第十六話:王都図書館
たまには大都市というのもいいですね、程よい喧噪と住んでいる人々の
の語らいを耳にすると、日本に居たころをおもいだします。
ネット依存症の私はそろそろ禁断症状がひどくなってきたのですが
現在の状態では動画配信を見たりやネット検索を楽しんだりできず
勿論、ゲームがやりたくてうずうずしてます。
PCなら買えるがインフラ整備されてないし、仕方ないのです。
バイクが肩リスになった際に荷箱内パネル操作検索に、ノーPCでの
キーボード検索が追加されたのだが、あまりPC検索で商品検索
で遊んでいると、バッテリーが無くなってしまうので最低限の使用
に留めていたわけです、やはりスマホのようなタッチパネルでの
商品購入は若者ではないのでかなり苦しい、キーボード検索は楽なのですよ。
異世界だから謎電源というのは、女神が触ったバイクだけのようです。
暇なので荷箱通販検索で気を紛らわしていると
インバータ発電機というの1種類だけあります、発電機は来た頃から
探していたのですが、ヒットしませんでした、HONDAでたまたま検索
かけていたらインバータ発電機というのがヒットです、残念ならが
荷箱通販には説明文や画像がないのですが、発電機というフレーズ
に刺激されて購入しました。
お値段荷箱通販特価で8万5千円とあります、定価17万ですか
高いですね。
荷箱通販特価は一度荷箱に入れたことのある商品の横に着くマーク
で中古品扱いの半額仕様です、最初は3万円程しかありませんでした
ので非常にありがたかったのですが。
幼女が日本の商品の入れ物や容器を異世界仕様にしてくれる英断後
特価でシャンプーを購入してみるとなんと、形状が日本と同じ
入れ物のままなのですが、特価でなく定価価格で購入すると
入れ物や容器が異世界素敵仕様になっていたので、現在売り物は基本
定価購入、3人で使うものや入れ物が必要ない物で荷箱に入れた事の
ある商品は特価で買っているのです。
「これならば、家を買って家電品に囲まれた生活も夢ではない
我が最強伝説の始まりである……」
中二病的な事をぶつぶつしゃべり話ながら、小物を買いあさる
サラはちょっと引いていたが気にしちゃダメなのですよ。
どうやら赤い発電機で12vにも対応しているようです
ドスパラのノートPCに接続して、PC起動、ちゃんと充電しているよう
なので一安心です。
☆☆
宿にはアニタちゃんのようなアイドルがいないので、今日は図書館通い
開始です、3人で中央広場北側の図書館に向かい、ここでは貴族証を出して
無料入場をします、だって一日利用で小金貨5枚ってなんなんでしょうか?
奴隷は物扱いらしく、無料ですしかし奴隷のみの利用は不可という
実に微妙なシステムです、奴隷100人連れてきたらどうなるのやら。
図書館は日比谷図書館のような感じで6階建てと2階多いが
1,2階が主に閲覧席3階から5階が書物のみ、6階は特別なお客様専用
地下もあるらしいが食堂は無くホールのみらしい。
利用料に反映しているのか、書物の数は書士も確認できていないらしい。
ざっと見た感じ地方の私立図書館の2倍といった感じなので
最大保管数は80万冊程度だろうか、無造作に書籍収集をした末路だ。
「ふたりは、好きな本を読んでて、俺は6階で本を読んでくる」
「わかりました、では1階にいますね」
ふたりと別れて6階へ、入口に衛兵のような人がいて、特別許可証
の確認と荷物チャックも受けた、盗難防止が徹底してるな。
6階はネットカフェのような感じで司書がカウンターに常駐していて
その周りに本、奥がブースとなっていた、早速司書に希望を言って
4冊持って、奥の個人閲覧用ブースへ、ブース内はカラオケボックス
程度の広さがあり、お茶も出るが破損したら弁償なので油断はできない。
エルミール王国貴族と内政官名簿一覧、大陸の地理と歴史、
王国スキルブック大全、大陸ダンジョン辞典の計4冊。
名簿や地図、スキル名の3つについては片っ端からスマホで撮影保存
歴史とか説明文は保存していても探すのが面倒になるので斜め読み。
王都はかなり広いらしく、北の湖の南に初代国王が現在の王都の前身
を築き上げ、街を都市として発展させたらしいが北にある湖が、どうやら
汽水湖らしく、西の海に繋がっている。
その為か北に湖、西は海、南を農地として開拓してしまった弊害か
都市は東に向かって拡張の繰り返しを続けて、現在は西の端から東門
まで馬車で鐘一つ、2時間程度かかるらしい、なんとも無秩序な
都市設計であろうか?
ダンジョンは3種類に分けられているらしく、上位、中位、下位の
3つで上位が冒険者ランクでいうとBランクパーティ以上
中位がDランクパーティ以上、下位はそれ以下推奨らしい。
それぞれダンジョンがある地域は魔物素材の売買の為に街があるらしく
それぞれの街はそれなりに発展しているらしい、ラーナの側にも
中位のダンジョンがある、王都に来るときに通った街の近辺のようだ。
☆☆
いや読みました、撮りまくりましたよ、なんか非常に疲れとと空腹感が
ポケットの中から時計をだして見ると、なんと夜の10時すぎ
てっきり司書が閉店時間に司書が呼びに来ると油断してました、慌てて
受付に行き、本を返却すると、なんと7時から夜の11時迄らしい
セブンイレブンのように近く24時間になるのでしょうか。
急いで1階へいくと、ミラが半分涙目状態です。
「悪い、悪い、他の図書館ではお目に掛かれない本があってつい熱中して
しまったよ、ふたりとも大丈夫?」
「ご主人様お腹すいたの」
「私も少しお腹が減りました」
ミラとサラから追及のもあり、図書館からでて、宿へ戻る
宿も、もう厨房の火は落としてあるらしく、お酒の注文しか受け付けて
いなかったので3人で部屋に戻った。
食事を作る気力もないので、露店でかっておいた料理を3人で食べた
これは温かい料理を沢山保管して置かないといかんな。
アイテムボックス様は偉大であります、一度容量をチェックすべきか
壊れはしないと思うしね。
その日は就寝、翌日は昨日のお詫びに金貨1枚渡して、俺は今日も図書館
一人小金貨5枚あれば、欲求不満解消になるだろう?
