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18.

五堂忍(ごどうしのぶ)が所有しているというその庭園は、門構えからして凝っている。

絢月咲(あがさ)は、見取り図へ、ツタのようなものを簡易的に書き加えている。

実際の写真で見ると、外観は全て黒、そして瓦屋根付きの門構え。

そこから下方へ向かって、小さい石段が続いて行く様子。

その様子は、写真で、である。


絢月咲の描いた簡単な見取り図は、そこから点々と段々を続けていく。

その先が、丸い形で(かたど)られた、円形の「足場」なのだ。

石段は更に下へ下へと続き、そこもまた円形の「足場」。

石段と、円形の庭園のみで構成されているように見えるので、要するにそれが、庭園自体が空中に浮いているように見える所以(ゆえん)だ。

加えて、写真ではとても緑豊かな木々が、辺りを覆っている。


庭園には複数のテーブルや椅子、そして円形の「足場」の範囲内、絢月咲の描いた簡易見取り図では後方に、というべきか。

門構えと同じ黒色の、太い柱がアーチになっているドーム、そしてこれまた簡単に描かれた蔓草がちらほら。


庭園、足場の第一番目には屋敷が続いており、新聞記事によれば現場に居た6名のうち、五堂忍を除く5名に、屋敷への出入りがあったとされている。

さっそく依杏(いあ)は、検索を入れる破目になったわけで。

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