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「それでは咲夜様、佐倉先生、お気をつけて」
「またこちらにも伺いますね」
「楽しみにお待ちしております」
朝食後、私達は東京駅まで車で向かった。
駅までは垣内さんも見送りに来るとのことで、車の中でも会話がつきなかった。
新幹線に乗り込むと、これで垣内さんとはしばらくお別れだ。
たった一日だけだったけど、快適に過ごせたのは垣内さんを始めとした別邸で働いてくれている人達のおかげに間違いない。
そんな感謝を込めて深々と頭を下げた。
新幹線が走り出し、私達からも見えなくなるまで垣内さんは手を振ってくれていた。




