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音速異世界爆走記  作者: 風間サトシ
第一章
23/81

第二十二話:帝都の奴隷たち


 市場っていうのは買わなくても見ているだけでもワクワクしますね

やはり人の本質は商人なのでしょうか?


 声をかけてきた男に加え、5人ほどの男が俺たちに絡んできた

忙しいのにこいつら何しに来たのかな?


「貴様、横の女をおいていけ」

「何いってるんですか、意味がわかりません」


「痛い目見ないとわからないようだな」


「【加速、30倍、10秒】」

 

 小太刀を鞘におさめたまま男たちに叩きつける、6人とも前のめりに

倒れたのを確認してから二人を連れて場所移動だ。


「カズマすごいです、6人も一度に倒しました」

「あれはスキルの影響だ、気にするな、それより無駄な時間を取ったな」


「しかし、この前もお嬢様を助けたときに盗賊80人位倒したらレベルが

2つ上がったから、ここにいるやつら倒したらレベル100位になるか」


「カズマ、戻ってきてください、その考えは危険なのです」

「カズマ様、奴隷たちを無差別に殺すのはさすがにまずいと思います」


「いや、冗談だよ変なのにからまれたからちょっといってみただけだよ」


「カズマがいうと、冗談にきこえないです」


 奴隷市とあってまたまた大根演技実施中である、しかし無駄な時間を

食ってしまったとりあえず数の少ない金貨1000枚からみていくか。


 金貨1000枚以上は男も女も外見もよく、スキル構成もいいが高いな

サラたちを金貨3枚で買った記憶があるので、どうも金銭感覚が日常モード

から抜けない、こういうのは衝動買いを一度始めれば吹っ切れるんだが。


「いいのいないな、サラやはりスキルのいいのをもっているのはすぐ

売れてしまうのか?」


「そうとも言い切れません、ステータスやスキルを見れるのは

神殿やギルド他には国の検問を行っている衛兵などですが

神殿の神官様以外はほとんど魔道具の水晶でチェックしています」


「魔道具の水晶は非常に厳しい管理の元に貸し出されているので奴隷商は

まず手に入りません」


「じゃあ奴隷はどうやって、ステータスやスキルを把握してるんだ?」


「基本的には奴隷の自己申告です、嘘をつくと強烈な痛みがあるので

だいたい、本当の事を言ってしまいます」


 そうなのか、普通のやつはステータスもスキルも見れないのか

アドバンテージカズマの連続状態だな。


「よくユニークスキルがあるって言わなかったな」


「スキルがある奴隷は戦場にすぐ出されると聞いていたので、私の改変で

スキルを改変して、ミラの進化でわざと失敗させてスキルを全部けしました」


 スキルを消すっていうのは辛いが、スキルを多く持っていれば

疑われる、疑われれば拷問が続くという訳か考えたな。


「そうか、ではスキルを隠している奴隷というのはかなり精神力が強いんだな」


「そうですね、隠す理由があるか、意思が強いか、どちらかかと」


「とりあえず金貨500枚辺りから順番に見ていこう、二人も良さそうな

感じの人がいたら言ってくれ」


 先ほどからみてるが、ガテン系男で武器スキル6位が上限、魔法だとレベル5

あたりが上限、3時間ほど鑑定常時発動で100枚から上は見終えた

有用そうな奴隷は別の部屋に連れていかれるようだ、これはいい商品は

品切れでございます状態か?


