花開くは何処

１９．

絢月咲(あがさ)が、五堂絵卯(ごどうえう)と多少なりとも関わりがあるというだけで。

九十九(つくも)社として、空中庭園で起きた出来事と、人々に関わる点が一切ないのである。

ただ、屋敷がそこにあるとなれば、別の話でもあった。

「凶器に関しての詳しい記述も、何もありませんからねえ」

と杵屋依杏(きねやいあ)。

傍らの数登珊牙(すとうさんが)。

そして２人以外の社員は、他の葬儀仕事で出払っており、九十九社はいつも通り、「変な案件」に関わることが出来ている。

６名以外の７人目。

白いゲームキャラクター？

女性。

五堂忍(ごどうしのぶ)を刺したとされる凶器が、何かに関しての記述は、新聞記事にはなかった。

だが、凶器が現場から見つからなかった、という記述はあった。

凶器に関してはおろか、６人の、もっと言うといないはずの７人目の詳しい情報も、何もない。

葬儀仕事で必要人数は出払っている今、まず検索である。