11話:決意
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ありがとうございます。
ていうことで今日2話目投稿‼︎‼︎
『申し訳ございませんでしたーー!』
「どうしたんですか!」
俺は今二人の大人に謝られている。何故こんなことになったかというと前回、俺が寝てるときリスタとメルビーが自分の両親たちに何があったかをすべて話してくれていたかららしい。でも寝起きで大人に謝られたら誰でもびっくりするよね。(なおリスタとメルビーは泣きながら俺に抱き着いている)
「二人の恩人だとは知らずに手荒なことをしてしまった…本当にすまなかった」
「二人を助けてくれたこと、心から感謝する」
「それはいいですよ、人がエルフたちにしてきたことを考えたら当たり前です。えーっとお二人は…」
「あぁ自己紹介が遅れてすまなかった、私はエルフの長をしているノースという。リスタの父だ」
「私は狼人族の長を務めているギラン、メルビーの父だ」
「俺はアーグ=バーラットです、ていうか二人とも長の娘だったの!」
「そうです、今まで黙っててすいませんでした」
「長の娘って言っても関係が変わるわけじゃないからいいでしょ」
「それもそうだな」
「ところでアーグ君、ぜひ村のみんなで歓迎させてほしいのだが…」
「いいんですか?ありがとうございます、実は二日間眠りっぱなしだったせいでお腹がすいてしまって…」
「わかった、すぐに用意させよう。みんなに事情は話してあるから大丈夫だと思うが、何かあったら言ってくれ」
「私はこの村の者ではないので何かできるわけではないが、今度私の村に来た時に改めて感謝を伝えよう」
「リスタ、準備はなるべく早くするが待ってる間アーグ君とお話しでもしててくれ」
「わかりました」
「私もー」
「メルビーも頼んだ」
「......」
「アーグ…もう傷は大丈夫なの?」
「あぁ回復魔法はかけたし、もう大丈夫だ」
「ほんとに?」
「心配してくれてありがとうな、でももう大丈夫だって」ナデナデ
「アーグが生きててくれてよかったよ、あの時はどうなるかと…」
「メルビーが前に立ってくれただろ?もう無理だってあきらめかけてたけど、あの姿を見て頑張れたんだよ」ナデナデ
「そうか…」
「うぅっうっうわぁぁぁん」
「アーグ…よかったぁ…」
「よしよし」
本当に心配してくれてたんだな…このままじゃまた同じことが起きるかもしれない。もっと強くならなきゃ。
この子たちの笑顔を守れるくらい…それから二人は10分ほど泣き続けていた。
「リスタ様、メルビー様ご用意ができましたよ…あらあら、アーグ様すいませんね、二人ともあなた様が寝ている間も泣かずに堪えていたんですけど…余程うれしかったんでしょうね」
「そうなんですか…二人ともそろそろ行くよ」
「おぉ本当に木の上に家があるな…ここ高くない?」
「そうか?もしかしてアーグ、高いところ苦手なのか?」
「そんなことなくない」
「それ」トン
「うわぁぁぁぁ」ぎゅ
「アーグ//大丈夫ですよ、落ちたら私が助けますから」
「メルビー、やめてくれ…それにしてもリスタはどうやって助けるんだ?」
「エルフは風魔法が得意なのでそれでひょいっと」
「風魔法か…」
「じゃあ行ってみよー」トン
「え?うわあぁぁぁ」
「ちょっと!アーグーーー!」
「助かった…」
「どうだった?気持ちいでしょ?」
「今後一生やりたくない…リスタありがとう」
「メルビーもやりすぎないの」
「面白いからいいじゃん、ほら着いたぞ」
「はあぁ、もういいやお腹すいた」
「アーグ君、遅れてしまってすまないね、席はそこでいいかな?リスタ達はそっちでい
「じゃあ私ここね!」
「私はこっち!」
「え?」
「あはは、両手に花でいいじゃないか、私もリスタがいいっていうなら別に止めることはないぞ、アーグ君?」
「私はアーグ君が私よりも強かったらいいぞ?」
「二人とも何を言ってるんでしょうか?あはは…」
「アーグ君、食事の説明は私がいたしますね......」
「丁寧にありがとうございます、えーっと」