その日も6階で本を3冊程読んで夜宿に戻ると二人は演劇を見てきたらしく
劇の内容を必死に語ってくれた、熱心にきいていたが、どうも没落貴族物
らしく、個人的にはいまいちの展開だった。
☆☆
翌日、3人で街中をいろいろ見て回る、昨日だいぶ見て回ったらしいが
王都は広い全部回るだけでも10日はかかるだろう、冬用に温かい料理を
買いあさりつつ、3時間程王都をみてあるく。
魔道具店があったので入ってみると、かなりの数の商品があり
手に取ってみると、宿屋にある光の魔道具、火の魔道具などはだいたい
金貨2枚程度、他の魔道具は金貨5枚から20枚程度で売っていた。
予想よりも結構お手頃だ、国が補助してるのだろうか?
今度掘り出し物をさがしてみるのもいいかも知れない。
「ご主人様よろしければ、回復薬を買い求めてははいかがですか」
「サラが欲しいなら、いいよ」
「何かあったときに必要だと思ったので昨日いい店がないか
聞いておきました」
「じゃその店にいってみようか?」
ちょっと南へ進むと、目的の店についたようなので中を覗くと
お婆さんじゃなく大柄な男性が対応していた、店員は女性の方が
いいと個人的には思ってます。
店内は体力回復薬と魔力回復薬とは別に傷薬や状態異常回復の為に
薬品各種、毒薬、敵にたいして使用する薬、後使い方がわからない
薬品が10種類ほど置いてあった、傷薬があるのは体力回復薬との
金額の差のせいだろう、魔法薬というのもいろいろあるもんだ。
「サラどれが欲しいの?」
「はい、ご主人様さえ良ければ、高位のポーションがほしいのですが?」
どうやら体力回復薬として売っている物がいわゆるHPポーションらしい
まあ携帯がない世界だ、いつも俺が側にいるとは限らないしいいかな。
「俺は体は自分で治せるのでポーションを使ったことがないんで
相場がわからないから、必要な物の購入数と交渉はサラに任せるよ」
「はい、ありがとうございます、いくら位までよろしいですか?」
「値段は気にしなくていいよ」
そしてサラは魔法薬店の主人と話始めた、サラやミラに買い物を
任せるのは初めてだな。
「ご主人このB級ポーションとC級ポーションがほしいのですが幾らです?」
「B級が金貨10枚、C級が金貨2枚だな」
「ちょっと高くありませんか、B級を金貨6枚、C級を金貨1枚位で?」
「うーん、じゃあB級を金貨8枚でどうだ?」
「では3セット買うのでB級C級を合わせて金貨8枚でどうですか」
「まあいいだろう」
3割引きか悪くないな、しかし、回復魔法使いと錬金術の職人は
ボロ儲けだな、一度傷治して80万ならダンジョン前で営業すれば
商人より実入りがいいかもしれん。
店主に金貨24枚を渡して外へ、早速俺の分のC級ポーションを一気
飲みしてみた、まずい、街中じゃなかったら、吐いていたかもしれん。
「ご主人様、怪我でもなさっていたんですか?」
「いや、魔法薬の味を試していたんだけど、これを重傷者に飲ませるのは
拷問だね、みんなこんな味なのかい?」
「はい、味は基本的に同じときいたことがあります」
「なんでA級ポーションを買わなかったの?」
「いえ、A級はあの店にはなかったですし、基本的に店頭にはならばない
そうです、高位貴族か大商会の当主位しか手に入らないそうです」
「買うと幾ら位するんだい?」
「昔母に聞いた話では星金貨3枚ほどするそうです」
……本気で錬金術極めるのもいいかも知れない。
「すごいな、みんなで錬金術スキル上げるか?」
「一流の錬金術師になるには素質とかなりの時間がかかると
いわれています、それでもA級ポーションでも部位欠損までは治らない
と聞いています、エリクサーとなるともはや伝承にでてくる位です」
「そうか、じゃあやはり重傷をおったら神官だより?」
「現在ではそれ以外ないと、思われます、ご主人様クラスの魔法
使いなら別ですが」
「そうなんで、少し攻撃魔法じゃなくて、回復魔法も練習するか」
「あれだけの魔法が使えて、まだ研鑽を積むんですか?」
「ふたりの傷を治した時も20回以上連続で魔法をつかっていたんだよ」
「やはり一発で治したいからね1」
「さて、後は役場に行って、公爵からの手紙を渡しにいこうか」
そう言って、役場へ向かう、公爵領から王都まで馬車で10日らしい
からそろそろいいだろう?追及されたら早馬で来たとすればいいし。
役場へ到着、混んでるのでとりあえず受付に書類を渡し、連絡先だけ
告げて退散、待たされたらたまったもんじゃない。
残金:14億6千万と金貨22枚




