第四十四話:獲得!新たなユニークスキル
北へ南へ行ったり来たり、人の指示で異動するのは
大変です、命令されない立場になりたいけど、責任は背負いたくないです。
☆
諸侯に南部集結の指示が出てから数日経ったが
諸侯の動きはあまり速くなく、第一補給地点のエトワールにも
軍勢は現れず、つかの間の平和が続いている。
「俺は少々、ベリアス王国へ偵察に行こうと思うが付いてきてくれるか?」
「カズマさん、わたしはヒルダの調子が良くないので辞めときます」
「そうか、司祭をこき使ってくれ、サラはどうする?」
「私も、市民の方がいろいろと相談があるというので……」
サラも世話好きだから、先代の話とか今後の街の事などをいろいろ
聞かれるんだよな、親切も過ぎると苦労するな。
「仕方ない、俺だけ行ってくるか、後は宜しく頼むぞ」
「ご主人、ミラを無視しないで下さい!」
「ミラは市民との語らいはいいのか?」
「みんな、お姉ちゃんばっかりだから、いいんです」
「ミラと二人も悪くないか」
「ミラの最強伝説の幕開けです」
気分が良さそうなので大丈夫だろう、1人だと暇だしな。
城の会議室で黙々と仕事をしている老人発見だ。
「コルトどうだ具合は?」
「面倒じゃが、やらないと仕事が減らんからな」
「ここが襲われる事は無いと思うが、ガブリエルには注意しとけよ」
「言われんでも解っておるわ、そろそろ来る難民にも気を配っておくわ」
「俺とミラは出かけるからみんなに伝えておいてくれ、爺さんぽっくり死ぬなよ」
「わしは、まだまだ若いわ!」
「アオイとアカネは留守番だな、リンに連れて行ってもらってもいいぞ」
「ご主人、相変わらず、鳥と会話する趣味は改善されてないんですね」
「こいつらは利口なんだよ」
「ではしばし別れだ」
俺が離れようとすると付いてくる、ご主人冥利に尽きるな、でも向かう場所が
ちょっと遠すぎるな。
「テテ行くぞ」
テテが出てくると、俺をまじまじと見た後に機動倉庫に入っていった。
入れるのかよ、先に言えよ。
もう北は拡張工事で人が大勢いるので、今回からはペコ商会の倉庫から出る。
一応教えてもらったが、こちらでは地図は適当なので海から向かう。
☆
「ご主人、今どのへんですか?」
「わからない、たぶん国境は超えてるから、そろそろ着くんじゃないか」
ミラと二人なので時速300~500キロ程度だが夜になって
街が見えてきた、あれが王都か小さいな。
テテから降りて、王都へ向かう、並んでいるのは5人程度か。
順番が来たので久しぶりの冒険者カードを出す。
「二人か、荷物はその鞄だけか?」
「はい、夫婦で旅をしながら冒険者をしています」
「そうか、入市税は銀貨2枚だ」
「あなた、私が払います、衛兵の方、銀貨4枚ですね」
今回は兄弟の設定にしようかと思ったがミラの銀髪と俺ではあまりに
似ていないので、ミラの方から夫婦設定を持ちかけてきた。
「なんか王都の割には人が少ないですね?」
「そうだな、農業国らしいからこんな物なのかな」
適当に宿を見つけて入る
「すいません、今晩空いてますか?」
「空いてるよ、一部屋銀貨4枚だ」
「ではお願いします」
「それにしても王都にしては随分静かですね」
「あんちゃん、何言ってるんだ、王都まで10日はかかるぞ」
「そうでしたか」
部屋へいきベッドに腰掛ける、どうやら椅子はないようだ。
「この前のギルドの件ですが、あんなに適当でいいんですか?」
ギルドは要人護衛を10回でランクを上げてくれるというので
