第四十七話:サラの母親は
戦闘というのは攻める方と攻められる方とどちらが有利なのか?
☆
エトワールは現在4万のガブリエル軍と向き合っているが、包囲された訳
ではない、エトワールは俺が不在中に北と東に4キロの城壁拡張
そして防衛戦用に、その外に城壁を2枚張ってある。
魔法が無ければ難攻不落と言ってもいい布陣だ、しかし平地なので
突破されれば、そのまま流入してくる。
俺たちは昨晩は見張り以外は睡眠を徹底させた、敵はかなり疲労が
あるはず、これで元気いっぱいだったらかなりの度胸だ。
「リン、戦術を述べてくれ」
「はい、今回は基本は籠城戦ですが、どうやら敵にはエトワールより北での
情報がないようです、よって敵の疲労を更に増やし、士気の高い敵主力に
継続的に攻撃、諸侯の部隊は積極的に攻撃しない方針です」
「こちらは昼の防戦部隊、夜の攻撃部隊に分けて迎撃、昼は敵の隙を常に
ラウス隊と騎馬隊で伺います」
「ではみんな配置についてくれ、休憩部隊は指定の場所で休むように」
「「「はい」」」
「俺は自由に動かせてもらう、アレク防御部隊の指揮だ
加えてラウス隊の直接指揮はコルト配下のニケを抜擢
騎馬隊は同じくコルト配下のマリアに任せる」
ニケとマリアは以外と使えた、頭の切り替えも早いし問題ないだろう
ニケは俺と同じく15才、マリアは19才だ。
「ニケとマリアは今日から俺の配下だ期待するぞ」
「「はい」」」
「コルト、住民指示は時間に余裕持てよ、専門家じゃないからな」
「そんなの言われんでも解っとるわい」
俺は会議室から出て今日はアカネに騎乗だ、最近レベル差がついたからな。
午前9時に敵が動いた1枚めの城壁に攻撃だ、魔法師が対処する
俺はアカネで敵陣側面へ回り込み『アクアフラッシュ』を撃ち込みながら
高速移動、アカネもかなり速い。
防御部隊は弓矢で攻撃、魔法師は城壁防御で手が離せない
2時間程攻撃を続けるが敵の動きが妙に鈍い。
敵の別道隊が動くとニケとマリアが付かず離れず隙を伺う、戦況が動いたのは
午後3時、雨が振ってきた敵は攻勢を断念、こちらも俺以外は下がる。
「新王の近衛になるんじゃないのか? 後退していいのか」
「ガブリエルの馬鹿信者共」
釣られないか、流石に本隊だけある、でもバカはいるな諸侯が2千程で
寄ってきた、戦功を立てたいんだろう、寄ってくる敵の足を目がけて攻撃
徹底的に下半身を狙う、1時間程で攻勢は止んだが半分は動けない。
「止まってる部隊に魔法師部隊攻撃開始」
敵に威力を落とした魔法を撃ち込む、30分程で見かねた部隊が救援に
今度はこちらを弓で攻撃する。
「敵は少数だ、味方を助けて後退だ」
「弓兵、矢で弾幕を張れ、残数を気にせず攻撃を続行だ」
兵士と市民から抜擢した弓隊1万が敵に弓矢の雨を降らせる
命中率は低いが威嚇になる。
「アレクどうだ」
「そうですね、随分敵の動きが悪いですね」
俺の連日の攻撃の効果は多少あったか?
「昼の部は一旦お開きだ、交代だ」
「はい」
そして午後7時にリンが起きてきた。
「子爵どうですか?」
「敵は接近戦を仕掛けてこないな」
「ではアウトレンジで徹底的に叩いてきます」
俺もしばし休憩、アレクの部隊は8割休憩だ。
2時間後、敵陣地に火の手が上がる、リンだな、俺も駆けつけ魔法をぶつける
敵は相変わらず寄ってこない。
1時間で撤退を開始した、次は午前1時だった、隙が出来た所を攻撃
マリアが奇襲だ、何か弱いな罠か、敵本隊に『アクアフラッシュ』の12連
を5セットお見舞いする。
「リンどうだ」
「ちょっとおかしいですね、うちで反乱でも起こるのを待ってるのでしょうか」
確かにラインから来たヤバイのは2千人程居たが、300人を残して奴隷落ちに
してある、魔法師の方は優秀だったので、そのままもらったが。
あいつらが反乱を起こすとは思えんが。
朝一番でニケが攻撃、寝る前と言う事でリンも参加、起きてきたアレクも参加だ
何気に総攻撃になったが、これが誘導ならかなりの策士だな。
「攻撃しろ」
「弓兵は敵本隊を攻撃」
「魔法師隊は敵の先鋒を攻撃」
「マリアは左から攻撃」
それから1時間攻撃を続けると、なんと敵が逃げ始めた、それも本格的に
「みんな押せ」
「押し出せ」
「【アクアフラッシュ】12連」
敵は街から10キロまで後退、罠かと思ったがそのまま攻撃
2時間後に敵の一部が降伏。
あれ、俺の思いつかない作戦ですか?
