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音速異世界爆走記  作者: 風間サトシ
第一章
16/81

第十五話:王都到着


 一日一善、良い心がけであります、私には無理でしたが、心がけが大事

という事でしょう、カズマ、サラとミラのトリオは今日も行く


 あれから数日3人で弓の訓練に明け暮れ、今日は宿の宿泊期限なので

朝を食べながら王都へ行く旨を伝えた。


「カズマお兄ちゃん行っちゃうの?」

「ちょっと王都に用事があってね、また街に戻ってきたときに部屋が

空いてれば、お世話になるよ、馬は正式にアニタちゃにあげるよ」


「帰ってきてね、これはお父さんがお弁当だって」

 弁当を受け取り出発、アルト商会に寄って商談ですよ


☆☆


「アルトハイムさんから受け取ったメモにあった購入希望商品の,

類似品をおもちしました。」


「数はありますので、購入可能の分だけお買い上げ頂ければ後は他で

捌きますので、希望購入数をお知らせください」


 魔法の鞄から商品をだしていく、最近肩リスが起動馬車倉庫から

勝手に出てくるので、最近では自由にさせている、ミラに懐いている。


「パスタ、下剤、育毛剤、シャンプー、リンス、老眼鏡

チョコレート5種類、胡椒、紙、お菓子40種類、酒5種類

ネックレス4種類、指輪8種類、栄養剤をおもちしました。」


「後、腕時計もアルトハイムさんのと同型を10個だけ持ってきました」


「こんなラインナップでよろしいでしょうか?」

「そうだね、だいたいあるようだ、それで数はいくつ程ある?」

「パスタ10万個、ネックレス40個、指輪80個、酒500瓶

お菓子400個、老環境100個、それ以外は

1000個お持ちしました。」


「では全部買いましょう?ちなみに他の店にはおろしてますか?」


「初めの取引の後に公国で一度少量売った程度です」


「それではここに商品をだして頂けますか?」

「パスタだけで部屋が埋まってしまいますが」


「わたしはアイテムボックスがありますので、おきになさらず」


「凄いですね、アイテムボックスをお持ちでしたか!」

 紅茶を一口飲むと、おもむろに俺にむかって爆弾発言を投げかけた


「カズマさんもお持ちでしょう?」

「いや~ばれてましたか、はい持ってます、もっている商人の方

は結構いるんですか?」


「私が知っている範囲で今生きている人間だと、8人

といった所でしょうか、他の儲けの多い商人は魔法の鞄ですね」


「そうですか?微妙な人数ですね」


 サンプル以外の商品を全て机の上に置く、それをアルトハイムさんが

アイテムボックスに入れていくという流れ作業を1時間繰り返した

次回は倉庫に適当に置いて行こう。


「では金額ですが、前回と同一商品は同じ金額で、違う商品は仕入れ値

を考慮の上、こちらで決めていいということなので、内訳は」



「パスタが10万個で金貨2000枚、ネックレスが40個で

金貨400枚、指輪が80個で金貨320枚、酒が500瓶で

金貨2000枚、お菓子が400個で金貨280枚

老環境が100個で金貨200枚」


「加えて1000個の商品は下剤金貨300枚、育毛剤金貨1000枚

シャンプー金貨200枚、リンス金貨250枚、チョコが金貨750枚

胡椒が金貨100枚、紙が金貨500枚、栄養剤が金貨300枚です」


「最後に腕時計が星金貨50枚ですね」


「合計は……金貨13600枚ですね?」


 相変わらず計算が早いな、王都に行く前にいい感じだ。


「では星金貨136枚、お受け取り下さい」

「ありがとうございます、だいたいどの程度の期間で裁けますか?」


「そうですな、この量となるとこの街だけだと、2か月位ですが

本店支店に送れば、10日程度でしょうか?、時計だけは

この街では捌けませんが、ハハハ!」


「さすが王国屈指の商会は凄いですね!」


「では王都へいきますので、帰りは貴族の方々の予定に左右されると

思われますので、一応ひと月後に戻る予定です」


「ではそれまでに捌いておきますので、またお越し下さい、本店にも

お寄りください、すでに連絡してあります」


「ありがとうございます、では失礼します」


 外へ出ると今まで黙っていた、ミラが口開いた

「ご主人様すごいです、私、星金貨を見たのは初めてです」


「ふたりとも自分ともう一人位庇いながら戦える力があると判断したら

持たせてあげよう?今だとすぐスリにもっていかれるからね」


「がんばるです」

「サラ考え事?」

「いえ、今の商人、前に見たようなが気がしたのですが?」


「まあ引退して、この街へ来たのがいつかは知らないけど

それ以前は各地を回っていたらしいので、その時に会ったのかもしれないな」


「では後1時間40分後に乗り合い馬車がくるからそれまで

どこかで時間潰すか?」


 サラが時計を興味深々に見ながらさらっという。


「しかし分という単位はまだ慣れませんね」

「慣れれば行動に余裕を持てるようになるよ」


「ご主人様、わたし時計が欲しいです」


「これはあげられないけど、そうだな、ミラが武術か魔法スキルの一つでも

LV4になったら、可愛い感じのをあげよう」

「ありがとです、お姉ちゃんもらえるって、えへへ!」


「もちろんサラにもあげるよ」

「がんばります」


☆☆


 3人でキャッキャウフフとまではいかないが、露店を冷かしながら5の鐘

には東門の門前に到着、馬車が来ていたので、そのまま乗り込む、今回は

一人じゃないので読書せずにいけそうだ!