俺たち5人は、ロキ達に指名依頼という形にして護衛の依頼を出してもらい
30分だけおしゃべりしてサインを貰うという事を10回繰り返した。
ギルド長は当然、俺を知っているのでサインの入った書類を見ながら
唸っていたが、しぶしぶCランクにしてくれた。
これで有効期限は9ヶ月だ。
ギルドの有効期限はGから1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月、半年、9ヶ月、一年、2年
と別れていた、シャルが前に2年で引っかかったが、当分大丈夫だ。
シャルだけ終始俯いていたが、気のせいだろう。
「ギルドは今度テコ入れしとくさ」
「とにかく街を探ってみよう、王都近辺なら情報が入るかも知れない」
☆
翌日、サングラス装備で
流行っている魔法薬を売っている店についていろいろ聞いた。
店に入って、ため息をつきながら見て回る。
「すいません、もう少し、効果のあるポーションありませんか?」
「……A級はあるが、おまえらには買うのは無理じゃねえか?」
「B級は持っているんですよ、ほら見て下さい」
「そうか、稼いでるんだな」
「A級なら星金貨1枚で売ってやってもいいぞ」
「わたしたちはカリーナ王国から来たのですが、エリクサーが大陸で売って
いると聞いて来たのですが」
「お金ならありますよ」
A級を星金貨1枚なら、もっと上があるだろう、出せよ。
「エリクサーは今は置いてないが、S級ポーションならあるぞ」
何だよS級って、そんなのあるのか?
「ミラ、S級って知ってるか?」
「あなた、知らないわ」
「エリクサーをご主人様に依頼されたんだけど」
「いつ頃なら入ります?」
「嬢ちゃんそうだな、金があるなら3日待ってくれれば、1本なら手に入るな」
「では今日はA級を1本だけ頂くわ、3日後にまた寄らせてもらうわ」
「おう、星金貨1枚確かにもらったぞ、次は30枚持ってこいよ」
エリクサー30枚で売ってるのか、誰が作ってるのかな?
「なんか簡単に売りそうですね」
「そうだな、簡単に仕入れるルートがあるかもな」
「どんなです?」
「最悪、俺の時計みたいな感じだな」
「そんな人いるんですか」
「俺だったらエリクサーなんてあったら星金貨300枚は取るな」
「欲張り過ぎです」
「つまり、薬は簡単に作れるが、強くないやつが犯人だな」
たぶん、店にもうあるか、取りにいくかだろう張り込むか。
☆
「なかなか出てきませんね」
「そろそろ閉店だろう、儲かってるんだ酒場にでも行くだろう」
「出てきたぞ、付けるぞ」
「わくわくしますね」
店の主人は酒場には行かなかったが、広い建物の中に入った
ダンさんの宿屋より大きいな、宿にしては外見が良くない、看板もない。
暫く待つと出てきた、袋に移し替える時に鑑定様でチェックすると
確かにエリクサーと表示された、本物があるのか。
「ミラ、本物のようだ」
「すごいですね、転売できますよ、ボロ儲けですよ」
「暫くしたら、ここを襲うぞ」
「襲っちゃうんですか?」
「俺達は戦争相手国の諜報部隊だ遠慮はいらない」
「ミラの伝説の始まりですね」
こいつはサラのような冷静さはないが、扱いやすくて助かる。
夜7時か、中へ入りキム特性の睡眠薬を酒樽へ混ぜる、1時間ほど待つと
みんな寝たようなので作業開始だ。
「なんか薬品でいっぱいですね」
「そうだな、ここはB級までしかないな」
寝てるやつが鍵束を持っていたので、ドアを探すが見つからない
全部あの主人が持っていったか?
