僕は、友達でいたいだけなんだ。
これは、僕の過去の話だ。
尚、今、僕には大事な人が居る。
所謂、彼女だ。
これは、あの子と僕の長かったような短かったような友情...いや、それ以上だった関係が一瞬にして消えてしまった話だ。
まだ大事な人が居なく、独りだった時。
僕にはずっと仲が良かった人がいた。
あ、女の子だ。
子供の頃からの付き合いで、ずっと一緒に居たはずだった。
ただ、ある日急に変わった。
僕への態度が、急に変わったのだ。
近くに居てくれなくなったし、行動もともにしてくれなくなった。
理由は、とても簡単なことだった。
彼女に気になる人が出来たのだ。
それは、別に気にはしなかった。友人に好きな人ができるのなんて当然の事だ。めでたいことだ。
だけど。
あれだけ、そばに居たのに、
あれほど、共に話してきたのに、
一緒に、遊んだりしたのに、そんな関係を、そんな毎日を、意図も簡単に、切ってしまったのだ。僕には、その当時、彼女が居ない毎日なんて考えることができなかった。
彼女には、僕が、そこまで大切ではなかったのかな。話さなくても、いいような、もうどうでもいい存在なのかな。
いくら気になる人が出来ても、友達では居て欲しかった。今まで通り仲の良い人で有りたかった。
そこからは、モヤモヤした感情に苛まれる日々だった。余りにも、ショックなこと過ぎて。
それ位、気づいては居なかったけれど、僕は彼女が大好きだったのだろう。
今は、そんな感情に苛まれるなんてことはないけれど、時々胸が痛む。僕以外の、誰かと楽しそうに話して居る姿を見ると、かつてはその「誰か」の立場が僕だったんだなぁと思い出してしまうから。
お互い、大事な人や、気になる相手が出来、それぞれの道に進んで行くけれど
一つ、願いを聞いてもらえるのなら、
また、あの頃みたいに笑い合いたい。
バカみたいに、笑いあった日々に戻りたいと願う。
この想いよ、今は居ない君に届け
読んで頂き有り難う御座いました。