「私はリスタの母親のレシアと申します、そしてこちらが」
「メルビーの母親のサーシャです」
「アーグ君、娘を助けてくれて本当にありがとう、この子は私の大切な一人娘なの…」
「レシアさん…困ってたら助けるのが普通ですよ」
「私からも、本当にありがとう、この子は昔から周りを困らせてきたけどみんなを笑顔にしてくれた、この子がいなくなったら...わたし...」
「サーシャさん…大丈夫ですメルビーはここにいますよ」
「ゴホン…そろそろたべようか、せっかく作ったものが冷めてしまうよ」
「ではいただ…
『ちょっと待って!』
「どうしたんだ?二人とも」
「私たち、アーグと一緒にいたい!」
「アーグと一緒に過ごしたい!」
「私たちエルフや狼人族は人のことがあまり好きではなかったし、捕まった時は本当に人間が憎くてたまらなかった、だけど!アーグに助けられて、アーグの村に行って、人間にもいい人はいっぱいるって知ることができた!」
「私たちがこのまま村にいたら世界を知らないまま終わってしまう、それにもうアーグと会うこともなくなっちゃうかもしれない、外には私よりも強い魔獣もいっぱいいるしもっと強くなりたい!」
「私たちのような人を増やしたくない!」
『だから、アーグと一緒に外の世界を旅したい!』
「.....」
「はっはっはっは」
「何がおかしいんですか?」
「二人とも成長したな!ノース」
「そうだな、ギラン、昔はあんなに子供だったのに」
「今もまだ子供だぞ」
「そうだな、二人の気持ちは俺らがなんと言おうと変わらないのか?」
「変わりません!」
「当たり前だ!」
「そうかそうか、だそうだが、アーグ君?」
「俺は…」
二人がついてきて俺は守れるのか?でもこの二人は俺にとってもうなくてはならない存在だ。でもしかし…
(自分に正直になったらどうだ?)
レグ?そうか、そうだよな!
「俺は…二人に一緒にいてほしい、まだまだ俺には二人を守れるほど強くないそれでも!必ず…必ず俺の前からは消えさせない」
「........」
「よく言ったぞ、アーグ!」
「うむ、アーグなら安心して世界を見て回れそうだな」
「確かに人間は悪い奴が多い、だがその反面いいやつもいる、俺たちはいつか二人に村を出てたくさんの出会いをしてもらいたかった、ただそれが早まっただけだ」
「アーグどうか二人にたくさんの経験をさせてやってくれないか?」
「私たちは何も止めない」
「二人とも俺と来てくれるか?」
「もちろん」
「行くにきまってる!」
「娘たちが帰ってきたと思ったら大きな成長が見れてうれしいぞー!」
「お父さんったら…」
「メルビー帰ってきたら俺を倒せるくらいになってるといいな!」
「父さんくらい瞬殺できるくらいな!」
「よし!話はここまでで食べるか!
気を取り直して…」
『いただきまーす!』
ご飯はめっちゃうまかった。
食事の後、何故かレシアさんが笑顔で寝室に連れて行ったと思ったら鍵を閉められた...
「えっ?ちょっと!レシアさん!開かないんですけどぉ!」
シーン
「えぇ~、まあいいか、寝よ…うおっ!」
「えへへ、アーグ寝よ?」
「アーグ遅かったな!」
「なんで二人がいるんだよ…」
レシアさんにはめられたな…まあいいか、
「はいはい寝るよ」
俺は真ん中が定位置みたいだ
「アーグあんなこと言ってごめんね、世界を見て回りたいなんて」
「アーグはよかったのか?」
「俺も元々世界を回る予定だったしな、一人より三人のほうが楽しそうだし」
「そっかぁ」
「緊張して損したよ、もし断られたらって」
「断るわけないだろ」
「アーグは優しいですもんね」
「そういえばさ、アーグはなんで世界を回りたいの?私たちはさっき言った通りだけど…」
「ん?そうだな…」
雪のことは言うべきなのか?でも嘘は着きたくないし…
「人探しだよ」
「人探し?」
「アーグまだ5歳だよね?」
俺はそれから前世のこと、生まれ変わったこと、そして雪を探すために強くなりたいこと、二人とも驚いてはいたが信じてくれた。それでもついて行くと…
読んでくださりありがとうございました。