 女性を中心にみているので男ならいいのがいたかも知れないが

金貨100枚以下を入念にチェック。


 いないか、これは出遅れたかな1の鐘の前にならんでるやつ、お前ら

徹夜組かよ、鑑定で1万人くらいみるのは流石につかれた休むか。


「二人ともちょっとやすもう今日のおすすめは終わった感じだ」


「はい、わかりました」


「ミラいくぞ」


「カズマ、あの娘良い感じがします!」


「あの娘って、どこだ」

「あっちです壁によりかかっている、お姉ちゃんみたいな感じがします」

「あれって……」


「シャルロッテじゃないの?」


 サラとミラが駆け寄っていく、その女の子は気を失っているようだ

サラが近寄り水を飲ませる、『ゴホゴホっと』咳をしてやっと目を開けた。


「もしかして、シャルロッテじゃないの?」

「……もしかしてサラちゃん?」


「うんそうよ、生きてたのね良かったわ」


 そういってサラは女性に抱きついた、相手もこんな所で知り合いに合えて

ほっとしたのか、涙をながしていた。


「おい、うちの奴隷になんか用か」


「こちらの女性はあたなの奴隷ですか、売りにだしているのですよね?」


「そうだ、金貨30枚なら譲ってやろう」


「ご主人様、いえカズマさんぜひおねがいします」


 サラが初めて会った日のような目で真剣にお願いしてくる。


「商人の方、この娘は先ほどまで失神しており、おこしてみるとなんと

病人のような感じで熱もあり、咳もする、病人の傷物に30枚はちょっと」


「仕方ない15枚までなら負けてやろう」

「そうですか、15枚でも高い気がしますが、これも何かの縁、買いましょう」


「「ありがとうございます、カズマさま」」


 二人に礼を言われて奴隷商人との契約に行こうとすると

病を押して女性が訴えてきた。


「わたしを買っていただけるなら妹も一緒に、後生ですお願いします」


「もう妹さんは契約されてしまったんですか?」


「ああ、こいつの妹は優秀でな、明日出品予定だ」


「ほー明日出さないといけない規則があるんですか?」

「規則というのはないが、良い商品は毎日並べないとな、売り上げに響く」


 客寄せ商品っていうことは今日は売らないか、まあ明日きてみるか。


「では明日、契約後私自身は特に興味はありませんが、連れがうるさいので

明日また見せにきてもらいます」


 そして、別室でまたまたあやしい黒水晶をだして契約呪文を唱えて

契約終了、明日に期待しよう。


 力なく歩く女性、シャルロッテさんにサラが手を貸しながら

ゆっくりと宿にもどった、かなりつかれているようなのですぐに寝かせた。


 2時間ほど経って、サラとミラにシャルロッテさんの事と噂の

妹さんの事を聞く


「そちらの女性の妹さんっていくつくらい?」

「わたしより3つ下ですから12くらいかと」


「高いっていってたけど、ユニークスキルでも使えるの」

「それはわかりませんが、回復魔法が得意だったようです」


 光魔法使いか、それは高いわな。


「しかし、12才で2日目の眼玉商品の一角に名を連ねるとは腕はいいんだろ」

「そうですね、ご主人様ほどではありませんが、腕はたつかと」


「最後にあったのはいつ頃?」


「あれは家をでるかなり前でしたので、3年ほど前かと」


「3年前か、9才でいい腕してたんだ」


 そうしている内に女性が起きた、ゆっくり目を開けると、咳込む。


「とりあえず治るかわからないけど、体を見てみよう」


「【生物生成】」


 3回ほどかけるとおちついていたようだが治ったわけじゃないようだ

ベッドから起きだし、こちらによってきた。


「どうして妹を買い取ってくれなかったんですか?」


「そういわれても、あの奴隷商は初めから売るつもりはなかったしね」


「下手に交渉すれば、明日何倍で売りつけられるかわからんからね」


「ご主人様はそれで素っ気無い振りをされてたんですね?」

「まあそうなるね、実際あまり高ければ、おれも商人として買えないしね」


「商売っていうのは先を見て、交渉しないとね、あの商人も言ってた

2日目にいい奴隷を出すという方法はとても上手な手なんだよ」


「俺なら目玉商品は最終日に出すけどね」


「私はスキルレベルとか嘘を言ってごまかせたんですが、妹は痛みに