高速で奴隷処理をする、その間も攻撃を続行
1時間後に主力が降伏、何の冗談だ、取り敢えず認めて奴隷落ちだ
候爵ラブには同情はない、そこで奴隷の数人が疲労で倒れた。
雨だが放置、事情を聞くとエトワールは既に候爵の部隊が落としていると
説明を受けていて、俺たちは一部の住民と言う扱いらしい。
結局リンは寝る暇もなく指揮に当たり、その日の夕方逃げた1万程度以外は
奴隷落ち完了。
「アレク一体何だったんだ」
「どうやら主力と諸侯で争いがあったようで、着いた時点で落ちて居なかったら
撤退という指示が出ていたようです」
「指揮官はどこだ?」
「それが上位指揮官はいないそうです、いても百人程度を指揮できる者のみと」
殺されたのか?
「奴隷は指揮官全員……爆裂の魔道士に殺されたと言っています」
「俺か、狙ってないぞ」
「たまたまでしょうが、こちらは損害を出さすに済みました」
納得いかんな、決戦なのに、俺の怒りの矛先が。
「アレク、ガブリエルの配下はみな犯罪奴隷に落とせ、例外は認めない」
「了解しました」
「リン、寝てもいいぞ」
「いえ、この程度はダーナに比べれば楽勝です」
結局2日目の夜には決着してしまった、俺の右手が光って唸る……。
欲求不満だ。
☆
今日も朝から雨か。
「カズマ、暴動を起こそうと扇動していたバカを300人程捕まえておいたぞ」
「爺さんかすまないな、ラインのやつか」
「いや、ユミルから来た住民だ」
「犯罪奴隷落ちだな」
俺も奴隷制度に慣れ親しんで来たもんだ。
「バカな偽装住民は累計どのくらいだ」
「そうだな、4千人くらいか」
「多いな、リン達が居ない時なら、街を押さえられるな」
「それが今回の鍵だったんじゃねえのか?」
「事前に入り口で8千程弾いておいたから、合計1万2千だな」
「うちの常備軍より多いじゃねえか」
「どうやら敵は中から崩すのを基本戦略にしてたようだな」
敵はバカか、俺のエトワールで戦力の補給でも夢想していたのか?
「爺さん、俺はちょっと出てくるぞ、夜には帰る」
アカネで外へでてライン方面に向かう。30分も走ると休んでる集団がいたので
問答無用で『アクアフラッシュ』を撃ち込む
それから3箇所で戦闘すること約5時間で7千位倒したか
みんな分散しないとは候爵ラブ組はラインに戻れると思い込んでいたようだ。
☆
奴隷に落とした兵士2万2千と偽装住民4千は奴隷に落とし王都へ送った。
今回は大量なのでロキが兵を連れて売り込みに行く、今度王都で奴隷市が
あるそうだ。
各国は戦争終決のアピールと奴隷商の維持の為に定期的に奴隷市を
開くのが暗黙の了解らしい、王都では俺が送った分を除いても
5万以上の奴隷を出すらしい。
「フレイヤ奴隷はどうなる?」
「送った半分に有用な奴隷を多少付けて奴隷商に売り、ロキが選んだ半分は
ペコ商会に売ります」
「ペコ商会も奴隷商を初めたか?」
「奴隷狩りはしてませんが、今回の騒動でかなり転売したので、既に有力な
奴隷商と評判になってます」
奴隷に落としても俺の金にはならないので、ペコ商会に頑張ってもらおう。
☆☆
1週間後、サラ達がついに帰ってきた、何故か多くの人間を連れて来た。
「サラ、みんなもおかえり」
「ダテ殿、サラ様に失礼だぞ、こちらはサラ・ミッターマイヤー子爵である」
ほんとだ、サラの職業が王国貴族レベル10になってる。
「ご主人痛いです、許して下さい、調子に乗ってました」
ミラにアイアンクローをお見舞いだ、ちょっと金を与え過ぎたか。
「サラ様おめでとう御座います、子爵就任お喜び申し上げます」
「ご主人さま、お辞め下さい、今まで通りサラと呼んで下さい」
「わたしはミラ様で良いぞ!」
「それでサラ、王都の様子は?」
「ダーナはアルト子爵の部隊が占領し、王都周辺も安定、北部も鎮圧終了
王都の正規兵の2割がラインに出兵中です」
4日前にここで補給を受けた部隊で2割か、アルトハイムさんはちゃっかり
ダーナを落としてるし、東は叩いたし、ラインも落ちるので一時的に平定か。
「それは良かった、これで戦争は一時終決だな」
「アラン伯が東のクレタの領主に、ダリル殿がダーナの領主になりました」
「シャル、クレタというのは大きいのか?」
「そうですね、エトワールと同じ規模かと」
すぐに動いたアラン伯で東を押さえ、南端をダリルさんか、良いかも知れない。
