違う世界の神に会う (2)
「どうやってここにきた?」便器に座った爺さんが突然問いかけてくる。
「えっと、光につつまれて気がついたらここに。ここはどこですか?」
咄嗟の問いについつい本気の回答をしてしまうが、よかったのか?
「ふむ。その問いに答える前に、ちと教えてもらわねばなるまい」
そう言ってじいさんは便器から立ち上がった。
「けつは拭かないのか?」思った疑問をついつい口にしてしまう。悪いクセだ。
「これは考えるときに、使う椅子なのだ。それにわしはクソなどせん」
勝ち誇ったようにドヤ顔をするじいさんに少し殺意が湧いた。
アイドルだってクソするんだ!クソしない人間はいないだろ。
「それで、はじめに問いかけたのはわしなのだが、教えてもらえるかね?」
「あぁ、すいません!」つい謝ってしまう、日本人クセがでてしまった。
「日本です!東京都から?」市とか区とか答えた方がよかったのかな?
「ほう!そんなとこから流れてくると。何の因果があってかな?少し記憶を見せてもらおうかの」
そう言って俺の頭に手を伸ばしてきた。
いやいや笑 それで見れちゃうの?怪しすぎるでしょ。
頭おかしいんじゃないかと思った瞬間。
バチっ!!!!
じいさんの手が、バリアにでも弾かれたように後ろに飛ぶ。
次の瞬間、じいさんはどこからともなく杖を取り出していて臨戦態勢だ。
「きさま、何者だ!神殺しか?」
「い、いえ違いますよ! 本当に気付いたらここにいて! そうだ!急に左手が光ったんです。さっきまで熱くて。ほらここ!」こちらも咄嗟に左手を差し出す。
すると、疑いながら左手を杖で叩いた後、じいさんに握られた。 これは、とても嫌な気分だ。
左手を何度も確認されて、じいさんと目が合う。
なんでも見透かされそうな感じがして嫌だ。
てか手を握られて見つめ合う……女だったら喜んで差し出すんだけどな。
そんな事を思っていると、
「じいさんで悪かったな。それにじいさんではない。わしは 神じゃ!
そしてお前は呪われておる!」
衝撃の告白であった。




