最終話 それぞれの思い
羽田、あくあ、みよか。
3人はそれぞれ思いを抱えています。
3人の思いがまじりあう最終話です。
その後、あくあはクラスの人たちにとても悪口や嫌味を言われた。
でもあくあは全て受け止めて、謝った。
「今までごめん。反省してるけど、許されないのは分かってる。本当にごめん。」
そんなに謝られたら、許す気になってしまう。
この間、人間はみんな初めは純粋なのにな、って思ってた。
本当はあくあは純粋だったんだ。
「羽田の家を撮ったのも、みよかちゃんといい雰囲気で、わたしの人気を邪魔するかも、って思ったから。」
「まあ、そうだよ…ね。私たちいい雰囲気に見えた?」
ちょっと、嬉しいな。
「お、俺は、辺名といい雰囲気って言われて嬉しいよ」
「私も…。」
いい、雰囲気。
「俺、冷たくあしらわないで話してくれる辺名が、好きだよ」
「…私も。初めは空気を読んでないかと思ったけど、羽田なりに気遣ってくれたところ、素敵だと思う。付き合ってほしい」
お願い…!成功して!!
「もちろん。今日からよろしくお願いします…!」
…きゃー!!
嬉しい!両想い…!
「…良かったね、みよかちゃん。今まで邪魔して本当にごめんね。」
「ううん、いいんだ。キューピッドになってくれたようなものだし…。」
ざわざわ…
はっ…。そういえばここは教室。
みんなが私たちを見て話してる…。
「おめでとう!」「よかったね〜!」
「カップル誕生〜」
…意外な反応に、驚いた。
中にはもう付き合ってると思ってた人もいたみたい。
やっぱり、いい雰囲気だったのかな…!
私は喜びを噛み締め、羽田と目を合わせた。
そして、あくあのことも、許せる気分に、なった。
終わりよければ、全て良し、なんて。
空気を読むだけの空気のような私は、
羽田と出会って成長して、
羽田に恋に落ちた。
羽田、そしてあくあにも、成長するチャンスを与えてもらった、そう思った。
空気読む系女子の私と、
空気読まない系に見えたけど
本当はとても優しい羽田と、
小悪魔な嫌がらせをしてきてたあくあが、
それぞれ成長していくんだ。
楽しんでいただけたでしょうか。
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