「ご主人が領主でもお姉ちゃんが領主でもどっちでも良いと言ってくれたのに」
「お姉ちゃんはエトワール領主を断っちゃったんですよ、勿体無い」
「それは残念だったな、欲しいなら譲っても良いぞ」
「またミラは姫様に返り咲きです」
サラは何か言いたそうだが、ミッターマイヤー家が継ぐものありか。
「兄様はいいんですか?」
「そうだな、シン殿の影響力は大きいし問題はないな、俺は商売に専念できる」
「とにかく、みんな暫く休養だな」
☆
みんなが戻って暫く経ったが、軍務がないと楽だな、暫く内政に専念できるな。
何かやるなら転移者探しか、ハイムが言ってた何者かに助けられてそのまま
行方不明のシン殿の奥方探しか、公国で見たという報告が有ったらしいが。
軍務も政務も落ち着いてるし、サラ達の為にも母親探しからだな。
そろそろ夜か。
「ハイム入るぞ」
「カズマさん、御用ならば呼んで頂ければ」
「俺も暇になったし、今日はサラ達のの母君の事を聞きたくてな」
「……そうですか、今解ってる事は多くありませんが」
どうやら母君を助けた相手は味方かどうかすらわからず、公国と帝国で
目撃情報があり配下を送っているが今だに捜索中らしい。
悩むな帝国では俺の身分は邪魔だし、先に公国か。
「二人とも来たか、話がある」
「ミラにお金をくれるんですか?」
「ガブリエル候は以前行方がわからんが、夏までは戦争はないだろう、そこで
サラ達の母親探しをしようと思う、言いたい事があったら言ってくれ」
「お母様探しですか」
「……ミラ、母さまに会いたいです」
「そうか、これはミッターマイヤー家に関わりがある者にも影響があるが
あまり人手を割けない事案でもあるな」
「なぜです」
「もしかしたら誰かと幸せに暮らしてるかも知れないし
最悪は既に死んでる可能性もある」
「見た人がいるなら、生きているはずです」
「シャルには兵を鍛えて貰わないといけないし、ヒルダは神官の仕事が忙しい
行くならテテの事もあるし三人だがいいか?」
「「はい」」
3日でサラ達は自分の仕事を片付けた。
「コルト俺たちはちょっと出かける、また頼むぞ」
「今度は嬢ちゃん二人か、わかったみんなには適当に言っとくぞ」
「では宜しくな」
俺たちはテテで取り敢えずエラン公国に向かう、俺は領民証があるので
問題ない、サラ達は商業ギルドの人間と入ってもらうか。
「ご主人、あれだけギルドを適当にあしらって身分証は使うんですね」
「冒険者は目立つからな」
「俺は向こうの入り口から入るから、二人は入って進むと噴水があるから
そこで会おう」
ミラが文句を言ってるが流石に国民の出入りは速いな。
「ミラ速いな」
「嫌味は他所で言って下さい、1時間も並びました」
「サラ、役場へ行ってきたが、この街では
名前がローラで30才の領民の該当者はいないらしい」
「そうですか」
「紛れるなら公都だと思ったんだが」
「ご主人、探してみましょう」
「気長に行くか」
☆
20日間かけて、6つの街と大きめの村10箇所で聞き込みしたが
影も形もない、公国はそんなに広くないんだが、結局公都に戻ってきた。
「帝国かも知れないな」
「そうですね」
二人とも最初は気分よく探してきたが、最近落胆ぶりが大きい。
オリオンにも二人と別行動の時に見てきたが役場に登録は無かったしな。
やばい仕事か? 最悪偽名使ってるか、俺も偽名だしな
「ローラさんが使いそうな偽名に心当たりないか?」
「「偽名ですか?」」
偽名って珍しいのか、俺も偽の身分証持ってるし多少、力のある人間
なら作れるだろう。
「ご主人さま、母に限って偽名を使う事は無いと思います」
俺みたいに心が汚れてないと使わないのかも知れないな、宿で休むか。
「とにかく、人が多いし宿を取るか」
落ち込んでるし美味しくて、いい宿にするか。
「女将さん、部屋は空いてる」
「ああ、一部屋空いてるよ、明後日から市だからね客が多んだよ」
「じゃあ一晩いくら?」
「大きめの部屋なんで小金貨2枚だね」
「1週間泊まるし、掃除もいらないから金貨1枚に負けてくれない?」
「ああ、最後だしおまけしとくよ」
「ありがとう、じゃあ金貨1枚ね」
部屋は4人部屋か、清潔だし悪くないな。
二人は翌日もローラさん探しだ、俺はこの20日間に探した場所の整理だ
どうもハイムの情報にいくつか噛み合わない点がある。
