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音速異世界爆走記  作者: 風間サトシ
第一章
10/81

第九話:衝撃、初めての貴族様

IEが半分以上書いた後にフリーズしたので

今回から使用ブラウザはFireFoxです

変に変わってないといいのですが





 子供の価値はなんでしょうか?将来性、現在の立ち位置、才能、笑顔

そんな事をつい考えてしまう、今日この頃です、カズマ笑顔でで頑張ります。



 3の鐘か、時間の概念が江戸時代のように、近場のお寺の気分で決まると

なると5分前集合とかの概念は無く、南欧のように遅れて当たり前に

なるのだろうか?それとも日本人的に早め早めを心がけが大事かな

まあ人次第ということだろう?



 俺が起きるのはこちらでいう2の鐘、つまり8時だ、自営業、お勤めの方々

共に6時過ぎには起きるのが当たり前のようだ。


 しかし、兵隊のように朝早くから

ランニングとかしないなら、まあ許せる範囲だろう? この世界の人は基本的

にはある程度の魔力は持っているので、光の魔道具を購入できれば

夜間に魔道具のスタンドを使用するのは、それほど大変ではないはず。



 問題は魔道具が壊れたら、再購入になるという事だろう。



☆☆



 えっと、新商品は何にするか?チョコはお嬢様に大好評だったから増やす

として、その他を消耗品、主に食品で揃えたい所だがーーーー

帝国が軍事行動をどこかの国に対して取ろうとしているという事は

軍の食事になるような商品を見せてみるか? やばいか?



 とりあえずパスタ、カロリーメイトは封を開けると意味ないし、酔い止め

スコップは生産職の方にご迷惑かけるか、下剤、育毛剤、シャンプー、リンス

石鹸、消臭剤、虫よけスプレー、双眼鏡はオーパーツかな? 老眼鏡

方位磁石、腕時計、熱さまシート、女性用アクセサリー、こんな所か。



 磁石や時間を計る道具はかなりの希少な魔道具として扱われていると

図書館の本に記載されていた、そうなるとどこかのギルドか貴族に

目を付けられる可能性がある、偽装で身分証明できる魔法なりスキル

もしくはコネを利用しての偽装の身分証明のどれかが可能なら

売ることはできる、一応俺が転送されたエリアは公国領らしいし、一応

戦争被害国の市民となる。



 少量出して、アルトハイムさんの反応次第で継続取引に持っていくか?


 最初と違い、今は自衛用の魔法は使えるし、危なくなったら逃げるか?


 しかし、そこまで多額の金銭を稼ぐ必要はないんだよな?