「地下がありますよ」
「キシリア商会みたいだな」
地下へ降りる階段を下ると扉がある、引き戸になってるな。
鍵で開けると、中は倉庫になっていた、一体どれだけあるんだ。
「すごいです、みんな魔法薬ですか?」
「そうだな、A級、S級、エリクサー、それに聞いた事のない薬もあるな!」
「ミラ見張っててくれ、全部頂く」
高速で500本程度の薬品をアイテムボックスへ収納、久しぶりにいい仕事だ。
キムの話では、弱い薬の方は2時間位で効果が消えるはずと言っていたが。
3時間かかったが効果が切れて、何人か起き上がってきた
1人が地下へ向かったな。
「みんな起きろ、地下の薬品が無くなってるぞ」
「なんだと、寝てる間に盗まれたのか」
「バレたら俺たちの命がやばいぞ、どうする」
「そうだ、薬屋のおやじがしつこく薬品の在り処を探ってたな、利用しようぜ」
「どうするんだ、おやじが冒険者を雇って、襲った事にするんだ
火を着けちまえばわからねえだろう」
「おう、わかったぜ、早速縛り上げてくるぜ」
なんか生け贄が用意されたようだな、どこでも運のないやつはいるな。
☆
2時間程度で男が1人、女が2人連れてこられた、どうやら生け贄は5人か
見張りは10人、ほんとに冒険者か?
「今日はS級ポーションの製法を教えてくれるんじゃなかったのか」
「教えるわけねえだろう、お前たちはここの薬品を盗みに来たが、無かったので
火を付けて逃げた所を俺たちが殺したという寸法だ」
「キサマ騙したな、あの魔法薬があれば、みんな助かるのに」
「それなら最初から買えば良かったんだよ」
「星金貨5枚なんて出せるか」
S級は5枚か安いな、効果が低いのか。
「おしゃべりの時間は終わりだ、あの世でオノ伯に会ったらお願いしな」
「伯爵様が製法を知っていたんですか」
「火を付けろ、こいつらは殺して入り口付近に並べろ」
「(助けないんですか、あの人たち死んじゃいますよ)」
どうするかな、執着心が強そうだしな、ここで出ていくと尾行できないよな。
「ここでミラの信頼を失うのも困るし、助けておくか
俺に正義の味方の振りはできないが」
「ミラ、ヘルメットだ、被れ」
「わたしは正義の味方ミミ、義によって見参」
ミラは気合入ってるな。
「お前らどこから入った」
「そんな事より、その人達を放すのです」
「誰が、きさまのいう事を聞くか、先に死ね」
「【ホーリアロー】」
ミラの魔法もレベル50を超えると威力も格段だな、でも死なないか。
「キサマ、やっちまえ」
武器スキルレベル4ではミラには勝てんな、見てるか。
ミラは3分程で全員倒した、哀れな人に近寄ると感謝の言葉はない
怪しいからな、やはり見殺しが良かったかな。
「みなさん、大丈夫ですか?」
「助かったが、これで俺たちがここを襲ったことになっちまったな」
「オノ伯が製法を知ってるって言ったな、聞きに行ってみるか?」
「そうだな、行くか」
おいおい助けてもらって無視ですか、ちょっと叱りますか。
男を殴って眠らせて。
「女、まずオノ伯爵はどこにいる」
「……西側の屋敷におります」
「部下の数はどの程度だ」
しゃべらないとは人気者なのか、気に食わんな。
「正義の味方、お前が倒した人たちを起こして差し上げろ」
「助けるんですか」
「この女は死なないと、自分の立場がわからないらしい」
「折角助けたのに、正義の味方廃業です」
ミラが男たちを蹴りつけて起こす、俺達は棚の影に隠れる。
「おい起きろ」
「生きてるのか、あいつらどこ行った」
「頭が痛いぜ、ポーションあるか?」
「使おうぜB級なら沢山ある」
いいね、魔法薬が沢山あって、これは戦局にも影響与えるな。
「あまえたちいたのか、いい心がけだ」
「あの変なのはどうした」
「いや、やっぱり知ってること何でも話すから助けてください」
「【ウインドカッター】」
8人って所か全部殺すと、不味いからな。
「きさまらまだ居たのか」
「次に喋ったら、お前らも殺すぞ」
「ではお嬢さん、伯爵の事を話してもうおう」
話は単純でオノと名乗る異国人が国王の病を治して伯爵位を貰って
この街の領主になったという、劇のようなお話だった。
名前はイサム・オノ伯爵、日本人じゃん。
俺に暗殺者を送り込んできたやつか?