そもそも発見しておいて、家を詮索しないのがおかしい
1人だったという証言もあるし、人と一緒だったという話もある。
「二人とも、今日は市らしいけど買い物でもするか?」
「ご主人さま、市と言っても奴隷市ですよ」
「公国もオークションか、案外お得な奴隷がいるかも知れない?」
☆
「時期外れにしては大規模だな、2千人位いるか」
「みんな服がバラバラですね」
「最近戦争はこの辺ではないし、奴隷狩りかな」
「奴隷狩りですか、奴隷商はほんとに嫌なやつです」
俺も影で援助してるとは言えないな、1時間程見たが
いいスキルの持ち主はいないな、徴税の季節でもないしな。
「エトワール迄引っ張る程の奴隷はいないな、帰るか」
「「はい」」
奴隷落ちしている可能性を考慮して、俺も探させているんだが?。
会場を出てすぐの部屋の側を通ると。
「……母さまです」
あの女性か、確かにミラに似てるな、でも派手な格好だな
スキルはあるのかな? あれ、おかしいぞ。
「ミラ待て、サラ隣の部屋に入るぞ」
「母さまが売られたらどうするんですか」
「落ち着け、売られることはない」
落ち着けと言っても、サラですら無理か。
「よく聞け、ローラミッターマイヤーは奴隷商だ、売ってる側だ」
「嘘ですご主人様、お母様が奴隷商だなんて?」
「職業が奴隷商だった」
「取り敢えず、俺が話してくる、サラはミラを見ててくれ」
☆
「すいません、私は商人なのですが、いい奴隷はいますか?」
「いいのはもう売り切れましたね、ご要望があれば後日用意しますよ」
「当店は若い人間を中心に扱っております」
おいおい動物でも狩りに行く感じだな。
「では15才位で金色の髪をした女性をお願いします」
「かしこまりました、3日でご用意します、但し前金で金貨80枚頂きます」
「ではお受け取り下さい、あるはずです」
高速で小袋に金貨を詰めて渡す、かなり急な注文に慣れてるな。
「確かに、では3日後に街の南のガン商会へお越しください」
☆
「ご主人さま、どうでした?」
「見た目がサラ似の女性を金貨80枚で注文した、3日で用意できるそうだ」
「そんなお母様が、奴隷狩りですか?」
「店に居なければそうなるな、3日後と言ってたしな」
「母さまが、ありえません」
ガン商会は中堅の奴隷商だが、聞いてみた範囲では最近では悪い噂は無い
設立は古いが2年前に急に主人が変わって営業形態がかなり変わったとか
酒場の情報は毎度ありがたい。
以前は悪い噂があったようだが、今は無い、そしてあのステータスか?
翌日俺たちは店の店員らしき男達と謎の少女1人の後をつけて
スラム近くに来ている。
男達は慣れた様子で奴隷狩りはせずに、目的地があるように進み
いつ崩壊してもいいような建物に少女と共に入って行った。
「ご主人さま、出てきませんね」
「そうだな、もう5時間か、奴隷商が交渉か?」
おいおいもう9時だぞ、俺の胃袋が悲鳴を。
「出てきた、ほんと私達と同じくらいです」
5時間かけて説得か、1人はサラに近い髪だが、何故か3人もいるぞ
レベルが低くスキルも悪いが、謎の少女は出てこない。
結局商会を見張ったがそれ以降の動きは無かった。
☆
約束当日に俺はサラたちを近くの店に待機させて1人でガン商会へ。
「どうでしたか、依頼の娘は手に入りましたか?」
「はい、それで追加は結構ですので2人余計に買って頂けないでしょうか?」
「それは、あまりお勧めの奴隷ではないので、数で埋め合わせと言う事で」
「そう言われると……」
「構いませんよ」
「……それと、奴隷を手荒に扱うのはご遠慮ください」
注文が多いな、貴族なら切れるぞ、貴族だけど。
「良いでしょう、実家は大商会でこれでも年収で星金貨100枚はいきますよ!」
商会の年収まだ聞いてなかったな。
「……そうですか3番、いえ8番を連れて来なさい」
何だ区役所か番号制か進んでるな、そこから2時間経った、話題も尽きた所で
やっと来たようだ、最近は奴隷商もルーズなのか。
主人が合図すると、先日見た少女が3人入って……。
8人入ってきた、俺に危ない趣味でもあると思ったか、一番下の子は7才だと。
……現在打開策検討中……。
駄目だ俺の処理能力を超えているガブリエルの上を行くとは、難敵だ。
「みんなご挨拶を」
「「「頑張って働きます、おねがいします」」」
さてどうするべきか?
66億2千万と金貨40枚




