第四十一話:年末のお祭りと新たなペット達
封建制の国における、学校制度の確立は社会制度を大きく揺るがすと
思うがやってみないとわかりません。
☆
今日は官民揃ってお休みです、友人に会いに隣の街へ行くにも
最低2日で襲われるおまけつきなので、ほとんど街で過ごします。
「サラ、お祭りって何するんだ?」
「マルム教のお祭りは初めてですが、みんなが集まった後に一年の無事を
感謝して、司祭のお言葉を頂き、その後に食事で夜は宴会になると思います」
「司祭のお話か面倒だな」
「ご主人、みんなを盛り上げる為にも昼の間は居ないとまずいです」
「カズマさんは新領主なんですから、まだ知らな人も沢山います
少しは市民に顔を見せないと」
「兄様、今日は私も神殿の仕事をします、レベルの上がった魔法を見て下さい」
そう言えば、久しくレベルを気にしなかったな。
「みんなレベルの申告時間だ、簡潔に述べるように」
「ヒルダはなんと驚きのレベル49です」
「私とミラは52です」
「わたしは59ですね、最後の報告からダンジョンで1つ、ノースフォールの
前哨戦で2つ、その後に7つ、ここで1つアップですね」
「みんな上がってるな、特にヒルダは最初がレベル5だからもうすぐ10倍か」
「いくらでも褒めるていいのです」
「俺はシャルと同じ感じだが、ユミルで5つ上がって、39だな」
「お姉ちゃんより20も下ですね」
「シャルは上がり方はそれ程ではないな?」
「50台からは上がり方が緩いと聞いていました」
「ではサラ達は当分50台だな」
「ミラは最強を目指します」
「がんばってくれ、少し期待してるよ」
休みとなると城も人がいないから、時間までゆっくりするか
☆
最近、いろいろあってできなかったが、アイテムボックスの整理でも。
いろいろあるな、1人なら10年は生きられるな食料があるな
後は魔道具と書類関係、本、ダンジョン産の道具は魔道具かな?
残りの袋と剣も使ってないな、それから例の卵か。
変化してないか、やはりゴミか? 出しておくか時間が止まっていては
どうにもならない、今ならダンジョンも楽だっただろうか?
ギレ・エレフォントはレベル70位上確定だから80かそれ以上か?
部屋から出て、城を見回る特に異常はないようだ、金庫の護衛は二人だけ
星金貨20万枚相当で二人か、危機意識が足りないようだな。
外はかなりの人だな、神殿は現在新規に建設中だ
元の東地区のクリス教の神殿がどうもお好みではないらしい。
本来は宗教にお金は出したくないが、一応俺の金じゃないし問題はない。
今日はぼっち状態なので、暇そうなカリムと参加する事にした。
「こんちは、おやっさんいるか、迎えに来たぞ」
居留守か折角来てやったのに。
「もしかして子爵様ですか?」
誰だこの美人さんは、年末に武器屋に用事とは冒険者か?
「はいそうですが、どこかでお会いしましたか?」
「わたしはミリアといいます、カリムの妻です、今回はこんなにいい街に
呼んで頂き有難うございます」
「ミリア、あんちゃんに、そんな丁寧に挨拶する必要ねえぞ」
「カリム、女性を無理やり襲うのは罪だぞ」
「誰が無理やりだ、俺たちは恋愛結婚だ」
おやっさんが恋愛でこんな美人とだと、俺が独り身なのに許せんな。
「子爵すいません、主人はいつもこんな感じですので」
「いいんですよ、慣れてますから」
「それより後ろに隠れているのは、知り合いのお子さんですか?」
「娘と息子です」
「それは気が付かず失礼しました」
「あんちゃん、用意できたぞ神殿に行くか」
「そうか、仕方ないいくか」
それから、ちびっ子を交えて話しながらに神殿に向かった。
「すごい人です」
「いっぱい」
