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第一話 プロローグ

ブクマよろしくお願いします。

伏見(りょう)

 了……

    了……

   貴方の名前は伏見了……


 優しい声が私の名前を言う。誰だ、だれが私の名前を読んでいる。誰だろう?


 本当にごめんなさい。……


 なぜ謝るだろう。この声の主はいったい。


そんな風に思っていると、目が真っ暗になった。



 私は真っ暗な空間に突っ立ていた。私の体つきは十五歳のもので、tシャツにスカート、ブーツを身につけていた。私はどうしてこんな所にいるんだろう?。そんな風に思っていると周りに多くの人がいることに気が付いた。周りの人間もなぜこんなところにいるかわからない様子でうろたえていた。周りの人びとをよく見てみると黒人や白人といった様々な人種や老若男女問わずこの暗闇の空間に閉じ込められていることに気が付いた。

(なにこれ……?)


みんなが困惑していると私たちの頭上から白いエナメルジャケットが降ってきた。皆それに注目していると、エナメルジャケットはまるで生きているように動き回り、近くにいた男にまとわりついた。

皆がなんなんだと思っているやさき、エナメルジャケットを着てしまった男は絶叫して内臓をぶちまけて死んでしまった。

(いったい何!?)


あまりの惨状に人々は驚き恐怖した。そしてエナメルジャケットは死んだ男からまとわりつくのをやめて、また別人にまとわりついた。着せられた男は大量の血を吐いて死んだ。そして再びエナメルジャケットは男から離れて、ふわふわと浮き獲物を物色していた。


 私はあたりの惨状に思わず口からげろを吐いてしまった。吐しゃ物のリアル感でこれが夢でなく現実だとわかった。そして私たちはエナメルジャケットから逃げるように 蜘蛛の子散らすように逃げ出した。しかしエナメルジャケットは次々と人々に襲い掛かる。

そうして少しの時間がたった。エナメルジャケットのせいで私たちは二人までに減らされてしまった。あたりには屍が散乱している。私は怖くて身をかがめるだけだった。そして血で染まったエナメルジャケットは私の隣にいた男性にとびかかった。その男性もみんなと同じように内臓を破裂させて死んでしまった。

「なにもしてないのに」

男性は最後にそんな言葉をいって絶命した(いったいこんな理不尽な……)残るは私になってしまった。私は人を殺すエナメルジャケットの理不尽なことに怒りを感じた。そうこう考えてるすきにエナメルジャケットが私に無理やりまとわりついた


。その瞬間。全身に激痛が走った。

「ぎゃああああああああああ」


私はあまりの痛みに転がり、叫び声をあげてしまう。

「痛い、痛い、痛い」


何なのこれ痛い苦しい。私の生涯で一番の痛みだ!!たとえるならミキサーで内臓をかき混ぜられているような痛みか、全身の皮膚がはがされるかのような痛みだ。どれも今まで体験したことのない痛みに私は気絶してしまった。


ーーー


 私は痛みによって気絶させられていると、誰かにとんとんとつつかれた。そこにはサンタクロースの帽子をかぶり黒いエナメルジャケットを着た見知らぬ女が私を見下していた。私はサンタさん?と感じたが相手は拒否の言葉を発した。

「私はサンタではありませんよ」

え、私は言葉にしていない。なのにどうして。

「あなたの考えていることはわかります。貴方は選ばれました」

 その言葉で私の頭に疑問符が満ちた。なにを言っているんだ。選ばれた何に?

 そんなことを思っていると彼女はあらぬ方向に指さす。

 そこには翼を生やした獣人が存在した。獣人は口から大量のよだれをたらして私を凝視していた。

見知らぬ女は言う。

「さあ立ち上がってくださいそして 白のエナメルポケット中にあるカードを使うのです」


 そう言って、痛みで疲労困憊の私を担ぎ上げた。私はなんとか両足で地面を踏みしめて立つことができた。そして見知らぬ女は、

「さあ行きなさい」

そう化け物に指示して、私に襲わした。

やばい!! 私は恐怖心と向き合い逃走の道を選んだ。それを見て女はため息をつきやれやれといった仕草を私に見せた。 私はそんな奴のことを無視して走り出すも、無常にも獣人に捕まった。獣人は口を大きく開き私の腹部をかみついた。かみつかれた腹部からは大量の臓物があふれだし、あたりを赤色に染めた。私は死んだ。


(タイム)


 喰われる痛みから目を覚ますと、私は再び、化け物と対峙していた。体には傷一つもない。

「!? いったい。元に戻っている!?」

その言葉に見知らぬ女はつぶやく。

「さあ ポケット中にあるカード、『エルカード』を使用してください。さもなくばもう一度死にますよ」

「なんだって!? くそっ」

女の言葉に私はエナメルジャケットのポケットに手を突っ込んだ。確かに何かある。私は取り出して扇状にしてみる。それは複数のカードだった。カードらには(アイアン)(オーガ)(トリック)(グリフォン)(ドラゴン)と書かれていた。私は殺されないようにカードの一枚を手に取りかざした。

(アイアン)

そうカードから音声が流れた。しかし周りに何か起こった感じはしない。化け物は再び私にかみつこうとする。畜生私はまた殺されるのか!? 絶望と怒りが混じった感情が頭の中を占めた。

化け物の口が私の腕をとらえる。かまれて血が出た!?そう思ったしかし、痛みが来ない。化け物も困惑して何度も私にかみつく。しかし何度やっても金属音を響かせるだけであった。

「まさか!?」


 そう思い、私はかざしたカードに書かれていた文字を思い起こす。それにはアイアンと書かれていた。まさかカードの力で私は鉄になったていうのか!?