 馬車に乗り、30分程で御者が出発の合図をよこす、今回の客は俺たちを

含め全部で9人、男3人、女性6人だ、2人は護衛で魔法使いらしい。


「カズマ、宿につくのはいつ頃かな?」

「そうだな、8の鐘前にはつくかな、この速度なら」


 わざとらしい、サラの台詞に合わせて俺も大根役者ぶりを発揮する

二人が奴隷というのを隠すため、旅の間は人前ではご主人様禁止令発動中。


 カラカラと街道を進む馬車の中で会話を楽しみつつ王都へ向かう

馬車の中の男性二人は生産職らしい、女性二人は次の街へ仕事らしい

護衛の女性は30代のベテランって感じだ、短杖を持っている

出来れば活躍をみたいものだが、あまり目立てないので、微妙な気持ちだ


 途中魔物も盗賊も現れる事なく、目的の村へ到着、時間は7時20分

宿に向かうと、なんと個室は空いてないようなので、御者と護衛と

女性の一人以外は大部屋だった。


「ふたりとも悪いな、大部屋で」

「いえ、カズマ気にしないで、大部屋でも別に構わないわ」


 1時間もすると、みな寝たようなので、夜中抜け出して、森に行く

ミラは寝ていたが、サラは怪しい。


 森で風魔法の【ウインドカッター】の練習、護衛のお姉さんに聞いた

話では比較的コントロールがいい魔法と言っていた。


 3時間程、木の枝に向けて連射して、少し休憩した後、威力をあげて木の幹

を狙い、打ち込む、7発程度で木が倒れた、威力は【アクアフラッシュ】に

比べるとかなり弱いが、対人戦には確かに向いてるかも


 木を10本程切り倒した後に風魔法がLV2になったので、丁度切りもいいので

村に戻る、村人もすでに起きているらしく井戸で絞ったタオルで汗を拭いて

食堂へ向かった、サラとミラはすでに食べていた、俺も食事に加わる

パンとスープ、野菜炒めといったシンプルな朝食だった、ミラはもちろん

パンのお替りだ。


 2の鐘で馬車は出発、女性が一人減って8人で次の街へ向かって速めに

馬車が走り始めた、朝だと馬も気分がいいのか、結構速い。


 懸念の尾行と思われた女性が村に残ったので、まあこの旅も今夜までだな。


「ミラ、肩リスは慣れたかい?」

「ええ、懐いてくれて、昔飼っていたのを思い出しました」

「リス飼ってたんだ、今はどうしたの?」

「2年程でしんでしまいました、結構可愛がっていたので、両親とお墓を

建てました。」

「そうか、気にいったのがいたら、今度買ってあげようか?」

「いいんですか?ありがとです」


 それから進んで4の鐘がなった後に魔物が来たらしく、一旦止まった

護衛が馬車から出て行って野犬のような魔物と戦闘が始まった

昨日教わった【ウインドカッター】が綺麗に決まり、6匹位までは簡単に

かたずいた、それから魔物が優勢になったあたりで、『ファイアボール』の

ような魔法を使い始めた、どうやらこちらの方が威力がありそうだ。


 しかし、後3匹くらいの場面で6匹程のオークが現れたので、完全に