女の子は10才と前に聞いたからアニタちゃんの2つ下か
双方母親似で良かったよ。
「だいぶ集まっているな、今日はヒルダの嬢ちゃんも出るんだな」
「らしいな、神官は急に増えないからな」
それから神殿前の広場で神官が集まり初め、司祭からの挨拶のようだ
俺は特に興味がないので神官や周りの人で鑑定様を鍛える。
最近影を潜めているが、鑑定様も中々に新の力を見せてくれないので
こっちも不満だ、神官はほとんどレベル20程度だが、光魔法のレベルが
5~8だ、良くクリス教に嫉妬で殺されなかったものだ。
「民衆のみなさん、今年は色々な事がありましたが、豊穣神のお恵みで
再び皆が集まることができ、ここに神に感謝を捧げます」
周りから歓声が上がる、これは儲かりそうな商売だな。
「来年も皆さんで、この満ち足りた時を過ごせるように豊穣神様に
捧げる祭りの開催をここに宣言します」
凄い歓声と共に食事が振る舞われる、そして酒もすぐ出てきた
夜からじゃないのか、神官たちも久々でハイテンションか。
俺も大規模なパーティとなった会場で食事だ、みんなはもう飲み始めている
さてどうするか、そこで神官達の光魔法による演出が始まった、まるで花火の
ような光魔法の演舞の始まりだ。
30分程神官たちの魔法による演舞が終わると、神官達は下がって
みんなで祝うようだ、みんな楽しくやってるようなのでそろそろお暇かな。
「カズマ、もう帰るのか?」
「キムか、技術屋のぼんぼんもさすがに祭りじゃ暇なのか?」
「みんな祭りに来てるから1人では進歩もないからな」
こいつはエトワール生まれで王国の学院の技術科の主席卒業のいわゆる
技術職のエリートだ、5人家族で全員技術職に付いてる理系の家系で
特に姉には、まったく頭が上がらないシスコンだ。
最近は年齢が近い事から、俺にたまに絡んでくる
家族揃って研究熱心なので俺は優遇してやってる、これでも准男爵家だ。
「あの偏屈じいさんまでお祭りか、珍しいな」
「あれでも敬虔なマルム教徒だからな、久しぶりに嬉しいんだとさ」
「宗教は凄いな、両親と自慢の姉ちゃんも来てるのか?」
「姉ちゃんの話なんてするなよ、もし来たらどうするんだよ」
こいつは姉ちゃん大好きなくせに、意固地になる所があるな。
「まあ、俺は帰るからお前は家族で楽しんでくれ、じゃあな」
城まで戻ってきたが、人がいないな
「シャル帰ってたのか、暇なら訓練にでも付き合ってやるぞ」
「今日は兵士にも休むと言ってあるので訓練している所を見られると
後で面倒ですね」
「偉くなってくると、面倒だな」
「カズマさんが連隊長とかに任命するからですよ」
いちいち俺が指示を出すのは何かと非効率なのでシャルロッテとリンとアレク
の三人を連隊長にした、毎年戦争があるんだ用意しておいたほうがいいだろう。
☆
起きたら昼過ぎだ、仕事がまったくないと心が緩んでしまうな。
日本じゃないが、エトワールは新年の3日間は休みにした、専制政治って凄い。
久々に映画でも見るか。
いや、この作品はほんとに面白いが、続編が見たいな
久しぶりにサラとミラのユニークスキルの恩恵をお願いするか。
「ご主人さま、部屋にいらしたんですね」
「サラか丁度いいところに来たな、これの続編を見たいんだ『改変』いいかな」
「でもミラはスキルを使うのを嫌がってますよ」
「構わないよ、最近贅沢に慣れて調子に乗ってるから仕事を与えてやらんとな」
「ではやります、【星の改変】」
「いい感じだ、ビデオテープか」
それから連続でやってもらったが5回改変を使った所でMP切れのようだ
最初は2回だったから急成長だな、『魔力操作』のレベルがあがったからか。
これは同じレベルのミラにも期待できるか?
