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早死飯  作者: ゆとり等
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ゆるやかな自殺

なんとかベランダに這い出る。

空が青い。抜けるように青い。


日焼けするじゃんよ…。


溜め息まじりに

ゆらゆら白い煙を燻らせて、



これで寿命が10年縮めばいいと思う。



朝、ご飯は食べずに1本。


昼、何か食べて1本。


夜、何か食べて、飲んで、1本。



1日最低でも3本。

もちろん、昼間にイライラしたときはもっと。

晩酌がすすむ日はもっと、もっと。


今はとりあえず紙のやつ。

匂いがつくのが嫌だから、

加熱式にしようかと思ってる。


でも、加熱式にしたら、危険物質減っちゃうかな。



危険物質は、ニコチンだけじゃない。

一酸化炭素とかヒ素とかタールとか。


しかもニコチンの依存性は、

ヘロイン、コカインよりも強い。



絶対、体に悪いでしょ。



最初にタバコを作った人は、

悪人か金の亡者だと思うんだけど、


もしかしたら、私みたいに

受動的に死にたかったんじゃないかと思う。


息をするように毒を飲む。

苦しくないように少しずつ、少しずつ。


緩やかに死が近付いてくる気配がして、

今日も会社に行ける気がした。

※注意※

食事内容を含め、小説の内容は全てフィクションです。

風評被害や都市伝説を参考にする場合がありますが、あくまでフィクションです。

また決して自殺を読者に勧める小説ではありません。

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