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17話:あの子は?

17話目です。

明日は忙しくなりそうですが、頑張って投稿します。

あーあ、スフィア帰っちゃった。

たのしかったなぁ、

女の子と話すなんて何年ぶりだろ。

まだ遠慮してる感じがあるけど、

これから仲良くなればいいよね!

まだパーティーはやってるけど、

今さらあんな所戻りたくないな。

このまま何もしてないのもつまらないし、

ジャックさんとお話ししてこよ!

あの人の冒険話は本当にすごいんだよ!

昔一緒に組んでいた、えーと何だっけ…確か、

リック?さんとフィルさんの三人で世界を回って旅していたみたい。

また新しい話聞けるかな…



ギルド

うわぁー今日も混んでるな…

「嬢ちゃん…俺の顔は怖いか…?」

なにこの人!すごい寂しそうな顔してる…

周りの人がお願いっみたいな恰好してるけど。

しょうがないなー、

「そんなことないですよ、逞しくて個性的です」

よしっ、フォローできたよね。

「ありがとおおおお!嬢ちゃんだけだよ、

そんなこと言ってくれるの…さっきの奴だって…」ぶつぶつ

(ありがとね…)

(いえいえ、なんかかわいそうでしたし)

隣にいた人が感謝してきたよ、

この人見た目に反してガラスのハートなのかな?

堅そうなのに…

そんな茶番が終わり、

ジャックさんのところへ行こうとしたが、

数人の解体士かな?を連れてどこかへ行くようだ。

「ジャックさん、なにか大きいものでも解体するんですか?」

「うおっ!お嬢...お忍びか?

今日は顔合わせのパーティーがあるってタナマから聞いていたが?」

「まあ、ちょっと嫌になっちゃって…」

「そうか、あんまり長くいるなよ?俺が怒られちまう。

いやさっきな、俺の話していたリックが来て、

そいつの息子たちが素材やら魔獣の死骸やらを大量に持ってきたんで、

今からそれの鑑定と解体だ」

「リックさんですか!私も会いたいです」

「まだ解体所にいるからあとでくれば会えるぞ、

お嬢がよければでいいんだが、解体を少し手伝ってくれないか?

その分の給料は出す」

「私を早く帰らすんじゃなかったんですか?」うふふ

「そうだが…」

「いいですよ、その代わりまた新しいお話してくださいね?」

「任せとけ!先行ってるぞ!」

リックさんがいるなんて…

元Sランク冒険者で今はフィルさんと近くの村に住んでるとかなんとか。

その息子さんたちですか…強いのかな?

ドン!

あっ、考え事してたらぶつかってしまいました…

「きゃっ、ごめん…な…さい」

「こちらこそ、すい…え?」

この人…

「アーグ、この子と知合いですか?」

「い、いやそんなことはないぞ。大丈夫ですか?」

「え?えぇ、私は何とも」

「それならよかったです、じゃあ行こうか」

アーグ…あの子の名前はそう呼ばれていた…

でもこの胸の高鳴りは、何だろう…

こっちに来てからこんなことはなかったのに…

暖かいような…

でもそんなことはないよね…全然似てなかったし…

お兄ちゃん……



うわぁーすごい、魔獣の死骸が大量に山積みになってる…

「嬢ちゃん、あんま見ないほうがいいんじゃないか?」

この人は?お酒飲んでますけど…

こんなところにいていいのかな?

「私は慣れてるので大丈夫ですけど…あなたは?」

「あぁ、俺か?俺は…

「お嬢来たか!早速やってもらってもいいか?

なにせこの量だからな!」

「でも…」

「ほら何かやるんだろ?

俺の紹介はあとでするから行ってこい」

「ありがとうございます」

優しいな…

「じゃあ行きますよ…」

それから私は、この大量に積んである魔獣たちをスキル[解体]でスパスパと解体していった。

量もすごいが、特に最後に解体したこのクマみたいな魔獣はすごい大きな魔石を持っていた。

よっぽど強いんだろうけど…多分Lv50は越えてるよ…

「ふー、終わりました」

「ありがとう!お嬢のおかげではかどったよ!