「ミラいるか」
「ご主人、どうしたんですか?」
「休日だからな、久しぶりにちょっとスキルを使ってもらおうと思ってな」
「あまり気がすすまないです」
「ミラの小遣いは今年から9割削減だな」
「やらせて下さい」
「まずはこのディスクで1回、次がこのテープで出来る範囲迄やってくれ」
「いきますよ、【星の進化】」
ディスクは上手くいって、テープは4回目のオーティオ迄成功して
5回目で消えた、前の倍か、サラより『魔力操作』のレベルが低い事を
考慮すれば上出来だろう。
「ミラ助かったぞ、どの程度疲れた?」
「そうですね、半分くらいですか」
ミラの言う、半分という意味がよくわからないが試してみるか。
「じゃあ今度はこの卵だ、いいという所までやってくれ、サラが生成した」
嘘も方便、ダンジョンの卵だ。
「食べ物なら歓迎です【星の進化】美味しくなれ」
卵が3回目で3メートル位の大きさになって割れ目が見えた。
「ミラ、ストップだ」
「何ですか、この大きな卵は美味しいんですか」
「どうかな?」
とりあえず卵の間に一旦アイテムボックスに入れて、厩舎前まで移動
卵を外にだして割れ目を眺めるが、進まないな。
アイテムボックスに入れたのが間違いか、ミラは退屈で帰ってしまったし。
俺も卵に寄りかかってボーと待つ。
☆
「カズマ、久しいの」
女神さまということは夢か、あのまま寝てしまったのか
「これは女神様お久しぶりでございます」
「お前の治める街での盛大なわらわへの祈り、褒めて使わす」
「ありがとうございます」
「戦にも積極的に参加する心がけも良いの」
「どうせ、願いの二つは使う気がないのじゃろう、マルム教の信者を増やした
褒美にお前の運を上げて、良さそうな魔法を入れておいてやろう」
大盤振る舞いだな、マルム教に熱入れてるな。
「しかし折角、わらわがダンジョンで宝箱に入れておいた物を
今まで使わんとはまだまだじゃな」
「女神様が選んで頂けた物でしたか? 失礼しました」
「そうじゃ今貴様の横にいる二羽はかなり速いぞ、産卵も早い、期待しておれ」
「では南のベリアスのバカ共を懲らしめたら、また力を貸してやろう」
「おまけじゃ、お前の命を奪おうとする者が二人来るぞ、隙を見せれば死ぬぞ」
「では、さらばじゃ」
そしていいたい事だけ言って消えていった。
☆☆
久々だな、機嫌が良くて良かったな、運上昇と魔法か
俺の命を狙うやつか、誰だろうな二人というのは。
空を見上げると朝だろうか
周りも静かだ、久々に外でそのまま寝てしまったか?
「ピヨピヨ、ピヨ」
何だ、振り返ると巨大なダチョウみたいな鳥がいた。
「お前、あの卵から出てきたのか?」
「ピヨ」
「右向いてみてくれ」
そうするとゆっくり右を向いた、偶然じゃないよな。
解るようだな。
「子爵どうなさったんですか?」
「ちょっとこの鳥がな、どの程度利口か試していたんだ」
「シュトラウスですか、しかしでかいですね、王都でもこれだけの大物
はそう多くはないかと」
「王国では飼っているのか?」
「はい、うちにもいますよ、30羽程」
「ご覧になりますか?」
「そうだな、見せてもらおう」
ついていくと、高さ2メートルを超えるダチョウが確かにいた。
「これは何の為に飼ってるんだ?」
「もちろん騎乗用でございます」
「乗れるのか?」
「はい、王都まで1の鐘で出れば3の鐘には着くかと」
めちゃくちゃ早いな、人乗せて全速で走れるのか?
「従順なのか?」
「もちろんでございます、馬より扱いやすいかと」
「それは素晴らしいな、飼育部門への援助を増やすので繁殖させてくれ」
「はい、ありがとうございます」
ダチョウがついてくるな、そういえば2羽とか産卵とか言ってな。
「悪いがミラを呼ぶように衛兵に伝えてくれ」
「かしこまりました」
「乗りたいぞ、しゃがんでくれ」
無視ですか、そうですか。
鑑定様で見ると、名前がないか魔物か?
不機嫌なのはテテと同じか。
「ではお前の名前はアカネでどうだ」
無視ですか、不満なのか。
「ではお前の名前はアオイだ」
「ピヨ」
名前がついたな、HP1万か俺と戦えるじゃないか、男の子なのか?
「ご主人、鳥と話すのはちょっと見てると怖いです」
「おう、ミラか丁度いい、また卵を進化させてくれ」
「またですか、昨日やったばかりなのに」
「1個だけだから、また3回で止めてくれ」
「はい、やってあげます」
なんかむかつくがいいか。
「行きます【星の進化】」
3回目で大きくなって亀裂ができた
「よくやってくれた、ゆっくりやすんでくれ、明日も休みだしな」
さて待つか、どの程度の時間かな、今度は早いと思うのだが。
鳥は1時間程で殻を破り中からでてきた、ここまで大きいと
見てて気持ちのいいもんじゃないな。
「ピヨピョ、ピー」
そのまま水を飲みに行く、本能で生きるすべを理解してるのか。
色がアオイと違うな、そうするとメスなのか、俺を見つめているし。
「お前の名前はアカネだ」
「ピヨ」
さて、暇だし試し乗りするか、王都まで休みを入れて4時間という事は
やはり時速70キロ位で走るのか?