劣勢になった、サラがハラハラ見ているので、この辺ででいいかと思い

3人で加勢に向かった。


「新手ですね、微力ながら加勢しますよ」

「ありがたい、左側のオークをおねがいする」


 言われた通り左手にいる2匹のオークに向け矢を放つ

3人で10秒位で1匹目、30秒後には2匹目のオークも倒した

しかし、護衛の二人は短剣に武器を変えている、どうやら魔力切れのようだ

こんなに簡単に魔力って尽きるのだな、そんな事を考えながら、残りのオーク

に攻撃を加える、結局俺たちでオーク4体を倒した。


「すまない、危なかった」

「いえいえ、魔法使いの方も数がいると大変なんですね?」

「まあな、固まっていればなんとでもなるんだけどね」


 血の匂いを避けて馬車はすぐに出発、予定から1時間ほど遅れて街へ到着。


☆☆


 この街で用事があるので、別れるとと御者に伝えて宿へ

昨日寝てなかったので、ぐっすり眠れた。


 朝、すでに馬車が出た後に起きた、時間は9時前、起きて少し経つと

ふたりが部屋にもどって来た、それから街の外に3人で向かう、街が

みえなくなった所で肩リスをオートバイに変更させて、3人で乗り込む

王都まであと8日も馬車に乗っていられない、出発して2時間程で図書館で

みた地図どおり王都が見えてきた、地上に降りて3人で歩いて王都を目指す。


 できてましたよ、長蛇の列気長に3人で話しながら待つ1時間ほどで順番が

きたので、公国の公民証を見せて王都へ初入り。


 話にきいていたように大きな湖の横にある都市で、人口が王国最大というのも

納得だ、歩く人たちも活気がある、とりあえず安心できそうな宿を見つけ

料金を払って部屋へ、一泊銀貨5枚、アルマさんの所に比べると高いが

人が多い場所だと物価上昇は仕方ないか?


 宿の人に聞いたオーダーメイド用の服を扱っている仕立て屋に行く


「いらっしゃいませ」

「3人分服をお願いしたいのですが」

「どのような服をご希望ですか」

「わたしのは貴族の子弟がきているような服を1着と、あとはおおきな商談に

行っても問題ないような服を2着お願いします、デザインはおまかせします」


「ふたりも選んでいいよ、デザインとかは好みの服を選んでね」

「「はい」」


 ふたりが店員と話をしている間、俺は採寸され、終わると二人を店に残して

街の中心地へアルト商会と並んで王都で噂の商会のラインナップを確認

3つほど商品の料金を尋ね、30分ほどで店からでた。


 商品のラインナップはよかったが、かなりぼったくっている商品も2割ほど

あった、その後、仕立て屋に戻り、二人も注文が終わったようなので代金を

払った。


 代金は内訳はよく知らないが、全部で金貨30枚だった。


 



残高:14億6千万と金貨40枚




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