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11.

  

「で、ゲームから人が出てくるわけでもなし」


依杏(いあ)


絢月咲(あがさ)が言う。


「いない人が居たのよ。で、被害者が出たわけ。その『いない人』を実際に見たのは、二人だったそうよ。被害者を含めれば三人。通称『空中庭園』を道楽まじりで造っちゃった人ってことになる」


絵卯(えう)さんが、そこを小説の背景として書いたと」


数登(すとう)


「Eguri、絵卯さんの情報はどこから?」


絢月咲は追加で新聞記事も取り出して、置いた。

被害者の名前は、五堂忍(ごどうしのぶ)とある。


「被害者ってことは、やっぱり……事件……」


依杏が、切り取られた新聞記事を見ながら、言った。


「○日の15時から、集まっていた人たちが居たっていう」


「そう。それで被害者も以前、『いない人』を見た経験があるそうなの。被害者は亡くなった」


「亡くなった……」


依杏は青ざめる。

何回か、というか九十九(つくも)社へ来てから彼女は、数限りなく、とは言えないものの。

遺体に接する機会があって、紙面を通してだの実際にだの、いろいろだ。

そしてまだ、遺体に慣れない。


五堂絵卯(ごどうえう)の情報、ね」


と絢月咲。

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