「話はだいたいわかった、薬品の管理をしていたヤツ、次の入荷はいつだ?」
「俺が言うと思ったか」
刀で斬りつける、一太刀では甘いか。
「話したくなるまで続けるぞ」
「きさま……」
4回斬りつけた所で死んでしまったか、もう少し手加減できないものか?
「次はお前の番だ、いつ入荷する?」
「……未定だ、無くなったら報告する決まりなんだ」
「どこで作ってる」
「知らねえよ、みんなも知らないはずだ」
「知らせる相手は誰だ?」
「……屋敷の護衛だ」
「それ以上言ったら、俺の命がねえ」
「ならここで死ね」
これで一応悪人は死んだか。
「ミラ、いくぞ」
「こちらの女性は?」
「どうやら伯爵の信奉者のようだ、生かしておいて貰えるだけ感謝だろう」
それから薬品を頂戴して聞いた屋敷へ向かう
☆
「いつも思いますが、ヘルメットは息苦しいですね」
「でも先程の話は劇みたいでしたね」
「たぶん、自分で作った弱い毒薬を飲ませて、エリクサーで治したんだろう?」
「ヒーローじゃなくて、悪人ですか?」
「王様が突然原因不明の病気になり、そこへさっそうと現れるなんてあり得ない」
「屋敷の護衛は動きませんね?」
「ミラは宿屋に戻って待機だ」
「ここからが見せ場じゃないんですか?」
「当分見張りだな、耐えられないだろう?」
「帰ります」
ミラがいると、いろいろ話せないしな、俺は正義とは無縁だ。
護衛を『時間操作』でくぐり抜け、屋敷に潜入、本当に留守らしい。
部屋を物色すると、いろいろあるが、日本語の記述の書類があった
やはり日本人か、たぶんユニークスキルだな。
当然身近に薬品を置いてるはずだ、探すと植物の根の所に鍵が隠してあった。
定番の隠し場所だな、どうせ地下があるんだろう、地下はかなり広く
どうやら伯爵らしいが、この屋敷が本拠地らしい。
魔法薬各種に、栄誉剤や毒薬、知らない薬品多数、、惚れ薬なんてのもあった。
倉庫の5倍はあったが収納して、風呂があったので風呂場で待機だ。
☆
夜中の3時か、随分遅い帰宅だな、帰宅してすぐに歯を磨き始め
書斎に入ってきた、まだ仕事か熱心だな。
そうすると、瓶を取り出し、詠唱するだけでエリクサーを作り出しやがった
スキルには錬金術レベル7があるが、魔力操作は3だ、ポイント振ってないのか。
エリクサーとS級ポーションを10本作って作業は終了のようだ、寝室の
ベッドで横になったので、近寄って用意した縄で縛り上げる。
☆☆
「こんにちは、いい朝ですねオノ伯爵」
「きさまは誰だ、みんなこいつを追い出せ」
「ここは日本じゃないんですから、休ませてあげないとね、皆さんは寝てますよ」
「日本っていうのは何だ?」
「わたしは、山梨の甲府に行く時に事故に会いましてね、あなたはどこで?」
「知らないな、どこの事だ?」
嘘を突き通すか、俺に暗殺者を送り込んでくるやつだ、無駄か。
「はっきり言うぞ、伊達様を殺そうとしておいて、いい度胸だ今、死ぬか?」
「生まれはどこだ、5秒以内に言わなければ殺す」
「5,4,3,2,1」
「北海道だ」
「そうでしたか、わたしも何度か行きました、最後は函館でしたか」
「あなたのユニークスキルを言って下さい」
「5,4、3」
「……薬を生成できる」
「次に質問は重要です、よく考えてから正確に答えて下さい」
「我が主の伊達様に刺客を送り込んだ理由は?」
「言いたくないようですので、特別に3分だけ待ちます」
