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音速異世界爆走記  作者: 風間サトシ
第三章
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第五十五話:星金貨の魅力


 トーラスとの戦いが終わって、エトワールへ無事帰還だ

今回は手伝い戦で報酬は無しの散々だったが、生きて戻れただけ良かったか?



 しかし暑いな、これは真夏というやつではないのか?

 空気が乾燥してるので、何とか耐えている状態だ。

 

「コルトは暑くないのか?」

「気の持ちようじゃな」

「さすがに骨と皮だけだと、暑さも感じないのか?」

「バカもん、まだまだ若いわい」


「連れてく兵を5千程度にしてくれれば、戦費も軽めですむんだがの」

「今回は5千で行ったら、1割は死んでたぞ、恩給払うより良いだろう?」  



「閣下、兵に休暇を与えては如何でしょう? その分維持費が減るかと」

 そうか、正規兵もパートタイムなんだっけか?

 

「そうだな休暇にするか、2個連隊だけ残して休暇にしよう」

「通達しておきますね」




 日差しが強いからか、サングラスをしてる人が多いな

俺も売り込むか、相場次第だな。

 

「バルバラ調子はどうだ?」

「子爵、上々ですよ」

「他の商会を出し抜いて、ガリア勢に小麦をかなり売り込みましたよ」

「そうか、他の所はガリア金貨に馴染めないか?」


 今年は小麦の出来がいいようだし、これは期待できるな。

   

「今年は農民が税の軽減のお陰で、かなり購買力があるので、目覚まし時計

を大々的に売ろうと思っています」


「腕時計じゃないのか?」

「さすがに1人1個というのは、去年迄は貯蓄すら無かったので無理ですね」

「そうか、任せるよ」


 俺だったら、目覚ましなんて鳴ったら、何個壊すかわかったもんじゃないが

みんなは大事に使ってくれるだろう、安めに設定するか。



「聞いたか、東エリアで奴隷狩りだってよ」

「かなり大規模にやってるらしいな」

 おい、俺のエトワールで奴隷狩りだと?

 

 

 ほんとに奴隷狩りしてやがる。

「兵士の方々、助けて下さい」

「俺たちは税は払っているぞ」



「おいどうなっているんだ?」

「子爵」

「何故、うちの兵は、黙って見てるんだ?」


「……このエリアの住民が、ガードナー伯爵に無礼を働いたとかで、不敬罪の

罪でガードナー様の部下に拘束されています」

 伯爵ね、いつエトワールへ来たんだ。

 

「子爵、私は最初から見ていましたが、子供が伯爵の馬車の通り道で遊んで

いたのを、周りの者が助けようとした所、馬が3人程ひいたのが原因です」


「それで何故、ひいたほうが怒るんだ?」

「……ここの者のせいで、自分の馬が怯えたと、おっしゃっています」


 他の街の住民より、自分の馬が大切とは。

「話にならんな、そこの伯爵の部下とか言うのを、取り押さえろ」


「……それは」

「わたしは子爵に従います」

 50人いて、俺に従うのは4人だけか、俺の人望が低いのか

伯爵っていうのは、そこまで凄いのか?


「きさまら、俺たちはガードナー様の兵だぞ」

「刃向かえば、きさまらも奴隷落ちだ」


「今回は奴隷80人程度で我慢してやろう、道を開けろ!」

 5人で50人を捕まえるのは、無理だな、それにもう奴隷落ちしてやがる。

 


「子爵、大丈夫ですか?」

「マリアか、よく来たな」

「門でこちらで奴隷狩りが行われていると聞いたので、部下を連れて参りました」


 1個大隊丸々か、下手に報告されても面倒だ。

「マリア、こいつらは盗賊だ、皆殺しにしてしまえ!」

「はい」


「お頭、盗賊狩りは今日2度目ですね?」

 こいつら、盗賊家業が板についてきたな。


「運の無い奴らだ、知ってるか、奴隷というのは主人が死ぬと解放されるのを?」

 

「そうだな、俺がお手本を見せてやろう」

「盗賊共死ね、【ウインドカッター】」


「きさま、俺たちをだれだと思ってる」


「マリア、報酬は俺が出そう、始末しろ」

「はい」

「やっちまいな、野郎ども」

「「「オー」」」


 さすがにマリアの部隊は、手慣れているな

貴族の護衛程度、瞬殺だったか。


「マリア星金貨3枚だ、仕事は今日はここで打ち切りだ

みんなで飲みに行っていいぞ」

  

「隊長、行きましょうぜ、みんなで飲めるなんて、滅多にないですよ」

「では子爵、失礼いたします」

「ご苦労」


 かなりやっちゃった感があるが、誰だガードナーっていうバカは?

 聞いたこと無いし、知らせる相手もいないだろう。

 


 だいぶ暑さも収まってきたが、仕事をする気にもならんし、どうするか?

