第十四話:マルム教は衰退か
コミュニケーションは人間社会の基本ですな、リア充を目指す
カズマです。
「わらわじゃお前まだ生きていたか?」
これは女神登場ということは夢か
「これは女神さまお久しぶりです、ご無沙汰しております。」
「来てやったぞ、最近はどんな感じじゃ?」
「ぼちぼちやってますよ、来年あたり戦争が起きそうですよ」
「ほう、だいぶこの世界にも馴染んできたようだな」
「そういえば、ちょっと聞きたい事があるのですが、ペコ神様の魔法には
射程という概念はないのでしょうか?」
「射程となんじゃ」
「魔法の届く距離という感じでしょうか?」
「うむ、そのへんは調節できるじゃろう、お前もまだまだ未熟じゃな」
「威力とかは調整しているのですが」
「もしかしてわらわのネックレスを身に着けたまま魔法を行使しているのか?」
「はい、常に身に着けています」
「きっとそれが原因であろう、ネックレスの魔力はお前には大きすぎるから
扱いかねるのだろう?、外してから魔法を行使すれば、なんとかなるじゃろう」
外すという概念はなかったな、これはいい事を聞いた
「ありがとうございます、あと、お願いですが機動馬車での故郷の商品の
受領の際に容器をこちらの世界の物にするという事は可能でしょうか?」
「それは残りの2つの願いの一つ目ということか?」
「いえいえ、女神様のご気分が良ければそうして欲しいなという
感じで願いという程ではありません」
「強欲は身の破滅ぞ、まあよい、その程度なら聞き届けてやろう、
その替り、少しはこの世界の人々の為に多少は善行を積め」
「私は無知なのですが、この世界での善行というと、具体的にはどのような
事をすればよろしいのでしょうか?やはり世界平和とかですか」
「ヴァルホルで平和なぞ夢物語じゃ、悪しき心を持つものを滅ぼすのが最適
じゃ、後は、わらわへの祈りが足らんぞ、わらわを祭っている神殿にいき
信仰を示せ、信者を増やせれば尚良い」
「神殿はペコ様を祭っているのですね」
「いや、わしともう一人バカなやつを祭っている、人間どもはわらわより
バカものの方への信仰のほうが高い、残念なやつらが多くて困るわ」
「ちなみに女神様を信仰している神殿はなんというのですか?」
「そちらの世界で豊穣神と呼ばれ、マルム教というのがわらわを信仰しておる」
「畏まりました、マルム教徒となり、女神様のご期待に応えてみましょう」
「お前にしては良い心がけじゃ、まあ頑張れば、褒美をやるゆえがんばるのじゃ」
……そうして、女神は消えていった、
☆☆
体が揺らされる感覚がするので目を開けると、ミラと目があった、時間は
7時前、どうやらお腹が減ったようだ。
「俺はあとで起きるから二人は食事にいってきなさい、おやすみ」
二人がドアを閉める音を聞きつつ、また二度寝を楽しむ
☆☆
起きると、時間は9時半すぎ栄養ドリンクだけ飲んで起きて着替える
二人は椅子に座って何やら話していた。
「おはよう、悪いな、朝は弱くてな」
「いえ、こちらこそ、起こしてすいません」
「さて、今日はとりあえず、身分証明証がないと困るから、どこかで作るか」
どこがいいか、絡まれても困るので商業ギルドでいいか。
「じゃあ商業ギルドへいくか、二人ともそれでいいかな?」
「はい、私たちは奴隷ですので、ご主人さまと一緒なら身分証は無くても
いいのですが、作って頂けるならぜひお願いします」
では行くか、塩を10k購入、ちゃんと雑貨店でみるような容器に入っている
あの幼女いい仕事するな、これは神殿もいかないとダメか
自分用に砂糖を50k購入500グラム入りで100個だ。
外に出て、右にサラ左にミラを連れてギルドへ向かう
天気はあまり良くないが、雨は降らないだろう。
商業ギルドへついてすぐ、二人の加入手続きをして、私は砂糖を金貨50枚
で売却して、二人には塩を渡した、塩5キロはちょうど二人にはちょうどいい
だろう、お金を俺が直接渡すよりいいだろう。
手続きの間、ラノベを読む、新刊は買えるのだが、買ったことのないタイトル
が買えないのが残念仕様だ。
30分程で手続きがおわったようで、ふたりが小金貨をわたしにきたので
自分用に取っておくように言っておいた。
「わたしも今日からギルド員です」
「よかったね、大事にしてね」
「「はい、ありがとうございます」」
それから、服、雑貨類を購入、俺も気にいった物を適当に購入
女性の服選びは時間がかかるというが、どうやら勧められた服を買っている
ようなので、結構短時間で終わった、そろそろオーダメイトの服も必要か?