負けて光魔法のスキルが使えると言ってしまったんです」


「実際のレベルはいくつくらい」

「光魔法レベル8です」


「それはすごいね、ごめん買い戻せないかも」


「いえ、光魔法が使えるとまではいったんですが、昔のレベルが上がった

頃の様子を思い出しながら言うように言い聞かせておいたので

たぶん、レベルは5か6といっている筈です」


「光系の6か、それでも高いな」


「ご主人様、お願いしますぜひヒルダちゃんをなんとかしてあげて下さい」


 サラに真剣におねだりされると心が揺れるが12才か、微妙だな

とりあえず明日の状況次第だな。


「まあとにかく光魔法レベル8とか言ってたらたぶん買えない」


「低く申告を祈る事と奴隷商以外に客もいるからね、まあ運次第かな」


「とりあえず衰弱しているようだから、シャルロッテさんには軽めの物」


 なんかあったけな、栄養ドリンクはきついかだろうしコーンフレークか

おかゆでもいいか。


「とりあえずなんか食べてもらわないとおかゆでいいかな、お米だね」


「はい、なんでも頂けるなら、ちょっと待っててね」


 コンロを出して、レトルトおかゆパック、鮭かゆかいいだろう

温めて容器に移す、梅干しは初心者にはきついだろうから、これでいいか。


「はい、海風おかゆです、熱いから気をつけてね」


「サラはどうする?」

「私も同じでおかゆでいいです」

「ミラはミートボールがいいです」


「了解、じゃあぱぽっと作るか」


 サラのおかゆを作り俺も面倒だからミートボールでサラダととパンで

いただきました、サラも別におかゆたべなくてもいいだろうに

連帯感ってやつですかね。


「さて今日はゲームでもやるか?」


「ご主人様、申し訳ありませんが、早いですが明日の為に寝ましょう」

「明日は今日の半分もいないだろうから、2の鐘の前にいけばいいんじゃ」


「すみませんが、確実に早めに入りたいので今日より早くお願いします」


「残念だけど、しょうがない、じゃあ俺は椅子で寝るわ起こしてね」


「いえ、わたしがご主人様と一緒でミラがシャルロッテと一緒で」


 ついに来たか添い寝のお誘い、苦節2か月長かったよ。


「疲れて起きて頂けないと困りますので」


 まあ理由はいいだろう、この天然さんめ。


「すぐは流石に寝れない、ちょっとビールを飲んでから寝よう」

「はい、わかりました、お待ちします」

「ダメだよ、サラも飲まなきゃ、俺だけアルコール臭くなるじゃん」


「でもわたしは明日の為に」

「じゃあ明日は金貨200枚渡すからサラたちだけで買いに行って」


「お付き合いします」


 ビールを3本飲んだところでスクワットをしてそのまま就寝

これはすぐ眠る際のコツです、健康にはわるいよ、きっと。


 なんか揺らされてる気がする目を開けるとサラが俺の肩に手を当てて

起こそうとしていた、いったい何時だ、時計をみると3時ですよ。


「サラ時計壊れちゃったの?」

「ご主人様起きてください、みんなおきてます」


「まさか敵襲!」

「いえ、広場に向かいます」


 俺の頭がおいつかない、8時から始まるそれも2日目に4時間以上前から

待つなんて、並ぶ習慣のない連中相手に喧嘩うってるようなもんです。


「仕方ない今日だけだよ」

「大変申し訳ありません」


 とりあえずランプの明かりの中着替えて、外にこんな時間に起きるのは

ダンジョン位かと思っていたが人生何があるかわかったもんじゃない。


「さて、みなさんご用意ができたなら参りましょう」

「シャルロッテさん、たぶんまだ人はいないよ」


「カズマ様、シャルで結構でございます」

「そう、じゃシャル、仕方ないいくか」


 ミラも目をこすりながら後をついてきた、気持ちはわかるぞ俺も同じ

気分だ、それから広場に向けて進むと流石に人に出会わない。


 広場につくと衛兵らしき方々と奴隷商人らしいのが4,5人いるのみ

当然お客第一号の栄誉を頂きました。


「やはり俺たちが一番か」


「そのようですね、申し訳ありません」


「サラは別に気にしなくていいよ」


「さてどうするか、後5時間か長いよーきっとアルマさんも起きてないよ」


「よし、みんなでババ抜きするか?」

「ですね、眠いですし」

