表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者になれって言われたけど。  作者: いわしさん
1章 森の王女様はべっぴんさん!?
8/9

1-3 素足の勇者(それあんまり言わないで。)



ワゴンの扉が開かれ中から出てきたのは……


透き通ったライトグリーンの瞳に(つや)やかな長い銀髪が特徴の超絶美女だった。

あまりの美しさに目が釘付けになってしまった。

それは俺だけではない。隣に居るコウも、車輪と蹄に踏まれた痕を残したまま、その美女から目が離せないでいた。

俺達の熱い眼差しを浴びせられた美女は少し照れくさそうに視線を反らした。


「あ、あの……私の顔に何か付いておりますでしょうか?」


「付いてますとも!!可愛い目と鼻と口と……いえ、可愛いお顔が付いてますよ!まじで。」


どうやらコウは完全に落ちてしまった様だ。

しかしこればかりは納得してしまう。それ程に目の前の女性は美しかった。


「え、えっとあなたは?」


「申し遅れました。私はルナ・ル・ストレアと申します。」


「ルナ様こんな連中に挨拶など無用です。今は一刻も早くスラヴへと向かわないと……。」


礼儀正しく挨拶するルナをアナトが(いさ)める。


「あん?うるせぇぞ小学生!!子供はお寝んねでもしてろや!」


「ムカっ。だから小学生じゃありません!わたしは14歳です!立派な成人ですぅ!!」


コウがヤジを飛ばす。それに対してアナトは頬を膨らませて抗議する。


……ん!?14歳?この世界では14歳で成人扱いなのか。見た目はもうちょい幼い。盛って12歳だろ。


「えっと、アナトちゃん?さっきから言ってる通り俺達は山賊じゃないし、普通の人間だ!小学生扱いしちゃったのは謝るよ。」


俺はアナトの機嫌を直そうと頭を撫でようとしたが、その手をパチンっと払われた。


「山賊じゃないのは理解しました。だけどその口調はなんですっ!やっぱり子供扱いしてるじゃないですかっ!」


……そんなに子供扱いされるのが嫌なのか。


「…わ、悪かったな。それより、スラヴに向かってると言ってたな?実は俺達もスラヴに向かっていたんだけど、途中でドラゴンに襲われて馬車を失っちゃったんだよ。それでもしよければ乗せてもらえないかな?」


ここは敢えて日本から来たなんて事は言わない方がいいだろう。余計な事を話して警戒されるのも面倒だしな。

俺の話を聞いてルナは大きく目を見開いて驚いた。


「ま、まさかお二人でドラゴンを倒したのですか?」


「ええまぁ……。色々複雑な事情はあるのですが……。」


「おいおい何お前嘘付いてるんだよ?()()1人で倒したんじゃねぇかっ!ルナ様の前だからって格好つけてんじゃ………」


俺は余計な事を口走るコウの胸元をひっぱたいた。


「痛っ!!なにお前?どんだけ硬いんだよ!俺の手赤くなっちまったじゃねぇかっ!!」


そんな俺達のやりとりを見てルナは微笑むと


「もしよろしければお二人のお名前を聞いてもよろしいでしょうか?」


「俺は………」


「コウ!コウです!!」


俺の台詞を遮ってグイグイと前に出るコウ。美女の前だと見境(みさかい)無くなるのも昔から変わってない様だ。


「俺は勇者エルと申します。」


俺が自己紹介すると、ルナとアナトは俺の顔を見て固まった。


……………またか。そんなに俺って勇者っぽくないのか?


「…………えっと。」


「……ご、ごめんなさい。コウさんにエルさんですね?勇者と(おっしゃ)りましたが、どういう事ですか?」


と、ルナは少し困った様な顔をしている。


「えっ!?そのままの意味なんですが…………あれ!?そんなにおかしな事言いました?」


なんかまずい事を言ってしまったかと困惑していると、アナトが大きくため息を吐いた。


「エルさん?ですか?勇者なんておとぎ話の世界にしか存在しませんよ?それにもし勇者だとするのならば………」


「あぁ。これか?この紋章は勇者を示すものなんじゃないのか?」


俺は二人に少しだけドヤ顔で左手の紋章を見せつけると、まるで何かを恐れるかの様に後退(あとずさ)るアナト。


「まままま、まさか、本当に勇者!?信じられません!!勇者が実在してると言うのですかっ!?」


「なんだ?もしかして俺ってやっぱり凄い奴だったりするのか?」


「勇者のくせに何も出来ないし、靴下…………」


余計な事を口走ろうとしたコウの口を押さえる俺。

それを聞いてルナが首を傾げる。


「くつした??」


「い、いいんですよ気にしなくて。あははは~。」


笑って誤魔化したが、初対面の美女に俺が素足でスニーカー履いてるなんて知られたくない。それに俺は曲がりなりにも()()なんだぞ?勇者のイメージを保つ為にも知られる訳にはいかん!


「エルさん、コウさん、ここでお話しててもなんですし、馬車にお乗りになってはいかがですか?」


「な、なにを言ってるんですかっ!姫さまっ!……あ。」


「っ!?姫様ぁ!?」




こんばんわー!

今日も書けました~。

なんかいつもより分量少ないですが(笑)


あ、後そろそろ縦書き対応させないとですね。

今度まとめてやります。


それと言葉の引き出し少なくて同じ言葉多様してしまうのは勘弁して下さい(笑)


内容としましてはとてもスローペースになってますので、中々話が進まなくてじれったいと思ってる方いたらすいません。


次回もよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