 信頼できて相談できる相手が欲しいな、まあ戸籍が無いんだ何とかなるか。



 とりあえず、パスタ、酔い止め、下剤、育毛剤、シャンプー、リンス

石鹸、熱さまシートを100個、老眼鏡、方位磁石を50個、

ネックレス、指輪、腕時計は各10個だ。


 パスタはおなじみの湯で時間3分にしようとおもったが

最初は湯で時間5分のにした、少しお安くなるし、老眼鏡は度数で分けて5種類

ネックレスと指輪は専門外なのでア○ゾ○のお勧めを、当然カートに入れた

事がないので定価ですよ、老眼鏡、育毛剤も同様だけどね、腕時計は10個だけ。



 なんとネックレスは冠婚葬祭用のが1度バイク便で運んだ事があるようで

1種類だけ5万円の品が半額になった、他は真珠のネックレス2万円。


 指輪はプラチナの2万円のと学生用なのか3千円のペアリング

育毛剤が3千円のやつと7千円の2種類、時計は2個だけ50万円で後は

4千円のにした。



 合計でパスタ3万、酔い止め10万、下剤12万、育毛剤100万

シャンプー5万、リンス5万、石鹸2万、熱さまシート5万

老眼鏡30万、方位磁石8万、ネックレス21万、指輪6万4千円

腕時計103万2千円、合計310万6千円だな。



 前回のセットが18万1250円の2倍で36万2500円。


 お嬢様対策でトリフュチョコ1500円を50個、王室御用達チョコ

5000円50個を用意合わせて32万5千円で合算で68万7500円。



 まだ9時前だがお嬢様がイライラしている気配を感じるので

商会に向かった、今日は商人らしく馬車を用意して出発です。



☆☆



 アルト商会に乗り付けるとどうやら既にお嬢様は臨戦態勢のご様子で

外で待っていらした、こちらから声をかける暇もなくアルトハイムさんを

呼んできた、俺は沢山の重そうな荷物をもっている振りをしながら商会へ入る。




「本日はお越しいただきありがとうございます」


「こちらこそ、時間より早く来てしまいました」


「こちらが前回の商品になります、ちなみに馬車には同じ量、積んで

あります、新しい商品を幾つかとお持ちしました、ほとんどは馬車です」



 ……みんなもっているけど、馬車の中はこちらで買った日用雑貨のみ。


 使用人らしき人が入ってきた。


「お茶をお持ちしました」


「お世話掛けます、ほうーーいい香りの紅茶ですね?」


「先日到着した船から荷揚げした茶葉を使っております」


「お嬢様、よろしければチョコレートをお茶菓子にだしましょうか?」


「ぜひおねがいします!!」


 ……どうやらこの番頭のような男性は退室する素振りがない

もちろんお嬢様もだ、お嬢様にトリュフチョコを渡し、ついでに商会主

と番頭さんにも愛のお恵みを渡す。



「では代金は前回のに2割上乗せしましょう」


「いえ、今回も同じ値段で結構です、それに他の商品もありますので」


「当方は先日ギルドからかなりの金額を引き出しましたので高額でも

問題はありませんが」


「まあ前回お持ちしました物も基本的には消耗品ですので

また仕入れる手はずは整えてありますので、あまり高額で買い取って

頂くと、精神的に気軽にこちらにこれなくなりますので」



「商品数、グレード、品質共に前回とまったく同じ物が前回の2倍あります」


「ではそちらについては前回の代金の2倍ということでお願いします」


「新たな商品というのは、いかがなものでしょうか?」


「公国で戦争の噂を聞きつけ、軍需物資になりうる物とアルトハイム様の

ような商会主や貴族が身に着ける物、対面を気に掛けるご婦人向けの商品

最後は男性の髪の悩みを解決する薬品です」



「ほうそれは興味をそそられる品々ですな!」


「前回は出しませんでしたが、ちなみに別の大陸からの輸入品もあります」


 ……さてこの二人も一緒の状態で話していいものか?チラ見するが

二人ともポーカーフェイスだ。



「あ、もし、娘が邪魔なら外させますよ? こちらの方は先代より

使えてくれている方なので問題ありません」


「お父様、私も戦争にかかわるような事を他言したりしませんわ?!」



「では商品を取ってまいりますので少々お待ち下さい」



 立ち上がり外へ出て、荷物を取って、御者に戻っていいと伝え

小金貨1枚を渡す、商会の裏に上等な馬車が見えるのが不安材料だ。

普通仕えている人間に対してこちらの方とか言うか……。


 とりあえず戻ってみるか、時計は最後にしよう。



「パスタ、酔い止め,下剤、育毛剤、シャンプー、リンス、石鹸

熱さまシートが各100個ございます。

老眼鏡、方位磁石は50個、ネックレス、指輪が10個です」


「……あと1種類あるのですが、商談の最後におねがいします」



「石鹸以外見たことない商品ばかりですな」


「では順番にご説明させていただきます、このパスタというのは乾燥

していますが、5分程熱湯に通すと食べれます、味自体は無いのですが

パンの代わりになり、濃い味のソースを絡めて食べるものです

1,2年は持ちますので、水さえ手に入ればかなり需要があるかと」



「酔い止めというのは船上において、船酔いを大きく軽減するもので

馬車酔いなどにも効きます」



「下剤は女性がいる前でなんですが、便意をもよおしても出ない場合等

にこれを飲むと数時間で便意を意図的に活性化させます」



「シャンプーとリンスというのは髪の毛を洗浄する為の専用の薬品

で、シャンプで髪の毛を洗い、リンスで光沢を出します」



 熱さまシートというのは風邪で熱が出たときに頭の熱を冷やし、快適

に眠りやすくするためで、暑い地域では日常でも使用可能です」



「老眼鏡は書類等が見えにくくなった方がつけると文字が読める

ようになります、ネックレスはもちろん女性用、指輪は基本的

には女性用ですが、わたしの祖父らは婚約した際に男女で同じ

指輪を嵌める習慣があるそうです」



「方位磁石は街中では意味ありませんが、軍人や冒険者など整備

されていない道を進む場合に方角をしめしてくれる道具です」



「珍しい商品ですな」



☆☆



 1時間程、真剣に商品を見ている、お嬢様だけは装飾品を

次々の身に着けては鏡で自分に見とれている、謎紳士は薬品と

老眼鏡に興味があるようだ、さて時計はどうしようかな?