 そんな風に思っていると、女が喜びの顔をになり、言葉を発する。


「そうです。それがエルカードの使い方なのです。さあほかの力を使いなさい」

その言葉に私は新たにカードをかざし念じる。

(オーガ)

すると私の額に鬼のような角が生えた。それと同時に、私の体の奥から湧き上がる力を感じ取った。

「うおおおおお!」

私は相手の口から腕を引きはがして、その腕で怪物を殴りかかった。私の拳は見事怪物の顔面に的中。怪物の頭部は砕かれ動かなくなった。あたりに血が飛び散った。しかし私は自分のことで手いっぱいで、そんなことに構ってられなかった

「はあ、はあ、はあ」

身の身に起きた力に恐れおののきながらも、今命があることに安どした。私と怪物のやり取りを見ていた女は私に近づき話しかける。

「これならこれから行く。異世界。夢幻界に行っても大丈夫ですね」

「何のことだ。このカードは何なんだ。あんたは誰だ!? いやそんなことよりもこれら全部あんたのせいなのか!?」


「そうです。私の名はアトジ。無限の力の代行者」

その言葉に私は目の前に広がる屍たちに目をやった。おそらく皆私と同じように突然連れてこられたんだろう。そう考えるだけで、私の心にアトジなるものに怒りの念がわきだした

そんな私の感情を無視してアトジは語る。


「貴方には役割を与えます。それはこれから行く夢幻界で不必要なものを消してほしいのです」。終わりの代行者として」


「そんなわけのわからないこと聞けるものかよ!!」


「あらあら、そうですか。ではごきげんよう」

そう言ってアトジは私の顔に手をやった。その瞬間私に強烈な眠気がやってきた。だめだ抵抗できない。私の意識は消えていった。


体が痛い。地面の冷たさが体にしみる。何が起きたんだ。そう思って起き上がりあたりを見渡した。

……私はは目の前の光景に目を疑った。目の前に広がるのは現代のコンクリートで舗装された道でなく、煉瓦でしかれた道であり、並び立つ建築物も中世ヨーロッパの街並みだった。そのうえ青い月が上る夜だったのである。急に夜になるわけがない。明らかな異常事態だった。

「なんだこれ…… 夢なのか」

驚きながら、いったい何がどうなっているのか夢か確認するためほっぺをつねった。

鈍い痛みが走った。夢ではないようだ。いったいどうしてこんなことになったんだ。そう思考したとき、アトジことを思い出した。

「そうだ、あの人に会えば何かわかるかも」

そうわざと口に出し、目的を決めた。そうでなければ現在の異常事態に心が押しつぶされそうになってしまう。

恐怖心を抑えながら煉瓦造りの街並みをあてもなくあることにした。

 

あたりを見渡す限り、ここが日本でないことがわかってしまった。食事処らしき場所の看板には、アラビア語に似た、見たこともない言語が書かれていた。しかし不思議と文字の意味が理解できた。

「ここは外国なのか、でもこんな場所って日本にもないしな」

そうつぶやきながら歩いていると、

「うああああああ!?」


路地裏から男の悲鳴が聞こえた。

「なにごとか!?」

驚き声がしたほうに駆け寄る。もしかや俺と同じ境遇の人がいるのかもしれない。

そう思って路地裏を覗き込んだ。

俺はこの場所に来て、二度自分の目を疑った。爬虫類の顔を持つ化け物が、身なりが貧相な男の頭をかみ砕こうとしていたのだ。。男の顔はかみ砕かれるそうなった瞬間 男の絶望に満ちた顔が俺の目と目があった。

「うおおおおおお!?」


 その瞬間、私はどうにかしなくてはと思い、無我夢中でエルカードを発動。(オーガ) そして相手の口に殴りかかった。右手の拳は見事命中。、相手の口を粉砕した。殴られた勢いのまま怪物は壁に叩き付けられて、動かなくなった。

「え……」

何なんだこの力、自分自身がやったと思えないほどの拳の威力。私は自分の手をまじまじと見ていると、喰われかけた男が事らに近寄り話しかけてきた。

「助けてくださいましてありがとうございます」


「あ、はい……」

私は自分の力をのみこむの必死で、変な返事をしてしまった。相手の感謝の言葉を聞いていると背後から愛音が聞こえた。その足音に俺たちは気が付き、そちらのほうに目をやった。

茶色いトレンチコートをきた、青い髪の美しい女がこちらに向かっていた。腰には鋭い剣を携えていた。女はこちらに駆け寄り、話しかけてきた。

「いったい何事だ」


そのセリフには明らかに私に対する警戒心が含まれていた。私はどうにか現在のことを説明しようとするがうまく言葉が出ない。

そんな代わりか助け出した男が代わりに先ほど起きたことを説明してくれた。ありがたい。

「なるほど、エルカードを使ったのか、ふむ異世界人君行く当てがないなら、私についてきたまえ」

そう言って女は背を向けて歩き出した。私は現在のことが知りたくて女の背中をおった。

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