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23話:受験勉強

アクセス1700ありがとうございます!

これからもよろしくお願いします。

では23話をどうぞ。

私は今、十数年ぶりの受験勉強をしている。

もちろんサマ王国のサマ王立学園を受けるためだ。

正直言って、元高校生の私からしたら筆記の試験は楽に行けると思う。

でもスフィアにとっては今まで勉強したことがなかったので大変なようで…

私のできる範囲で教えている。

逆にこの国の歴史は私も初めてなので、

スフィアと一緒に頑張っている。


「ここってどうやるの?」


「ここはね…」


こういうのっていいな。なんか、前世に戻ったみたい。

まさかこっちに来てまで勉強をするとは思わなかったけどね…


「へー、すごいね!なんでこんなにわかるの?」


「あはは、何でだろうね…」


「なんか、カエラってたまに不思議だよね」


「そんなことないよ、あはは」


流石に異世界から生まれ変わったなんて言えないよね…

そんなこんなで最近は、勉強をずっとしています。




「アーグ、分からない!」


「こら、メルビー逃げるな!」


勉強が嫌すぎて窓から逃げようとしているメルビーを全力で止める。


「だってなにこれ意味わかんないよ!」


「そこをがんばれ!そうしないと、一緒には行けないぞ?」


「うっ…それは…やだ。」


「じゃあやれ」


「あはは、メルビー頑張れ~」


「リスタは余裕だなだな」


「そんなことないよ、アーグの教え方がうまいんだよ」


「うまかったらメルビーができるはずなんだけどなぁ」


リスタは呑み込みが早く、教えたことをだいたい理解してくれている。

試験まではあと一年。

俺たちには問題がたくさんありそうです。




「お嬢もたいへんだな。まあ、実技は俺が手伝ってやるからな」


「ありがとうございます」


「明日また来てくれ、裏の闘技場に9時だ」


「分かりました。スフィアも連れてきますね」


「いいぞ、こっちも二人いるからな」


「二人…?」


「がっはっは、楽しみしとけ!」





次の日

「それじゃあお前ら集まったな、まずは自己紹介と行くか。

まずは、リスタ達から」


「私はリスタです。風魔法が得意です」


「私はメルビーだぞ、攻撃魔法は使えないが体術では負けない」


「お前らの知ってると思うが、ランクCの冒険者だ」


「この人たちが…」


「次はお嬢たちの番だな」


「私はカエラ=ランド=マナトリカです。魔法は…使えます」


「スフィア=テスラです。水魔法しか使えませんが、それなりにはできますよ!」


「これでいいな。じゃあ…」


「あの、一ついいですか?」


「どうしたお嬢」


「アーグ君はいないんですか?」


「カエラさん、アーグを知ってるんですか?」


「はい、まあ」


「アーグは、他に師がいるみたいで…勉強してるみたいだぞ」


「ジャックさん?師、ですか?」


「いや!なんでもないぞ!」


そっか、アーグ君いないのか…


「では、始めようか」


それからジャックさんによる実技試験に向けた特訓が始まった。





一日前

「お前ら、魔獣討伐もいいが、試験では対人だ。

だから俺が特訓してやろうと思うのだが、どうだやるか?」


「そうですね、二人ともどうだ?」


「私はやってみたいです。最近リックさんと会えないから対人戦はできませんしね」


「私もやってみたいぞ!ジャックさんがどれくらい強いか知りたいし」


「おっ、メルビーやる気か?俺はリックとタメを貼れるぞ」


「あはは、じゃあ二人は決まりだね」


「え?アーグはいかないんですか?」


「俺は…ほかにやらなきゃいけない事あるから」


「そうですか…」


「大丈夫だリスタ。ジャックさんは信用できるし、俺はいなくならないよ」


「アーグ…わかりました。私たちが強くなってから泣いても知りませんよ」


「あはは、分かったって、それじゃあ、ジャックさんお願いします」


「お、おう、お前はいいんだな」


「それは…まあ」


(後で言いますから)

(訳アリか?)


俺は二人には聞こえないようにジャックさんに耳打ちした。


「じゃあリスタ、メルビー先に今日の依頼を見てきてくれ」


「分かった」


「任せとけ」


そういって二人は部屋を後にした。

俺とジャックさんを残して…


「何かあるのか?」


「そんなに大事なことじゃないんですが…

俺には既に師がいますので…」


「あいつらには言わないのか?」


「なんか、恥ずかしいじゃないですか。俺あいつらよりも弱いですし…」


「そんなことはないだろ…」


俺にその言葉は辛かった。


「あるんですよ!いつもあいつらに助けられてばかりで…俺は!」


「でも今努力してるんだろ?強くなるために。それで、その人は強いのか?」


「えぇ、多分ジャックさんよりも…」


「はっはっは、それはいつかやりあいたいな!」


「それは…わかりません」


「その人も訳ありか…」


「ジャックさんって、魔人をどう見てます?」


「魔人…か」


ジャックさんは苦虫をかんだような顔をした。


「俺は、魔人に会う資格がないんだ」


「資格がない…?」


「別に嫌ってるからとかそういうのではないから安心しろ」


「はぁ」


「大切にしろよ」


何か思うことでもあるのか、

少し気になるような言い方をしていた。


「ってことで俺はその人と特訓しますので、あの二人お願いしますね」


「あぁ、お前も頑張れよ」





そして今


「アーグ…あっちに行かなくていいの…?」


「シルのほうがいい特訓になると思ってな」


「そんなことない…」


そんなことないっていわれてもなぁ、

俺の辛い日々はなんだったんだよ…


「それに一人はさみしいだろ?」


「もう…慣れた…」


「じゃあもう帰るな」


我慢するシルを少しいじめたくて、


「ぁ…」


「…そんなさみしそうな顔するなよ、何年も一人でいたんだろ?」


「ありがと…もっと強くする…」


「え?」


なんかスイッチを押したみたいで、

それからの特訓がいつもよりも強くなったのはその少しあと。





俺が宿で一人勉強してると、


「たっだいまー!」


「おう、メルビーお帰り」


「ただいま戻りました」


「お帰り、リスタ。どうだった?」


「ジャックさんも強かったですけど…あの人魔法あまり使えないので…」


「私はいい特訓だったぞ」


「ん?じゃあ何したんだ?」


「それは、王国で研究をしてるタナマさんっていう人が魔法を教えてくれました」


「そっか、試験は体術系と魔法系どっちでもいいもんな」


「うん!私は体術系で受ける」


「私は魔法系で受けようかな」


「俺は…多分体術系かな」


「そんなことよりさ、動きすぎてお腹すいた!」


「はいはい、それじゃあスリエさんのところに行くか」


その頃、シルに魔の手が近づいてることをアーグは知らない…

読んでくださりありがとうございました。

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