表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/53

20.

   

「会社関連の話し合いって、新聞記事には書いてありますが」


依杏(いあ)


「お屋敷があるとなると、これまた宝物系の匂いがしてくるのは、私だけでしょうか」


「資産家であり、様々なゲーム事業も展開していたそうですからね。五堂忍(ごどうしのぶ)さんは」


数登(すとう)


「凶器を屋敷からくすねる、という方法も、あるにはありますが。現場に居たとされる6名が各々、庭園に居た時間と屋敷に居た時間と、あるようですから。詳しい情報は分かりませんが、宝物説で話を進めるのなら、彼らのオフィスに並べる陳列品を、忍さんご自身の屋敷で選ばせるために招待をした、ということも考えられますね」


依杏は更に、検索に検索を入れてみる。

問題の「海晴」地区までは、かなり遠い。

その地区の治安情報(こちらは全く信用が出来ない)と、実際に検索出来得る限りの土地の情報を見て行っても、あまり凶悪事件の起こるような土地では、なさそうに見えた。

正式な捜査機関での、現場に居た6名への聴取はすでに終わっているわけで、そのぶん九十九(つくも)社側として手に入る情報にも、ハンデが出るわけで。


「五堂忍さんて、狙われやすそうな印象を受けますね。こんな庭園造っちゃっているし……」


と依杏。


数登は苦笑して言う。


「いずれにしろ現段階では、何もかも曖昧ですね。忍さんは、庭園の」


と示しつつ。


「見取り図でいけば、このあたり。黒色のドームのところで。中にもテーブルと椅子があったようですね」


「15時から16時の間、ずっと忍さんには変化がないように見えたんですかね?」


「死んでいるのが分かったのは、16時以降だそうですから。記事でいけば、7人目と忍さんを除く5名は、忍さんが刺されたところを見ていない。ということになりますね」


「ただ、そのうちの男女2人だけ、白いゲームキャラクターを現実に見て、その人が怪しいとされている。ということですね」


「ええ。凶器や、そもそも忍さん以外の方々が凶器、刃物だろうとありますがね、それを持っていたのかどうかすら不明ですからね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