 

「閣下、ガードナー伯爵が面会を希望しておりますが?」

「フレイヤ、まだ例の伯爵様は居たのか、今日も外出中と言っといてくれ」


「良いんですか、かなり怒っていらっしゃいますよ?」

「会ったら、もっと怒るだろう」


「それで、例の兵士達は領民証剥奪の上、街からの追放で宜しいのですね?」


「それで問題ない、街で奴隷狩りを許すような兵は要らん」


 正確には俺より伯爵の指示を優先する奴は要らんだが

何事も建前は大事だからな。


「ガードナー伯爵ですが、ラインの新領主になる為にここに寄ったようで

かなりの資産家と言う噂を聞きますね」


「ラインの領主か」


 バルバラによると、既に市民が15万に奴隷が5万の大所帯らしいが

住む場所や、農地の割当てでかなり揉めているらしい。


 毎日、人がやってきては、住む場所を探すんじゃ暴動が起きて当然だろう。

 

「ラインに入る予定の住民と兵士は城壁の外で、待機で宜しいのですか?」

「住民5万はまだしも、無知な兵士5千を入れたら

いつ暴動が起きてもおかしくないからな」



 伯爵が押しかけてくるかも知れないし、城に居るのはまずいか?



「バルバラ、外の様子はどうだ?」

「はい、アルト商会を中心にラインへ向かう住民や兵士に商会が競って物資を

売っています、当店は控えております」


「例のプレゼントは?」

「あの高級ワインは、王都からの援助物資ということにして、兵士に

渡してあります」


「そうか、ご苦労だった」

 

 どうも回復薬系は、偽エリクサーにもまだ届かないが、毒薬系はすこぶる

調子がいい、すでに20種類以上は作成できるし。


 今回のS級士気低下薬は、どの程度効くのか? 伯爵の兵士に実験台に

なってもらおう。



 俺は今、アオイに騎乗して長蛇の人の列を眺めている。

 

「カズマさん、本当に襲うんですか、相手は兵士だけで5千以上いますが?」

「問題ないはずだ、抵抗が激しければそこで打ち切りにしよう」


「ですが……」

「相手はかなりの資産家らしいぞ、部下はやる気のようだが」


「我々だから、1日で着きましたが、ラインまで歩きで2日の距離なので

奴隷は無理ですよ」


「それで問題ない、お宝は頂き、物資は焼く方針で行こう」

 伯爵様の兵はどうなっているのやら?

 

「みんな、これから目の前の移民団を襲うが、住民や奴隷は殺すな

お宝は奪い、物資は焼く、今回は星金貨の大仕事だ、気合を入れろ!」


「「「オー」」」 


 マリアの部隊は見事に統率が取れてるな、これなら死人は出ることはないな。

 

「きさまら、何者だ、我々はガードナー伯爵の部隊だぞ」


「殺れ!」


 マリアの号令でうちの部隊が襲いかかるが、反応できる兵は20名程度だ

すぐに物資に火がつき、追尾して目星をつけたお宝を奪う。


 ここまで、僅か40分程度の早業だ、住民と兵士は逃げ惑うだけで

まったく役に立たない、兵を四散させた所で終了だ。


「みんな退くぞ!」

   


「いくら位あった?」

「そうですね、まだ数えている最中ですが全部で星金貨に換算すると1万5千枚と

いった所でしょうか? 凄いですね」


「そうか、では1万2千枚をロキに渡して、残りはマリア達で分けてくれ」

「いいんですか、そんなに貰って?」


「気にするな、ボーナスだ受け取れ」

「ありがとうございます」


 ボーナスで星金貨1枚か? 俺も欲しいが、今回は部下に譲ろう。

 

 資産家というなら、5万枚程度は持っているだろう、あの横暴な伯爵に

早々に力をつけられては堪らんからな。


 


「みんな、かもめ亭に飯でも食いに行かないか?」

「行きます、ミラお腹減ったです」


 

 ここも混んでるとは、最近は有名店は混み合ってるな。

「女将さん、予約しておいたけど、席空いてる?」

「テーブルが1つ、空いてるわよ」


「凄いです、兵士で一杯ですね」

「最近はマリアの部隊を中心に兵士達の金使いが凄いと、評判ですね」

「街が活気ずいて、いいんじゃないか?」


「カズマさん、それはそうですが、出処が不明というのが気になりますね」

「シャル達はどうなんだ?」

「私達も戦争の手当で1人金貨5枚程出ましたが、マリアの部隊は異常です」


「店を始める者や高級店に通うものと様々ですが、ある者は一晩で

金貨50枚以上を使ったとか?」


 マリアから1万8千枚以上あったと報告があったから

差し引いても1人2枚か? 何やってんだか。


「おまちどうさま、赤マグロのステーキ6人前よ、ワインはおごりでいいわ」

「儲かってるね?」

「もう休む暇もないわ、これでも臨時で2人雇っているのに」


「兄様、今日のステーキは随分大きいですね?」

「沢山買ってるから、漁師が安くしてくれたんだろうよ」


「サラもちゃんと食べろよ、季節の変わり目は調子が狂うからな」

「わかりました」



 もう秋か、徴税の後は、そろそろ陛下の結婚式だな

俺もさすがに参加せねばなるまい、誰を連れて行くか?


 サラとミラは呼ばれているだろうし、シャル達も陛下と面識があるしな。

  

 

364億4千万円


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