表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
国道で寝てたら人生終わったと思ったら始まった件 〜黒糖飴を奪い返したら大富豪に拾われた〜  作者: Nao9999


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/3

第1話:ホームレスに試された夜

※これは、作者が実際に見た夢をもとに再構築した物語です。


国道での旅、眠り、そして出会い。


もしあのとき、あの黒糖飴を見捨てていたら――

私の人生は、何ひとつ変わらなかっただろう。


これは、選択と縁が繋いだ、不思議で現実味のある一夜の記録である。

アスファルトの熱が、じんわりと背中に残っていた。


俺はロードバイクの旅の途中、国道の脇で横になっていた。

疲労は限界で、気づけばそのまま眠りに落ちていたらしい。


――コンコン。


頬を軽くつつかれる感触。


「おーい……起きてるか?」


かすれた声。

だが俺は、目を閉じたまま動かなかった。


起きている。

だが、あえて反応しなかった。


様子を見たかった。


するとその男――ボロボロの服を着たホームレスは、後ろから来た若者たちにからかわれ始めた。


「おっさん、それ何持ってんの?」

「飴?マジで?ウケるんだけど」


男が大事そうに握っていた黒糖飴を、若者の一人が奪い取った。


その瞬間、俺は起き上がっていた。


「それ、返せよ」


低く言った。

若者たちは一瞬驚いたが、すぐに舌打ちして飴を投げ返した。


「なんだよ、つまんねーの」


去っていく背中を見送りながら、俺は飴を拾い、男に差し出した。


「ほら」


男は少し驚いた顔をして、それを受け取った。


そして、にやっと笑った。


「……あんた、いいやつだな」


そのまま、ひとつ黒糖飴を差し出してきた。


俺はそれを受け取った。


甘さが、やけに染みた。


ふと気づくと、男は裸足だった。


「靴……ないのか」


「まあな」


俺は少し考えてから言った。


「この先に靴屋あるから、聞いてみたらどうだ?」


男は素直にうなずき、店に入っていった。


だが――


すぐに追い出された。


「冷たいな……」


俺が呟くと、男は肩をすくめた。


「慣れてる」


それでも、なぜか俺たちは一緒に歩いていた。


不思議な空気だった。


やがて、高級車が歩道脇に停まっているのが見えた。


中から、気品ある婦人が降りてくる。


その視線が、男に向けられた。


「……あなた、その足」


婦人はすぐに察したのか、靴を差し出そうとした。


そのとき俺は、男に小さく言った。


「ちゃんと礼、言えよ」


男は一瞬だけ俺を見て――


ゆっくりと婦人に向き直った。


「……ありがとう」


その言葉は、やけに重みがあった。


次の瞬間。


俺は、信じられない場所に立っていた。


巨大なビル。


ガラス張りのエントランス。


そして――


さっきのホームレスと、婦人。


「来い」


男はそれだけ言って、エレベーターに乗り込んだ。


気づけば俺も、その中にいた。


上へ、上へと昇っていく。


静かな音とともに、異様な高級感が漂う。


やがて扉が開く。


そこは――別世界だった。


金のネックレス、ピアス、ブレスレット。


光り輝く宝石たち。


ショーケースに並ぶ、それらはすべて本物だった。


「好きなの、持ってけ」


男が言った。


「……は?」


「部品が足りねぇやつとかは売りもんにならねぇ。持ってっていい」


俺は半信半疑で、いくつか手に取った。


気づけば後ろポケットはパンパンだった。


「マジかよ……」


振り返ると、そこには別人のような男がいた。


高級スーツに身を包み、髪も整えられている。


さっきの“ホームレス”の面影は、もうない。


「……あんた、誰だよ」


男は笑った。


「社長だよ」


その一言で、すべてが繋がった。


あの婦人。

このビル。

この空間。


すべてが、この男のものだった。


フロアには、女性や子供たちがいた。


その中の一人の少年が、俺に近づいてきた。


「それ、いいね」


少年は、俺が持っていたネックレスを見て言った。


「細いチェーン探してるんだ。これにトップつけたくてさ」


手にしていたのは、とんでもなく豪華なトップだった。


その瞬間、確信した。


――こいつ、社長の息子だ。


「昔、俺もこういうのつけてたよ」


自然と会話が弾む。


いつの間にか、距離は縮まっていた。


すると社長が、大きなピアスを手に持って近づいてきた。


「これ、どうだ?」


見ただけで分かる。

ヤバいやつだ。


「いくらですか」


「500万くらいかな」


「いやいや無理ですって」


俺が笑って断ると、社長はさらに笑った。


「そうか」


そして、少しだけ真剣な顔になる。


「なあ、お前――」


空気が変わる。


「うちのジュエリー、広告塔にならねぇか?」


一瞬、時間が止まった。


国道で寝ていたはずの俺が。


ホームレスだと思っていた男に。


人生を変える提案をされている。


選ぶのは――俺だ。

ここまで読んでいただき、ありがとうございます。


この物語は「たった一つの行動で人生が変わる可能性」をテーマにしています。


黒糖飴を奪い返す――それだけの行動が、

もし現実でも何かを変えるきっかけになるとしたら。


あなたなら、そのとき動けますか?


この先の物語も、もしかすると続くかもしれません。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