含まれている

作者: 那須茄子

 昨日偶然会った死神と、今こうやって、待ち合わせしてる。


 場所は名もなき墓。

 墓標一つとともに、悲しく突っ立っていた。


 知らない方がいいと、知っていても。

 触れてしまう。

 何気なく見せる死神の仕草に、心どころか心臓を射止められたから。


 この行為が間違っていて、狩られる弱者にすぎなくとも、一度愛したからには最後まで見つめてたい。

 恋しちゃいけない死神に、初恋を奪われた上に命まで狙われているのに。


 それでもいいと、思えた。

 あの妖艶な唇に絡めとられ、思わせ振りな誘惑を仄めかす死神によって狂わせられた。


 好きは止まらなくて、告白衝動に駆られた。


 そして命に決心がつき、こうして死にに来た。フラれるにしても、この恋に告白したくてしかたない。

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