その後に服屋できいた、マルム教の神殿にやってきた、神殿はちょっと
神社に似た感じのひっそりした場所だった、神官というより巫女さんと
言った感じの出で立ちの女性が案内してくれた。
どうやらエルミール王国では信者は全体の1割程度らしい、連れのサラとミラ
もマルム教の神殿は初めてらしい。
お布施は小金貨でいいかと思ったが、幼女にはこれからもお世話に
なりたいので、3人分ということで金貨300枚渡した。
「みなさんのご信仰に感動いたしました、豊穣神さまも新たな信者を得て
お喜びでしょう」
「いえいえ、今まで田舎にいて、神殿とは縁がなかったので
豊穣神様に喜んでいただければ私共もこれに勝る喜びはありません」
「本日はスキル習得ということでしたが、奥へどうぞ、今日は天候も
良くなく人が少ないので、私がご案内します。」
今日だけじゃなく毎日暇そうだが、天候のせいにしておこう、
☆☆
スキル授与は運でお布施を払って、スクロールに刻まれたスキルを
豊穣神の前で読み上げると、運が良ければ取得、運が悪ければ取得不可らしく
取得不可だった場合は連続使用は無理らしく、後日くるように諭されるらしい。
スクロールは無造作に並べてあり、こちらが希望スキルを伝えると
それに近いスクロールをお布施と交換に受け取れる
やはり幼女は整理という概念がないらしい、神官はスクロールの文字が
読めるらしい、俺も読めるけどね。
とりあえず、各種魔法、水と光はすでにあるので残り7種類と
武器スキルの剣、槍、弓、刀もあったので4種類、生産スキルも
鍛冶、木工、錬金、料理、魔道具作成の5種類の合計16個のスクロールを
選んだ、二人にも同じのを進めて、合計48個、お布施を金貨48枚なので
50枚のお布施(スクロール代)を寄付した。
「ではこちらの泉の前でスキル授与の儀式を行ってください」
俺のスキル授与は問題無く全て覚えられたが、二人は生産スキルで
鍛冶、木工と連続で失敗していたので、俺が手をつなぎながらスキル授与を
開始すると後は失敗無く、取得できた
どうも巫女さんは驚いていたようだ、普通は失敗率がきっと高いのだろう。
「神官様、ご案内頂きありがとうございました、今度また寄らせて頂きます」
「はい、豊穣神の信仰強き方に祝福を」
挨拶して、神殿を後にする、巫女さんの話では普通は例えばライトの魔法
とか、ファイアボールとかの、特定のスキル授与を希望する信者にスクロール
を渡すらしい、俺たちのように風魔法とかいう大きい分別の取得を目指す
人は少ないらしい、理由は取得確立が1割に満たない為らしい。
とりあえず幼女様への義理も果たしたし、南エリアのおっちゃんの店に
行き武器を買いに行った、二人にも護身用に必要だし
「こんにちは、儲かってますか」
「おう、あんちゃんか、今日は別嬪さん連れか?」
「ええ、この二人にも武器を見繕って頂きたく、寄らせてもらいました」
「おう、おまえの姉ちゃんか」
「いえいえ、俺の方が年上ですよ、やだな!」
「そうか、別嬪さんの方が年上かと思ったぞ、ハハハ」
「お嬢さんたちは武器はどんなものを使った事があるんだ?」
「はい、サラと申します、短剣と弓を少々使っていた事があります」
「じゃあ、この短剣とショートボウが良いだろう、相方のお嬢ちゃんも
同じでいいか?」
「はい、姉と一緒に訓練しておりましたので、同じで構いません」
