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音速異世界爆走記  作者: 風間サトシ
第一章
13/81

第十二話:ランクアップと貴族様


 人間はなぜ同族を殺すのか、後悔、悲しみ、怒り等をあげる人は多いですが

実際には自分が生き延びる糧を得ることによる快楽ではないかと考察する

最近です。


 さて鍛冶屋がいい仕事をしているのを期待しつつ、鍛冶屋に向かう

到着すると、おやじが笑う顔が見える、どうやら完成済みらしい。


「やあ、どうやら出来はいいみたいですね!」

「ああ、なかなかの出来と自負しているぜ、これがそうだ、ハハハ!」


「流石、注文通り、この短期間に短い方も作成するとは、いい腕ですね」

「この、小太刀っていうのは、なかなか難儀したぜ」


 刀も小太刀もいい感じで波紋もいいし、先端部分も良く出来ている

加えて持ち手も注文通り鍔がついているし、滑り止めもある、これなら

期間をお任せにすれば、名刀が生まれるかもしれない。



「ちょっとここで抜刀していいかな?」

「構わんぞ、こちらも、どうやって使うのかはあまり理解してないからな」


 刀を受け取って、抜刀からの左上からの袈裟斬り、その状態から小太刀

を抜く2刀流も問題ない、さやの出来もいい。


「非常にいい出来です、王国でもこれだけの刀を打てる方は少ないでしょう」

「おう、よくわかってるな、刀とうのも、使える武器のようだな」


「ええ、硬い物を切るのには向いていませんが、対人戦に置いてはかなり

有力な武器です」

「切れにくくなったら研いで頂くことは可能ですか?」

「おう、いつでも持ってこい!」


「では代金はおいくらになりますか?」

「うーん、まあ初めだし、金貨40枚ってとこかな?」

「はい、ではこちらが代金ですね、あと弓矢を200本程いただけますか

数日前に盗賊に襲われた際に結構使ってしまったので」


「おう200本だな、ほらよ、金貨1枚でいいぞ!」

「ありがとうございます、後、期限はいつでもいいので、この刀を超える

超える刀ができそうでしたら、手が空いている時で結構ですので作っていただけ

ますか」

「おう、解った、いい素材が手にはいったら挑戦してみよう」

「これ以降もこちらを利用させて頂きますので、よろしくおねがいします」


 挨拶を交わして鍛冶屋を後にする、いい買い物ができた、値段的に25枚

と15枚って所か、刀一振り250万なら適正価格だな。


 ちょっとお姉さんに会いたいなと思い立ち商業ギルドへやってきました

リス耳のお姉さんはいなかったが、キツネ耳の奥様がいました、商業ギルド

の最近の売れ筋情報等をしいれていたら、男性職員に声をかけられた。


 俺の癒しタイムに割り込んでくるとは、いい度胸だ

しかしギルドカードを拝見したいというので、白いカードを渡し、再び

キツネ耳奥様と話しを再開する、バストもいい感じで、これは子供がいるな

と予感させるボディラインだ。


 あまり拘束もできないので、30分程で解放して、帰るためにギルドカードの

返却を求めると、青いカードを渡された、間違ったのか珍しい、抗議しようと

思ったらおもむろに説明を始めた。


「最初に説明がなかったかも知れませんが、商業ギルドにはランク制があり

FからA迄あります、カズマ様はFランクでしたが、ギルド審査会の結果

カズマ様をランクCランクに昇進する事を決定しました」


「初回の年会費の方はこちらの事情での一方的な決定の為、次からで結構です」


「これからも街の発展にご協力頂きたいと存じます」

「ありがとうございます、とにかく一人前と認めて頂けたようで光栄です」


「ちなみにCランクというのは商会の希望としてはどの程度の規模なのでしょう」

「そうですね、年間の売り上げが星金貨1000枚以上程度の上位商会の

方が主体です、だいたい行商人から始めたかたでは、一般的には25年

程度かかるのが一般的です」


 25年スキップしたのは大きいな、アルトハイムさん凄いんだな

納税してから、下位商会になれればいいと思っていたが、嬉しい誤算だな

上位商会、日本でいえば、2部上場企業で社員無しは困るか。


「後、カザマ・ダテ様はエルミール王国の国民の資格をを得ていますので

こちらの証書をお持ちの上、ミーナー北地区にある、中央役場で申請

して頂ければ、すぐに国民証を発行できます」


「ありがとうございます、すぐに行ってみます」


 ギルドを後に中央役場へ行く、かなり北側まできたな、6階建てですよ

コンクリート造りだろうか、中に入って、申請場所を聞く、さすが中央役場

女性は切れ者系の美人さんが多く、男性は30代以上の職員が多く占める。


 申請場所へいき、証書を渡して番号札を受け取り、高級な椅子に腰かけて

待つこと、えっと、1時間、呼ばれん、忘れたのか、冷静になろう相手は

エリートだ、官僚に逆らっていい事はない、なんで呼ばれない、ここに

到着してから、早3時間位、役所なら5時ころには業務終了ではないのかな。


 もはやなぜここに来てしまったのか後悔しているが、このままいなくなる訳

にはいかんし、焦りとは人の思考を鈍らせるとだと理解に至る。


 そしてやっと呼ばれた着いてから4時間は経過しているだろう、なぜか受付

では応接室に行くように言われ、ここまで来てたらい回しですか?

応接室に入ると、謎人物X様がいた。


「よく来たな」

 こういう場合話しかけていいのだろうか?なんか護衛らしき人がいるし。


「こちらでお会いできて光栄です」


「うん、連絡したのだが、不在だったようだな、商業ギルドで要件は聞いたか?」


「はい、国民証をいただけるとか?」


「これを遣わそう、すでに関係者には連絡済みだ、これを受け取れ」


「これは国民証ですか、ずいぶん厚い封筒ですね」


「これは君の義務と責任について、詳しく書かれた書物だ」


「冊子ではないのですね?」

 厚いよいくら暇でも王国っていうのは規則が多いのか?