はいこれ、お駄賃ね」

「ありがとうございます[空間収納]」

この空間収納を手に入れるためにどんだけ頑張ったことか…

持ち物持つのがめんどくさくてほしかったんだけど、

容量のの制限はないし、入れておけば腐らないし、

本当に便利!消費MP5桁だったけど、この2年頑張ったから取れました。

うん、私頑張った。

「お嬢?今の何だ?」

「え?[空間収納]ですけど…」

「.....」

「ジャックさん?」

「嬢ちゃん、今いくつだ?」

「5歳です」

「5歳でこれか…将来はすごい魔法使い、いや魔導士とかになれそうだな」

「お嬢のことだからもう驚かないからな…」

「お前、黙っちゃってたじゃねーか」

「うるせ」

「あのー、この方は?」

「あぁ、悪い自己紹介が遅れたな、俺は、リックだ」

「え?あなたがリックさんですか!会いたかったです!

あえて光栄ですよ!」

「おお!俺を慕ってくれる子がいるとは!それに比べリスタちゃんは…あのくそ息子も…」

「大丈夫ですか?」

「君がいるから大丈夫だ、俺はまだいける。」

「?」

何を言ってるのかわからない…

でもリックさんはすごいな…

鑑定してみたけど何も情報が得られない、レベル差がありすぎるのかな…

ジャックさんもそうだけどこの二人すごい・・・!

「私はカエラです、カエラ=ランド=マナトリカ、国王の娘です」

「国王の娘か…こんなところにいていいのか?こんなむさくるしい男と一緒にいて襲われたりしてないか?」

「おいリック!俺には嫁も子供もいるぞ!」

仲良さそうですね、

「パーティーが嫌で抜け出してしまいました。あはは」

「おうおう、勇敢な嬢ちゃんだな」

「ところでさっきの魔獣とか、素材とかリックさんの息子さんたちが持ってきたみたいですけど…どこにいるんですか?」

「知ってるのか?あいつらならもう宿に帰ったと思うぞ。長旅で疲れてるだろうしな、特にあの二人は…いやなんでもない」

そういえば、さっきの子とこの人雰囲気が似てるな…

「それって、黒髪のアーグっていう男の子と、かわいい女の子二人ですか?」

「あいつ…!嬢ちゃんあいつに会ったのか!たらしこまれていたりしないよな?」

「何を言ってるんだ、リック…」

「すまない、ここに来るときかなり心を折られたもんでな…」

「私は何ともありませんけど...」

「嬢ちゃんが言ってる通りあの子たちが俺の息子と…家族だ」

家族?

「では、あんなに小さな子がこれを…?すごいです...」

「お嬢と同じ年齢だぞ」

「だろ!流石俺の息子たちだ!やっぱ俺の血を継いでるのがいいんだな」

さっきから息子さんたちを褒めたり、忙しい人だな…

「最後の魔獣なんか、相当強いですよね?」

「嬢ちゃんにはわかるか、あれは俺の嫁があいつらに出した試練でな…あー、こんなところじゃあれだし、

中入らねえか?あとは鑑定士たちに任せりゃいいだろ」

「そうだな」

それから私たち三人はたくさんお話しした。

途中でタナマさんが、

「お嬢はいるか!…って、リック!久しぶりだね」

とか言って結局4人で話し込んじゃったよ。

帰ったらお母様に怒られましたけどね。

それにしてもあの三人はすごいな。

私と同い年のはずなのに、もうあんな魔獣と戦ってるなんて…

でもなんでだろ?この年であんなもの倒そうと普通思わないよね?

まあ考えても仕方ないか。

あの男の子…また会えるかな?

その時はどっちが強いか確かめないとね!

だって私が世界で一番強くないとだめなんだから。

今のままじゃ負けそうだけどね…

お兄ちゃんを守れるように…

お兄ちゃん…会いたい。


読んでくださりありがとうございました。

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