「サラとシャルもどう、やり方教えるよ」


「私たちは、遠慮しておきます」


 イラっとしました、ババ抜きを二人でやった事がありませんね、あれは

遊びという名前の苦痛です。


「サラやってくれないと帰る」


「わかりました」


「私は並んでますね、誰か並んでないと後から来た人に追い越されますから」

「うん、そうしてくれる」


 そしてババ抜き開始、テーブルないから七並べとかできないんですよ

俺が10勝した所でつかれたので御開き、時間はまだ5時。


 日がでてきたので、ラノベでも読むか、朝っぱらから貴族の心得は遠慮。


 待つこと1時間半やっと奴隷商が集まってきた、お客もぱらぱらっと

1番目に来たアピールを大声、周りに聞こえるようにアピール。


 前に行こうとする愚か者にはドスを聞かせて、勝手に割り込むなよ

おっちゃん、肩を掴んで『減速』スキルを使って後ろにいかせる。


 俺の視線に気がついたやつらは後ろに並んだ

そうこうしている内に昨日の奴隷商がやってきた。


「これはカズマさんでしたか、ずいぶん早くから並んでいたようで」


「これは昨日の商人の方ですか、私は今頃起きて十分だといったのですが

妹思いの姉ね負けて、先に並んでいてもらって、私はつい先ほど

着いたばかりですよ」


「そうでしたか?まあ楽しみにしていてください」

「ところで、やはり最終日の超目玉商品もご用意されてますよね?」


「……もちろんですとも」

「ですよね、羽振りの良い客は最終日を狙いますからね」


「では後ほど」


 そして商人は入口から入っていった、あの口調じゃ最終日の目玉

用意してなかったな、これだから三流は困るよ。


 しばらくするとやっと2の鐘がなった。


「では一般の客人の方はどうぞ」


 つまり特別の客はもう中って事か。


 シャルロッテが駆け出して中に入る、それに続いてサラも中へ

ダメだな慌てちゃ相手の思うつぼだよ、俺とミラはゆっくりと奴隷商の

ブースに向かった、すでに5人ほど人がいた。


「本日の目玉としまして、槍スキルレベル6の男と火魔法スキルレベル6の

男に加え、回復魔法の使い手の少女を用意しました」


 ちょっとだけみんな興味がわいたようで一瞬だけどよめいた。


「槍スキルの男は金貨600枚から、攻撃魔法スキルの男は金貨800枚

から、回復魔法の使い手は金貨500枚からで如何でしょうか?」


「そちらの男はいくつだ、600枚のほうが32才、800枚のほうが

35才です、なかなかの使い手ですよ」


「悪くないな」


「槍の奴隷を頂こう」

「では私は火魔法の男を買おう」


「その回復魔法の使い手というのはどのくらいなんだ」


「……かなりの使い手です」


 そこで俺が会話に参加する


「使い手というからにはレベル6はこえているんだろうな?」

「それは……」


「まさか幼女趣味のある人間に売りつける為に適当に言っていたのか」


「そそ、そんなことはありません、光魔法レベル4です」


「レベル4だと俺より低いではないか、後ろの二人もレベル4で

かつ金貨一人3枚だぞ、150倍以上で売りつける気か?」


 ちょっとざわついた後、後ろの女性が手を上げて、ゆっくり口を開けた

「わたしなら、金貨150枚ならだしてもいいわ」


「それでは奥様にお売り『待った』」


「不本意だが昨日貴様から買った奴隷がその少女の姉なのでな

妹を買ってくれたら一生誠心誠意尽くすというので、そちらのご婦人

の倍の金貨300枚で買ってやろう、他の方々も依存ありませんな」


「レベル4の幼女に金貨300枚以上だすのは、もはや変態しか

ありませんな、ハハハ」


「明日も来てやろう、目玉商品はあるのだろう?」


「もちろんですとも」


「ではその幼女の契約を済ませてしまおう、他も回らないといけないからな」


 後ろにいたご婦人は何かいいたそうだったが、言わせては負けだ

さっさと奴隷商を連れて別室へ、ちゃちゃっと契約を済ませて

5人で再び会場へ戻る、


「ヒルダ良かったわ、また会えてもうダメかと思ったわ」


「お姉ちゃん、私も会いたかった」


 お姉ちゃんの胸の中で泣く幼女、良い買い物かもしれません3000万は

ちょっと痛かったが、競ったらもっと高値になっていた気がします。