 前回ほぼ即決で今回は1時間となるとサンプルだけ置いていき、購入

希望があったら、また来るか?



「全部買わせて頂きます」



 いきなり爆弾発言、悩んでいたんじゃなく値付けしてたのか?



「薬品類は試さなくて宜しいのでしょうか?」


「はい、そこはカズマ様の説明を信用させていただきます」



「ちなみにネックレスと指輪、それに育毛剤は容器を見て

頂ければお分かりかと思いますが、商品に値段のバラつきがあります

片方は貴族様向け、片方は市民向けの方向けとして

用意いたしました」



「ではわたしから、希望購入額をいわせてもらうと

合計で、パスタ金貨2枚、酔い止め金貨25枚、下剤金貨30枚

育毛剤金貨100枚、シャンプー金貨20枚、リンス金貨25枚

石鹸金貨2枚、熱さまシート金貨10枚、老眼鏡金貨100枚

方位磁石金貨50枚、ネックレス金貨100枚、指輪金貨40枚

で如何かな?」



 全部高額とは行かなかったが、まあいいか。

 

「はい、その金額で結構です」


「あとお嬢様対策としてーー、これは失礼女性向けの菓子として

最初にお渡したチョコを50個、貴族様向け用のチョコのセットを

50個追加でご用意させていただきました」



「こちらが平民向けではないチョコシリーズになります」


「ほう平民には購入不可の商品ですか?」


「購入不可というわけではありませんが、先ほどの甘味1個で前回

お渡しした甘味のの袋の15倍、こちらの黒い箱に入っているもの

にいたっては、袋詰めのチョコの25倍になります」



「ほうーー確かに高額ですね、味がよいのですか?」


「はい厳選された素材を使い、品質に加えて、デザインも職人芸です」


「では先ほどのチョコを50個で金貨25枚で、その黒いのを金貨60枚で」


「はい、ありがとうございます、普段から甘味に慣れている方なら

お気に召して頂けるかと存じます」



「合計で金貨589枚だな、すぐに支払います」


 言ってみるか、一部利益率が低かったが高額商品を適正に

判断してくれたし。



「最後に一つお見せしたい商品がございます、このうち二つは

値段がかなり高く、残りの8つも良い品でございます」



「これは時計と言って、時間を正確に計測する商品です」


「魔道具なのか?」


「いえ、公国の図書館の文献にもありましたが、あれは魔道具で

魔力の放出量で時を刻む物とあり、公国の街中にあった物は長めの槍

程度の大きさでした、しかしこちらは腕に装着可能な物です」


「職人の技術のみで作り上げられた品でございます、ちなみに今の時間は

5の鐘まで後14分20秒になります」



「分とか秒とはなんの事ですか?」


「これはこの品を作った職人の地域の概念で1時間が2回で鐘が一度

鳴り、分とは1時間を60等分したもので、秒という概念は理解

しがたいものかと思われますが、分をさらに60等とした物です」



「うーん、よくわかりませんね?」


「ちなみに手を上に上げる動作を1秒、それの60倍で1分

さらにその60倍が時、それが2度で鐘の時刻になります」


「秒の概念は戦闘行為中以外では使う事はありませんが、

さきほどお見せしたパスタは5分煮込むため、分の用途はかなり

大きく、1時間の感覚は、大銅貨がありますが、半大銅貨を

導入されたと考えれば、ご理解いただけるかと」



「腕に装着してみてはいかがですか、慣れれば違和感はなくなります」


「お嬢様は私がおつけしましょうか?」


「お願いするわ!」



 ……小さい手だね、やはり12才程度か?