親父は色違いの短剣を二振りを2セット、ショートボウを2つ、弓矢を
500本もってきた、
「短剣4本で金貨20枚、弓が2つで金貨8枚、弓矢500本で3枚で
あたりでいいか」
「はい、それで結構です、では金貨31枚ですね」
代金を払って武器屋を後にした、街の外に出てバイクの乗ってオークがいる
と噂のエリアまできた、タンクの上にミラ、荷箱との間にサラの3人乗りは
ちょっときつかったが揺れがないのでなんとかなったよ。
30分程探すと5匹ほどのオークがいたので、3人で弓で攻撃
魔物程度を殺すのに忌避感をもってもらっては困るので、連射ですね
俺は10メートルなら外さない程度だが、サラは30メートル程離れていても
当てる、ミラは俺と同程度だ、近寄ったら【アクアフラッシュ】で倒す
2時間程で20体ほど狩って終了、【アクアフラッシュ】の威力、射程
もかなり、いい感じで撃てるようになった、弓で倒したのは4体ほどだが
サラが短剣で魔石を取り出していた、弱い魔物にもあるんだな。
魔石を15個回収、5個は初めの方の敵で魔石もらとも吹き飛ばして
しまった、どうやらふたりも魔物なら殺すのに違和感はないらしい。
☆☆
街に戻り武器スキルの確認をすると俺とミラは弓術LV1のままだが
サラはLV2になっていた。きっとスキル授与の前にかなり習熟度が
上がっていたのだろう、筋がいいし、元貴族にしては短剣も期待できそうだ。
「ふたりとも魔物相手に怖くなかったかい?」
「はい、父に敵と出会ったら迷いは隙を作ると教わったので」
「いい、おとうさんだね、その考えは俺も賛成だ、やられたくないしな」
「ミラちゃんはどうだった?」
「……あまり当たりませんでしたが、次はがんばるです」
「そうだね、護身用に武器か魔法は必須だからね、覚えておいて損はないよ」
軽めに間食して、3人で宿に戻る、裏の井戸の脇で水浴びして戻る
もちろん、俺だけ先に浴びて、二人は後だ、解せぬ。
ミラちゃんは夕食時も無双の食欲を示していた、これで姉妹で体系が
同じというのは、体質の差なのだろうか?
☆☆
翌日冒険者ギルドに行き、二人の登録がてら、3人でパーティ申請をした
どうやらパーティはギルドとダンジョンの入口などの出張所のように
ギルド員がいる場所のみでパーティを組めるらしく、一度組めば解散
するまで、加入脱退はパーティリーダーの権限で可能らしい。
パーティ名は正式に申請すれば、重複がないかのチェックの後にギルドに
登録される、この場合は登録料がいるらしいが、今回のように臨時のパーティ
の場合、ランダムでパーティ名が付くらしく、登録料は正式版が小金貨5枚
だが臨時パーティは銀貨1枚でいいようだ。
今回はお試しなので臨時パーティを選択した。
「さて、今日は今日は採集の依頼でも受けようか?」
「「はい、頑張ります」」
採集の依頼を受けて街の外へ、Gランクは1か月依頼も実行しないと、ギルド
資格が一時消失するらしい、消えてもいいんだがとりあえず受けておく
二人ににやらせてみたが2時間かけて、目的の一人10株はおろか、3株程度
結局鑑定様を発動して、30分で残りの分を採集してギルドで提出
報酬は一人銀貨3枚、これは新人冒険者には大変そうだぜ。
ふたりは満足げなのでとりあえず褒めておく、褒めて伸ばそう。
残高:1億8千5百万




