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むかし むかしのおはなし
むかし むかし
あるむらに やく とよばれる ようま がでてきて
へいおんにくらす むらびとをくるしめておった
やくは ひとをまどわせ くらい
それはそれは たいそうなあばれっぷりで
むらびとをくるしめていた
そんなあるひのこと じごくのくにから
めっき と なをなのる おにがやってきた
じごくからきた その おには
ぜんのこころをもち
あばれる やくたち をたいじしていき
むらびとをすくった
むらに へいおんがもどった ひとびとは
その おに に かんしゃし
いつまでも いつまでも めっきをたたえたそうだ