何かを待っているようだな、まさか誰か来るのか、意思で誰か呼べるとか
だったら不味いな、敵を前に余裕を見せるのは3流とも言うし。
「……伊達という男は危険だ、エルミール王国の残虐な王に味方している」
「この国も戦争を仕掛けているようですが?」
「仲間はいるんですか?」
「いない」
「国王を病気にして、それを治したのがあなたですよね?」
「後ろ盾が欲しかったんだ」
「貴方のユニークスキルの正式名を言って下さい」
「言えない」
「そうですか、残念です北海道でお会いしたかった」
右腕を切り落とす。
「うああああーー」
それは痛いだろう、経験ないけどな。
「安心して下さい、あなたの作成してA級ポーションがあります」
かけると本当に治りやがった、すごいな、欲しいな。
「治りましたね、話してくれますか」
だんまりですか、脳ミソがあるんでしょうか? まさか俺がお人よしとでも。
再び腕を切り落とす。
「やめろーー」
「それで、正式名は」
「もう片方も無くなりますよ、旧日本軍の拷問を本で読んだ事がありますが」
「……薬品生成」
「そのまんまですね、何にでも使えるんですか?」
「水分が入った容器があれば、薬品なら……何でも作れる」
「やって頂きましょう」
「専用の机の上で特定の道具がないと作れない」
机に怪しい容器と魔道具が入っていたな。
「そうですか、そういう態度ですか、残念でした次は樹海で会いましょう」
「ミラ、出てこい」
「ご主人、酷いですこんな狭い所に長い時間」
「大事な用ができた、一旦帰るぞ、ちょっとこっちにこい」
「(ミラ荷箱の中で寝ると、そのままなのか)」
「部屋と同じですよ」
「ミラ褒美はやるから、こいつを監視して荷箱の中だ」
「酷いです」
「褒美に期待しろ」
俺はオノさん、30才をキム製の睡眠薬で眠らせて
二人を荷箱に入れて、かなりのスピードでエトワールへ向かう。
☆☆
2時間半か、降りてアオイに二人で乗って街を爆走
サラを神殿で見つけて強引に商会の倉庫へ連行。
「サラ急ぎだ、こいつの薬品生成というスキルを改変して俺に寄越せ」
「え、でも」
「こいつは俺に例の暗殺者を送ったやつだ、気にするな」
「では【星の改変】」
『妙薬改善』変な名前になったが良いだろう。
「ミラ、俺の『妙薬改善』を進化させてくれ」
「えーーここでですか」
「特別報酬だ、上手く行ったら星金貨10枚出そう」
「ミラ燃えてきました、行きます【星の進化】いけいけ贅沢三昧」
4回目で『バッコスワイナリー』になった
意味はわからんが次は失敗するだろう。
「ミラ、そこで終わりだーー」
「ミラ、ほら特別報酬だ」
「やったです、なんでも買えるです」
「サラもいるか?」
「いえ、ご主人さま、大丈夫です」
「そうか、ではミラ、サラ帰っていいぞ、呼び出して悪かったな」
「ご主人は?」
「用ができた、アカネに乗って帰りなさい」
そう言って、俺はバイクでエトワールから海の上を通り離れ小島に。
「ついに苦節幾千年、この時が来たか? 当たりか、外れか」
4ヶ月程度しか経ってないが、これが宝くじの数字が揃った時の感動だろう
エリクサー作り放題か、最低でもS級ポーション程度は作れるだろう。
とりあえず前に使った瓶に水を入れて用意完了だ。
瓶を手に待ち魔力を込めながら。
「いくぞ【バッコスワイナリー】」
瓶が光った。
残高:66億3千万と金貨55枚




