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ヤンキーに「何でもしてあげる」と言ったら「俺と付き合ってほしい」と言われました

作者:キリン
正義感溢れる鬼瓦杏子は、カツアゲをしているヤンキーを止めようとして、逆に追われることになってしまう。学校を飛び出し、街中を駆け巡り……あろうことか、曲がり角の前で転びそうになってしまう。

「いきなり飛び出してきたけど、大丈夫か?」

そこに現れたのは金髪のヤンキー少年、坂口怜央。
転びそうになった杏子を受け止め、あろうことか杏子をヤンキーの魔の手から助けてくれたのである。

「一つだけ、お前に頼みがあるんだけどさ」

助けてくれたお礼ということで、杏子は怜央に対して「助けてくれたしなんでもしてあげる!」と言い放つ。すると怜央は真顔のまま、杏子にこんなお願いをした。

「じゃあ、俺と付き合ってくれねぇか?」
「は?」

こうして杏子は出会って五分も経たない内に、怜央との交際関係を築くことになったのである。

──これは、正義感強めのヒロインとヤンキー少年のすれ違い恋愛譚……かもしれない。
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