「この用紙にサインを頂けるかな、王都に送らないといけないのでな」

「ここにサインすればよろしいのですね」

 カザマとサインする、しかしなんか不快そうだ


「フルネームでサインしたまえ」

 カザマ・ダテと記入して用紙を護衛に渡す


「では、これで暫定的に今日から君は貴族だ」


「……貴族ですか、たしか国民証とうかがってますが」


「話がきちんと伝わってないようだな、君は今日からエルミール王国に仕える

貴族、ダテ男爵家当主だ」


「……貴族家の当主ですか?」


「ああ、すでに国王より男爵へ陞爵済みだ」

「領地は現在、暫定中の為にないが、それまでは王国より給金が支給される」

「後日、王都へ行き、給金を受け取りに行け、紋章等も決めないと

いけないしな、来年初めに王都でパーティがあるのでそれには参加するように」


 流されて陞爵されてしまったが、公爵って凄いんだな?

さてこれからの身の振り方だが、流されるか、夜逃げかの二択になったな。


「ではわしは夜に人に会う予定があるので、失礼する」


「本日は若輩者の為に、お骨折り頂きありがたき幸せであります」


 そして公爵は去っていった、逃げるのはいつでも出来るし冤罪で捕まりそうに

なったら逃げよう。


 中央役場を出て、年間100億円の取引は大変かと思っていたら貴族様ですか。

 

 とりあえず年始のパーティとやらまでに礼儀作法と部下を数人集めないと

まずいかなーー、まずいよね。


「只今、アニタちゃん元気?」

「カズマお兄ちゃん、どうしたの?疲れたの」

「いろいろあってね、今晩のメニューは何かな」

「今日はね、パスタっていう料理なの」

「パスタか、珍しいね、すぐ戻ってくるから食事おねがいできるかな?」


 馬に話しかけて、心をおちつける、こいつどうするのかな?


 戻ってパスタがすぐ出てきた、どうやらペペロンチーノのような感じに

仕上がっている、アルトハイムさん凄いな、


「美味しい?」

「ああ、このペペロンチーノはいけるね」

「ペペロン」

「この風味の味を前に母にペペロンチーノ味って教わったんだよ」

「ふーん、お父さんが初めてつくったんじゃないんだね?」


 ちょっと自尊心を傷つけたかな?別に名前はなんでもいい。

100グラム程度だったので、パンも頂きました。


 とりあえず明日以降考えよう。


☆☆

 

「アルトハイムさんお久しぶりです」

「これはダテ様、久しぶりです」

 俺はアルト商会に来ているのだ、アポを取る目的できたらすぐ会ってくれる

との事なので、現在商談ではなく、雑談中。


「ご存知だったんですね、貴族らしき生き物になったのを」

「らしきとはご謙遜を、立派な男爵様ではありませんか?」


「黒幕はアルトハイムさんですか?それとも閣下ですか?」

「黒幕とは穏やかではありませんが、最初の取引後すぐに公爵に連絡

したのは認めますが、あとは商業ギルドに推薦しただけで、それ以外

は公爵を中心に貴族の方々の思惑の結果ですよ」


「方々っていう所が少々怖いですが、本日はお聞きしたい事があります」

「私に答える事ができる範囲でしたら、何なりと」


「貴族についての質問をできそうな方に心当たりはありますか?」

「ええ、ありますよ、後で教えますよ」


「では、王国の現在の敵対国、もしくは仮想敵国はどちらになりますか?」

「基本的には帝国になるかと」


「奴隷を雇うつもりなのですが、おすすめの商人や遠隔地でもいいので

奴隷数、質共におすすめの場所はありますか?」


「貴族になられたのなら奴隷は普通ですが、お勧めは王都の商会ですが

距離に不満がないなら、今なら公国ならかなりの奴隷がいると

思われます、紹介状を書きましょうか?」


「使用人というのは必須なんでしょうか?」

「そうですね、わが商会で本店で300名程雇っており、当支店でも

50名程いますので、貴族になるのなら、最低の護衛要員、いつでも

連絡が取れるように、屋敷には家令を始めとした内政官数人、屋敷管理

の要員等あわせて、15名程度は最低必要でしょう?」


「ギルドで年商がCランク会員は星金貨1000枚程度と聞きましたが

失礼を承知でお聞きしますが、アルトハイムさん以外で私の商品を

上手くさばけて、信頼できる商会は何件程度ありますか?」


「その質問への回答はむずかしいですが、内の長男と、捌くだけなら

10件以上ありますが、信頼となると、交易範囲内で2人位ですな」


「海を越えての取引はかなり利益が上がるものでしょうか?」

「ほう、大陸間貿易をお考えですか、たしかに利益はありますが

リスクの方が高いですよ、始められるなら当商会で紹介します」


「いろいろ質問にお答えいただきありがとうございました」

「ではこちらにいろいろ、紹介状のたぐいをいれてあります

お持ちください、お役に立てると思います、質問にありました

回答もふくまれております」


「わたしの考えなどお見通しのようですね、ありがたく読ませて

いただきます、では失礼します」


 商会を去り図書館に行ってみた、ここも保証金と利用料がある

らしいが、貴族証をみせたら、ゼロ円スマイル加えて無料宣言。


 とりあえず斜め読みしていた王国法と貴族の家名などを写し

加えてアルトハイムさんからもらった資料と一般に広まっている

情報との差を書き写す。


 なんだかんだでエルミール王国の資料だけの書き写しで

3日程掛かってしまった。






残高:残金:218715000円


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