「ヒルダちゃん久しぶり、サラよ覚えてる」

「サラお姉ちゃん覚えてます、あとミラお姉ちゃんも」


「ヒルダちゃんよろしくね、カズマって呼んでね」

「わたし、幼女じゃないです」


「ああ、あれはね商売の駆け引き、幼女の値を吊り上げるのかといえば

まともな人はだいたい引き下がるからね」


「ちょっとひどい事いってごめんね、でも金貨500枚はちょっとね」

「君のお姉ちゃん15枚だし」


「……お姉ちゃんほんと」

「ええ、私はスキルを言わずに済んだの、ヒルダもよく我慢したわ」


「最初に聞かれた時はすごくいたかったけど、レベル4になった時の

事を思い浮かべてレベル4ですっていったらすぐに解放されたよ」


「ヒルダちゃんは偉いね、わたしもスキルの事を聞かれた時は

かなり痛いのが続いたわ」


 サラがヒルダちゃんに援護射撃、ヒルダちゃも同じ境遇の知り合いが

いて嬉しいのかご機嫌のようだ。


 とりあえず鑑定で昨日のように見て回るが、ざっとみて残りは5千人程度

昨日俺が帰った後、かなり大口の客がはいったようだ、これは期待薄かな

1時間程鑑定したがレベルは上限で30位、スキルレベルは上限で4程度

今日のおすすめは終了のようだ。


「さて早いがかえるかヒルダちゃんは疲れてるし、シャルも熱気味だし」


「お姉ちゃん、また熱なの?」


「治してあげる」


「ヒルダ、ここではダメだ、宿にもどってからだ」

「なんで?」


「ここで高位の回復魔法なんて使ったら、何言われるかわからん」


「じゃあ速足でみんなもどるよ」


 朝は30分以上かかった道を20分でもどりましたよ

宿について、ヒルダがシャルの額に手を当てて『ヒーリング』を唱えた

見る見るシャルの熱ぽい顔が平熱って感じになる。


「さすがは光魔法レベル8なだけあるな」

「「ヒルダ凄いです」」


「ありがとう、ヒルダ」


「シャル、ヒルダ、君たちの居た場所に自分より待遇のいい奴隷はいた?」


「そうですね、わたしはみんな雑魚寝だったんですが

いい待遇を受けているといった人はいませんでした」


「ヒルダちゃんは」


「私は朝いたおじちゃん二人と同じ部屋で他の人は離れてました」


「これは明日の奴隷市はもう期待薄かな?」


「そうですね、ずいぶん昨日から減りましたから後は極端に高い奴隷か

鉱山行きの奴隷の二通りかと思われます」


 ラナが俺が考えていたことをいってくれた、5人だとベットで寝れないし

6人揃えたかったが、どこかでなんとかなるだろう。


「ではミーナに帰るか?」

「ミーナっていうとエルミール王国ですか、馬車がでているかどうか?」


「乗り物はあるから気にしないでいいよ」


「ふたりとも帝都にいたくないだろう?」


「はい」


「帝都見物は戦争の後でいいだろう、よし帰ろう」

「そういえば、ふたりは荷物とかないの?」


「ありません」


「お別れをいいたい人とかは?」


「いません」


 なんか寒いよ、聞いちゃいけない事だったのか?


「じゃあ今から帰ろう、夜にはミーナに着くから」


「お兄ちゃん、そんなに速い乗り物なんてないよ、竜でも召喚できるの」


「ヒルダ、君はまだまだ甘いな、上には上があるんだよ」


「ではこんな所は出よう、出発」


 宿屋のおやじはいないようなのでそのままスルーして門を抜けて外へ

時間は2時ごろか、シャルがヒルダちゃんをだっこしてるので

1時間ほどかけて人目に付かない林に入った。


「ではテテ、バイクへ変形だ」


 目の前に現れたオートバイを注視する二人、今説明しても時間かかるので

割愛させていただこう。


「じゃあこれはバイクといってね乗り物だ、ふたりは後ろについている箱の

中にはいってもらえるかな」


「この中に入るんですか?」


「そう気軽に入って、大丈夫だよ出たらまた奴隷商の前とかないから」


「ご主人様、わたしもふたりと一緒に箱の中に入ります」


「そうかじゃあサラがお手本をみせてあげて、ミラは俺の後ろね」


 

 そして空へ浮かびミーナを目指すのであった。





残金:15億9千万と金貨50枚


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