「アオイ、乗せてくれ」
器用に態勢を低くするもんだ、アオイに乗って北門に向かう、アカネは
生まれたばかりなので留守番だ、門ではかなり驚かれたがそのまま外へ。
歩み足から徐々に速度を上げて、70キロ位で走れるようだな
生まれてすぐに親なみとは流石だ、帰ろうとしたがいう事を聞かない。
広い外に出て気分がいいのか? 少しぐらいつきあってやるか。
30分位ゆっくり歩いていたら、いきなり速度を上げて走り出した
これはバイクより早いんじゃないか、気がつけば王都に着いていた。
どこが馬より従順だ、やんちゃすぎるぞ。
王都を散策だが、アオイが後ろからついてくるから目立ってしょうがない。
休ませないといけないから、すぐ戻れないし、宿の厩舎に預けるか。
「随分大きいシュトラウスだね、そうさね銀貨3枚で預かりましょう。
安い宿なら個室が取れる値段だが、きっとでかいのが原因か。
王都は店の半分程度が開いている、休んでいる人間もいるようだな
ペコ商会の建設現場に行ってみるか、確か大陸から来た設定なので港よりに
店を構えると言っていたはずだが。
あった、ペコ商会建設予定地か港に近いな、魔法で基礎工事か、前に街の
建設作業を見た感じでは、アニタちゃんの宿屋と同程度の規模で10日位だから
王都で人が多い分、もっと早いか。
テリー君の店に行くと新年になっても大盛況が続いているようだ、たまには
金を落とすか、中に入って店内を見回すが俺もミラと同じように贅沢に慣れて
きたのかあまり気に入った物がないな、美術品には興味ないし。
「ダテ子爵ではありませんか? テリー様にお取次ぎしますか?」
「今日はちょっと買い物でもしようかと寄っただけだから、大丈夫ですよ」
「そうですか、何かいい商品は見つかりましたか?」
「そうですね、出来れば実用的な商品がいいんですが?」
「……そうですか、では第二倉庫へ商品をに見に行きませんか?」
「倉庫ですか」
「はい、こちらです」
ついていくと、車の展示場のような感じだな。
「以前に白鴎便に興味があると聞きましたので、年末にお勧めできそうな白鴎が
数羽生まれましたので如何ですか」
でかいな体長は俺位か、これで生まれたてか。
「お勧めは何羽位ですか?」
「そうですね、まだ白鴎便をお使いでないなら、この4羽は如何でしょうか」
「オスとメス2羽ずつですね、頭もいいですよ」
連絡手段はあってもいいだろう、連絡する相手がいないけど。
「ではその4羽を頂けますか」
「有難うございます、ダテ子爵はテリー様のご友人なので勉強させて頂きます」
「それはありがたいですね」
「では手続き致しましょう」
手続きは主人の魔力を覚えさせて、奴隷契約のように契約を結んで終わりだ
重要な手紙を奪われては大変だから、こうなったらしい。
色は名前の通り白く、まあカモメのおおきいやつだな。
「お値段は4羽まとめてなので、更に割引して星金貨80で如何でしょうか?」
おいおい、友達割引で一羽2億か城にいないはずだ、流石に値切れないよな
値引きしてあると信じるか。
「ではお願いします」
「たしかに星金貨80枚受け取りました、こちらの本が育て方と白鴎便の使い方で
こちらの首輪を白鴎の首におつけ下さい、何もついていない鳥は野生と認識されて
狩りの対象になります、人の所有する白鴎を殺した場合は最悪処刑になります」
鳥殺して処刑ですか鳥公方様ですかね。
「どうやって付けるんですか?」
「子爵は光魔法は使えますか?」
「はい、人並みには使えるかと」
「では光魔法で魔力を首輪に込めるように念じて見て下さい」
俺が念じると首輪はカモメの首に収まる、これは便利だな。
乗って帰るかと聞かれたがアオイを回収しないといけないので、そこで商会を
出た、でかいカモメを4羽連れて歩くと先程より目立つ。
さっさとアオイを回収してエトワールへ戻る、流石にダチョウを乗せられる程
白鴎には体力がないようだ。
☆
エトワールに戻るとハイムに呼ばれた、何でも俺に会いたいやつがいるとか。
「子爵様、お会いできて光栄です、私ども二人はアルト子爵に仕える者
ですが、ダテ子爵にお仕えするよう指示を受けました、レベル50程度ですが
腕には自信があるので、よろしくおねがいします」
アルトハイムさんの紹介か、俺に鈴をつけたいのか?
「そういう事なら、よろしく頼む、まだ休暇中だ、ゆっくり休んでくれ」
「ありがとうございます」
さてどうしたもんか、確かにレベル57と52か、シャル並だ凄腕なんだろうが。
残高:122億4千万と金貨64枚