「みなさん腕時計をご覧下さい、後1分20秒で鐘がなります」


「1分20秒?!」


「もし5の鐘で人と待ち合わせしていても、パンを1個食べる時間

余裕があります」



「鐘がなりました、時計を見ていただければ、一番太い針が2を指して

それ以外が上を指していると思いますが?」



「確かに、君のいう通りだ」



「この時計は川に落ちた程度では壊れませんし、魔力不要、寝るときに

つけたまま寝れますし、夜中に目が覚めても光って見えますので正確な

時間を把握可能です」



「お嬢様さえよければ、一度カーテンをしめて下さい」


 アルトハイムさんと謎の人物がカーテンを閉めると夜明け前程度の

明るさになった。



「おーー本当だ針と文字盤が見えるぞ!」


「まずありませんが、時間が狂った場合は横のつまみで時間を

合わせる事が可能です」



「この動いている針が一周すると分という訳だな?」


 ここにきて、謎の人物Xが会話に入ってきたよ

暫く文字盤を見つめながら考えているようだ。



「これは素晴らしい」


「ありがとうございます、宿屋の商会でいきなり商談に応じて頂いた

アルトハイム様に感謝の気持ちを込めて、特別にお持ちしました」



「わたしが君の言い値で買おう」 


「アルトハイム様、こちらの方はやはり貴族様でしたか?」


「……気がついていたか? この周辺一帯の御領主である

ギブン公爵閣下だ」



 まじですか、謎人物Xは公爵様ですか、これは最悪、夜逃げも視野に

いれないといけませんね。



「このシルバーの時計を星金貨100枚でどうだ?」


「いやいや、そんなに頂けません、ちなみに星金貨というのは金貨何枚分

なのでしょうか?」


「金貨100枚に決まっておろう」


 人間驚きすぎると、時間の感覚が遅くなるのか? 戦争ばっかしてる割には

10億って、金があるな、最上位貴族は収入が多いのか、この国が裕福なのか。



「それなら星金貨5枚でいかがでしょうか?」


「そんなに安く売っていいのか?」


「はい、資本と時間さえあれば、また取り寄せられますし、貴族の方

それも公爵閣下が身につけていると周りの方が聞けば私の信用にも

繋がります!」



「アルトハイムさんも如何ですか?」



「うーん、かなり高く売れると思えるが、閣下より高く売れんしな」


「それでは私は最低ランクの行商人なので中堅商人のアルト商会の

ご紹介を頂ければ、下位商会の仲間入りする第一歩になりますし、手数料

代わりといってはなんですが、差し上げましょう?ご自身で腕時計の

利便性をご確認下さい」



「アルト商会は中堅では無く、王国でも1,2を争う上位商会だぞ」


 え、嘘、だって王国の第3都市にして、立地が西エリアだし



「そうだったんですか、誠に失礼しました、宿屋と懇意に取引したり

使用人の数が30人位だったので、そんなに大きな商会の方とは

思いませんでした、田舎者で申し訳ありません」



「いや構わんよ、王都の本店は長男に任せて、今はミーナ支店長さ」


「そのような理由がおありとはまったく気が付きませんでした」



「ではそういう理由ならアルトハイム様がお持ちになっていても問題

ありませんね、どうぞお受け取り下さい、後、残りの8つは一つ金貨

15枚でいかがでしょうか?」



「ずいぶん値段が下がったな壊れているのか?」


「いえ、もちろん新品でございます、ただ精度がひと月に10秒程

狂う可能性がありますので、加えて弟子の作品ですので」



「買わせて頂こう!後、先ほどのギルドへの口添えも確かに

お受けしよう」


「ありがとうございます」


「では代金だが、合計で……1781枚か」


「ありがとうございます」



 代金を受け取り帰ろうかと思った所でお嬢様登場


「その安い時計、わたしに頂戴?」


「安いと言ってもなーー誰も持っているのを見たこと無いしな」


「外に行くときは鞄に入れるわ、だから!」


「わかった、今回だけだぞ」


「ありがとう、お父様!!」



「では私はこれで失礼します、公爵閣下、そしてアルトハイム様

お嬢様も、では失礼します」


「待て、まだ私が代金を払ってないぞ、後でいいのか?」


「閣下、すでにアルト商会より代金は受け取っております、お支払い

ついてはアルト商会次第です」



「悪いなハイム」


「いえ、問題ございません」



 二人の会話を聞きつつ、そっと席を立つ、そしてスマイルゼロ円を

振りまきながら退散。



「欲のない商人だったの?」


「商売の基本の信用がいかに大事か理解しているのでしょう」


「そういうものか」



 これは収入アップだ、これで下位商会へ一歩近ずいたな。

 

 


残高:223125000円



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